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古典に見る病名史 16

2013-09-23 | 病名のことば
眼病の治療をしている一場面が描かれている。白内障を手術していると、病の語る日本史は言う。絵巻物、病草子、12世紀後半に作られた。詞書があり、次のように見える。
>目が少し見えない男がいた。それを嘆いていると、門から男が入ってきた。何者だとたずねると、自分は目を治療する医師だといいう。当主はこれを神仏の助けだと喜び、招き入れて目を見てもらうと、医者はよく調べて、鍼をすれば良くなるといって鍼を刺した。いまによくなるといって立ち去ったがいよいよ目が見えなくなり、ついに片目がつぶれてしまった

この時代に見られた眼医者の行商である。

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