デジタルカメラの手ブレ補正機構が一般的になり、高感度性能がどんどんアップしたことで、三脚を使うことが少なくなった人もいると思います。でも、三脚がなければ撮れないシーンはまだあります。
例えば、流れる滝を糸のように滑らかに表現するには、1秒前後の間、シャッターを開けなくてはなりません。また、バルブでシャッターを開けっ放しにする花火撮影や、星の動きを表現する天体撮影など、数十秒から数十分にわたる露光時間が必要なジャンルもあります。
撮影倍率が高いマクロ撮影や、画角が狭い超望遠撮影でも、三脚があるとないとでは大きく違います。どちらも手ブレが目立ちやすい撮影の代表ですが、そのうちマクロはボケが大きいことから、花のシベの先など意図した場所に、しっかりとピントを合わせることが重要になります。このときカメラが前後に動くとピントがズレてしまいますが、三脚を使えば風などで被写体が動かない限り大丈夫です。
もちろん通常の撮影でも、手ブレを防ぐ最良の方法は三脚でしょう。特に2,000万画素オーバーのフルサイズ機になると、わずかなブレもあらわになります。画面上では等倍に拡大しないと気にならないブレも、大きく伸ばすと画像全体の緩さにつながることも。特に遠景をしっかり写したい風景写真では、レンズの品質とともに、三脚にも気を遣いたいものです。
そもそも風景写真はPLフィルターの使用で1段半~2段程シャッター速度が遅くなり、パンフォーカス表現のため絞り込むと、さらにシャッター速度が落ちます。これで薄暗い森の中で撮るとなると、ある程度高感度にしないとスローシャッターになるのは必至でしょう。風景写真家には三脚を常用する人が多くいますが、ちゃんとわけがあるのです
・カーボン or アルミ?
三脚を選ぶとき、最初に考えなければならいのが脚の素材。主流はカーボン、またはアルミです。一般的に同じサイズの三脚なら、カーボンの方が価格が高く、アルミの方が安い。カーボンが軽く、アルミが重いという関係です。重い方が三脚として優秀なのですが、カーボン三脚は軽い割には剛性があることから、いまでは従来のアルミ三脚をしのぐ人気を得ています。アルミ三脚よりも少し値が張りますが、比べて見るとしっかりした剛性感なのに、その軽さに驚くことでしょう。予算があるなら、カーボン三脚をお勧めします。
ただし強い風が吹くと揺れやすかったり、軽いことによるデメリットもあります。場合によっては、ストーンバッグで重量を増やすなどのテクニックが必要です。私もカーボン三脚派ですが、いざというときのために、車の中に重量級のアルミ三脚を常備しています。
・脚径は? 高さは?
次に悩むのが高さでしょう。同じカーボン三脚でもカタログにはたくさんの三脚があり、高さが増すほど値段が高くなります。その前に考えてほしいのは脚径です。脚径が太い方が一般的に高さもあり、太さは安定感に繋がります。
カーボン三脚の脚径には、32mm径、28mm径、25mm径などがよくあります。例えばベルボンでは36mm径を超大型、32mm径を大型、28mm径を中型、25mm径を中小型と説明。脚径が太くなるほど高さと重量が増します。ベルボンでは28mm径付近を汎用的な製品と位置付けているようです。
高さについては、「脚を伸ばしたときに、自分の目線にカメラがくる高さ」が基本といわれています。三脚は脚をすべて伸ばして使うことが多いためあり、昔からこういわれてました。このとき注意してほしいのは、目線にくる高さは雲台込みの高さであること。使用する雲台によって変わってきますが、雲台の高さは50~150mm程度と幅があります。雲台とセットの製品ならカタログに記載されていることがありますが、三脚と雲台を別々に買う場合は気をつけてください。
また、被写体によって必要な高さは変わる場合があります。前者はローアングルでのマクロ撮影、後者はフェンス越しの鉄道写真など。必要とされる高さは様々ですが、脚径28mm前後、高さ1,600mm前後が風景写真で扱いやすいと思います。身長の高い方はもうワンクラス上の三脚を、女性など身長の低い方はワンランク下を選ぶのもおすすめです。ただし、400mmや500mmといった超望遠レンズを使う場合は、身長に関わらず、なるべく大きな三脚を選びたいものです。
・3段 or 4段?
