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日本語教育の語彙14 ねじる、ひねる、しゃべる

2018-08-22 | 日本語教育

第12章は、類義語に、ねじる、ひねる、しゃべる について、TV番組出演に及んで、意味の違いを説明する。しゃべる 話す 言う についても、用例による分析が行われる。ねじる 一方向に力を加える と、ひねる 逆方向に力を加える とは、同じ方向であってもよく、まっすぐなものをよじることであるから、固定してするかどうかで、その力加減である。体をひねる、体をねじる、そして、体をよじるのも、利き腕によって正方向があれば反対方向もある、その部位によって、捩じる状態、捻る状態、よじれる状態が表現される。

しゃべる、話す、言うの違いを説明するが、しゃべる この語を、おしゃべり 口数の多い人のこと というふうに、言われるように、その違いを、話す、言う、また、語る、これらの語と際立ったことがある。




捩る・捻る・拗る(読み)ねじる
大辞林 第三版の解説
ねじる【捩る・捻る・拗る】
一 ( 動ラ五[四] )
〔上二段動詞「捩ねづ」の四段化。近世以降の語〕
① 細長い物の両端を、互いに逆の方向に力を加えて回す。また、一方を押さえて他方に力を加えて回す。ひねり曲げる。 「腕を-・る」 「体を左右に-・る」
② 栓などを右または左に回す。ひねる。 「ガス栓を-・る」 〔動詞の「ねじる」は長いものの両端を逆の方に回す意であるが、「ひねる」は「ねじる」よりも軽い力で、最初から回転するように作られたものや柔らかい物を回転させる場合に用いる〕
[可能] ねじれる


ひね・る【▽捻る/×拈る/×撚る】の意味
意味
出典:デジタル大辞泉(小学館)
[動ラ五(四)]
1 指先でつまんで回す。「スイッチを―・る」「コックを―・る」
2 からだの一部をねじって向きを変える。「腰を―・る」「足首を―・って痛める」
3 ねじって回したり、締めたりして殺す。「鶏 (とり) を―・る」
4 つねる。「ほっぺを―・る」
5 いろいろと悩みながら考えをめぐらす。「対策に頭を―・る」
6 わざと変わった趣向や考案をする。「―・った問題を出す」
7 苦心して俳句や歌などを作る。「一句―・る」
8 簡単に負かす。かたづける。「相手投手に軽く―・られる」
9 金銭を紙に包む。「心付けを―・って渡す」
→捩 (ねじ) る[用法]
[可能]ひねれる


ねじ・る〔ねぢる〕【×捩る/▽捻る/×拗る】の意味
意味
出典:デジタル大辞泉(小学館)
[動ラ五(四)]《近世以降上二段動詞「ねず」が四段にも活用するようになったもの》
1 細長いものの両端に力を加えて、互いに逆の方向に回す。また、一端を固定して、他の一端を無理に回す。ひねる。「針金を―・る」「腕を―・る」「水道の栓を―・る」
2 体の筋をちがえる。捻挫 (ねんざ) する。「足首を―・る」
[可能]ねじれる
[動ラ下二]「ねじれる」の文語形。
[用法]ねじる・[用法]ひねる――「体をねじる(ひねる)」「水道の栓をねじる(ひねる)」など、ひねって回すの意では相通じて用いられる。◇力を入れて回すときは「ねじる」、指先で軽く回すようなときは「ひねる」と使い分けることがある。「びんのふたをねじって開ける」「スイッチをひねる」◇「転んだはずみに足首をひねって痛めた」「腰をひねって医者にかかる」などでは「ねじる」を用いない。◇「ひねる」の方が意味の範囲が広い。「頭をひねる」「首をひねる」「俳句をひねる」「強敵にあっさりひねられた」などの使い方は「ねじる」にはない。◇類似の語「よじる」も「腹をよじって笑う」など、使い方は限られている。



しゃべ・る 【喋】
解説・用例
〔他ラ五(四)〕
(1)口に出して話す。言う。また、さかんに話す。
*日葡辞書〔1603〜04〕「Xaberi, ru, betta (シャベル)〈訳〉口数多く話す」
*雑俳・銭ごま〔1706〕「棒組の嚊どもが来てしゃべる也」
*浄瑠璃・嫗山姥〔1712頃〕二「あんまりしゃべっていき切れた、お茶一つ下さんせ」
*詞葉新雅〔1792〕「シャベル さえづる あまのさえづり〈略〉鳥ノ声ヨリイフナルベシ」
*滑稽本・浮世風呂〔1809〜13〕前・下「なんだか女湯の方で大きな声をしてしゃべるぜへ」
*当世書生気質〔1885〜86〕〈坪内逍遙〉九「アア喋口(シャベ)りながら喰ふちょったら種を半分喰ふてしまふたワイ」
(2)巧みに話す。うまく言う。
*俳諧・玉海集〔1656〕付句・下・釈教「日吉の宮に普請ある比 わらんべのしゃべるに大衆驚ぬ〈日柳〉」

方言
(1)言う。話す。《しゃべる》青森県津軽071
(2)小言を言う。しかる。たしなめる。《しゃべる》岐阜県養老郡498
(3)見せびらかす。《しゃべる》徳島県809

補注
[方言の補注]「かた言‐五」に、「しゃべるといふべきを、さべる」とある。古い例はないが、「さへく」「さへづる」等と同様のペチャペチャなどの擬音的用法に起源があると思われる。

語源説
(1)サヤキベアル(清辺有)の義〔名言通〕。
(2)サヘクル(噪転)の義〔言元梯〕。

"しゃべ・る【喋】", 日本国語大辞典, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2018-08-24)





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