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漢字の訓

2014-06-20 | 日本語あれこれ百科
101 漢字にはなぜ音読みと訓読みがあるの

漢字が渡来した、その時期に日本語には文字がなかった。
その漢字を日本語の文字とした。漢字の発音は渡来したままであった。

しかし、それはまた日本語発音であったはずである。
中国の古代漢語の発音を日本語発音になるよう聞きわけた。

漢字の四声発音を聞きながらそれを記録しようとしていたが、それはそのまま、日本語化することはなかった。
そうして日本語の発音で読む漢字を、日本語化する過程で、その文字にあたる日本語を当てはめるようになる、いわば漢字の日本語翻訳が行われて、そこに訓読みが成立する。

訓読みになる語は、もともとの日本語であるから、それを書き表す文字がなかったので、漢字に訓読みを宛てることは、画期的な試みであったと言える。

したがって、漢字の音読みが、中国の古代音を日本語発音で伝え音読みとし、その文字にあたる日本語を発音して漢字の訓読みとしたので、音読みは漢字のままに、訓読みは日本語のままに意味をとらえたことは、日本語を伝える発明工夫であった。それは仮名文字によることになる。





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