新しいiPod shuffleは、2005年に登場した初代モデルより大きな丸い再生ボタンを搭載し、その回りに音量ボタンと曲送り/曲戻しボタンを配した円形5ボタン仕様がトレードマークになっている。昨年の第3世代モデルは、本体からボタン類を一切取り払って、その代わりヘッドフォンに3つボタンのリモコンを搭載し、曲名/アーティスト名/プレイリスト名を読み上げる VoiceOver機能を加えることで、従来のシャッフル再生に加えて、ユーザーが設定したプレイリストでの再生も可能にしていた。これはこれでよかったが、リモコンボタンを2度押しして曲送り、3度押しで曲戻しをする操作は面倒な部分もあった。
アップルの最高経営責任者、スティーブ・ジョブズ氏は「みんな、やはりボタンが欲しいだろう」と昨年の方針を一蹴すると、第2世代Shuffle の操作性と、第3世代のVoiceOver及びプレイリスト再生機能をいいとこ取りした第4世代iPod shuffleを発表した。
一見すると第2世代iPod shuffleに形が似ているが、ほぼ丸形5つボタンそのままのサイズで、容積で比べると第2世代機の65%、昨年のモデルと比べてもわずかに30%大きいだけに止まっている。重さも12.5グラムで、昨年発売の標準モデル(10.7グラム)よりは重いが、ステンレススチールモデル(17.2グラム)よりは軽い。それでいてバッテリー駆動時間は、これまでのiPod shuffleで最長の約15時間となっている(これまでは約10時間)。
操作方法については、基本的に第2世代iPod shuffleと同じだが、1つ違うのは本体の上に「VoiceOver」機能を第3世代モデルから引き継いでいることだ。このボタンを1回押すと再生中の曲名とアーティスト名を声で教えてくれる。長押しすると、再生中のプレイリスト名を読み上げ、これを使ってプレイリストの切り替えも可能だ。さらにボタンを2回押すと、「バッテリー75%」といった具合にバッテリー残量を声で教えてくれる。なお、本体にボタンが戻ったことで付属ヘッドフォンからはリモコンが消えた。
今回のiPod shuffleで、もう1つ変わったのは、ラインアップが2Gバイトモデル1種類になったことだ。ついに5000円を切った4800円という低価格で、プレゼントとしても気軽に買える値段がうれしい。カラーバリエーションも、贈り物として外さない青、緑、オレンジ、ピンク、グレーの5色で、優劣つけがたい。