高さの選び方と関係があるのですが、カーボン三脚の多くの製品には、「3段」タイプと「4段」タイプが選べます。4段の方が縮めたときの長さが短くなるのですが、3段より高さが若干低くなるのと、伸ばすときの手間が増えます。また機構上、ジョイントが多いほど安定度の面でも不利になります。
どちらを選ぶかは難しい問題ですが、頻繁に伸縮させるなら3段、バッグに取付けるなら4段など、利用スタイルを考えて選ぶしかありません。ちなみに、ローポジション時の最低地上高は、4段の方が若干低くなります。花のマクロ撮影が多い人なら、その点を考慮して4段を選ぶという手もあります。
例えば、流れる滝を糸のように滑らかに表現するには、1秒前後の間、シャッターを開けなくてはなりません。また、バルブでシャッターを開けっ放しにする花火撮影や、星の動きを表現する天体撮影など、数十秒から数十分にわたる露光時間が必要なジャンルもあります。
撮影倍率が高いマクロ撮影や、画角が狭い超望遠撮影でも、三脚があるとないとでは大きく違います。どちらも手ブレが目立ちやすい撮影の代表ですが、そのうちマクロはボケが大きいことから、花のシベの先など意図した場所に、しっかりとピントを合わせることが重要になります。このときカメラが前後に動くとピントがズレてしまいますが、三脚を使えば風などで被写体が動かない限り大丈夫です。
もちろん通常の撮影でも、手ブレを防ぐ最良の方法は三脚でしょう。特に2,000万画素オーバーのフルサイズ機になると、わずかなブレもあらわになります。画面上では等倍に拡大しないと気にならないブレも、大きく伸ばすと画像全体の緩さにつながることも。特に遠景をしっかり写したい風景写真では、レンズの品質とともに、三脚にも気を遣いたいものです。
そもそも風景写真はPLフィルターの使用で1段半~2段程シャッター速度が遅くなり、パンフォーカス表現のため絞り込むと、さらにシャッター速度が落ちます。これで薄暗い森の中で撮るとなると、ある程度高感度にしないとスローシャッターになるのは必至でしょう。風景写真家には三脚を常用する人が多くいますが、ちゃんとわけがあるのです
・カーボン or アルミ?
三脚を選ぶとき、最初に考えなければならいのが脚の素材。主流はカーボン、またはアルミです。一般的に同じサイズの三脚なら、カーボンの方が価格が高く、アルミの方が安い。カーボンが軽く、アルミが重いという関係です。重い方が三脚として優秀なのですが、カーボン三脚は軽い割には剛性があることから、いまでは従来のアルミ三脚をしのぐ人気を得ています。アルミ三脚よりも少し値が張りますが、比べて見るとしっかりした剛性感なのに、その軽さに驚くことでしょう。予算があるなら、カーボン三脚をお勧めします。
ただし強い風が吹くと揺れやすかったり、軽いことによるデメリットもあります。場合によっては、ストーンバッグで重量を増やすなどのテクニックが必要です。私もカーボン三脚派ですが、いざというときのために、車の中に重量級のアルミ三脚を常備しています。
・脚径は? 高さは?
次に悩むのが高さでしょう。同じカーボン三脚でもカタログにはたくさんの三脚があり、高さが増すほど値段が高くなります。その前に考えてほしいのは脚径です。脚径が太い方が一般的に高さもあり、太さは安定感に繋がります。
カーボン三脚の脚径には、32mm径、28mm径、25mm径などがよくあります。例えばベルボンでは36mm径を超大型、32mm径を大型、28mm径を中型、25mm径を中小型と説明。脚径が太くなるほど高さと重量が増します。ベルボンでは28mm径付近を汎用的な製品と位置付けているようです。
高さについては、「脚を伸ばしたときに、自分の目線にカメラがくる高さ」が基本といわれています。三脚は脚をすべて伸ばして使うことが多いためあり、昔からこういわれてました。このとき注意してほしいのは、目線にくる高さは雲台込みの高さであること。使用する雲台によって変わってきますが、雲台の高さは50~150mm程度と幅があります。雲台とセットの製品ならカタログに記載されていることがありますが、三脚と雲台を別々に買う場合は気をつけてください。
また、被写体によって必要な高さは変わる場合があります。前者はローアングルでのマクロ撮影、後者はフェンス越しの鉄道写真など。必要とされる高さは様々ですが、脚径28mm前後、高さ1,600mm前後が風景写真で扱いやすいと思います。身長の高い方はもうワンクラス上の三脚を、女性など身長の低い方はワンランク下を選ぶのもおすすめです。ただし、400mmや500mmといった超望遠レンズを使う場合は、身長に関わらず、なるべく大きな三脚を選びたいものです。
・3段 or 4段?
高さの選び方と関係があるのですが、カーボン三脚の多くの製品には、「3段」タイプと「4段」タイプが選べます。4段の方が縮めたときの長さが短くなるのですが、3段より高さが若干低くなるのと、伸ばすときの手間が増えます。また機構上、ジョイントが多いほど安定度の面でも不利になります。
どちらを選ぶかは難しい問題ですが、頻繁に伸縮させるなら3段、バッグに取付けるなら4段など、利用スタイルを考えて選ぶしかありません。ちなみに、ローポジション時の最低地上高は、4段の方が若干低くなります。花のマクロ撮影が多い人なら、その点を考慮して4段を選ぶという手もあります。
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