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日本語文法の説57 文章の原理6

2019-08-17 | 日本語文法

日本語文章の形式のひとつ、散文は、いわゆる和文と呼ばれるものは、韻文から散文へと発展したといえる。これは言語によってそのような特徴を持つ展開をとることがみられるところであろうが、日本語文章は漢文の影響を受けた。韻文に、長歌形式、短歌形式、ときには反歌としてそのリズムを文章に形成していたが、それを物語文章などに取り入れていて、長文を著した。それは後世に擬古文として、日本語古文の代表とするようになる。その一方で、日本語文章は漢文を日本語読みをする、訓読文を伝統に持つようになる。訓点による語は漢語であるため、和語と峻別されるが、訓点を施すことは漢語を訓読みすることをはじめ、漢文を和文と対照できるように文法を整理するものであった。




中田祝夫『古点本の国語学的研究・総論篇』(勉誠社)

築島裕『平安時代の漢文訓読語につきての研究』(東京大学出版会)
小林芳規『平安鎌倉時代に於ける漢籍訓読の国語史的研究』(東京大学出版会)

標準的な訓読法の参考書
小川環樹・西田太一郎著『漢文入門』(岩波全書)
西田太一郎著『漢文の語法』(角川小辞典23)
多久弘一・瀬戸口武夫著『新版・漢文解釈辞典』(国書刊行会)


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