万葉集の成立を巻一の雑歌に見る。
そして最初の成立について考えようとする。
宮をいまでいう皇居とするなら、それが代を示す。
それぞれに、天下しらしめす天皇として題詞に掲げ並べている。
藤原の宮の代に、第28番歌から第77番歌までを収める。
ここには、41代の持統天皇と42代の文武天皇の時代の皇居である。
そして、第28番歌、持統天皇の呼称に、おほきすめらみこと、太上天皇と注記があり、題詞にも見える。。
また、第71番歌、文武天皇の呼称に、さきのすめらみこと、大行天皇という題詞がある。
この藤原の宮には43代の元明天皇の時代がそのまま続く。
つまり、譲位した天皇となる持統天皇、さきの文武天皇、そして現在の天皇という時間の展開をとらえる。
33代 推古天皇 豊浦宮 592年 小墾田宮 603年
34代 舒明天皇 飛鳥岡本宮 630年 田中宮 636年 厩坂宮 640年 百済宮 643年
35代 皇極天皇 飛鳥小墾田宮 642年 飛鳥板蓋宮 643年
36代 孝徳天皇 飛鳥板蓋宮 難波長柄豊碕宮 651年
37代 斉明天皇 飛鳥板蓋宮 飛鳥川原宮 655年 後飛鳥岡本宮 656年 朝倉橘広庭宮 661年
38代 天智天皇 近江大津宮 667年
39代 弘文天皇
40代 天武天皇 嶋宮 672年 岡本宮 飛鳥浄御原宮
41代 持統天皇 飛鳥浄御原宮 藤原京 694年
42代 文武天皇 藤原京
43代 元明天皇 藤原京 平城京 710年
44代 元正天皇 平城京
歌の引用は国歌大観番号、角川日本古典文庫を用いる。
この書の注釈と解説による。
伊藤博校注 万葉集 上下巻 角川書店
そして最初の成立について考えようとする。
宮をいまでいう皇居とするなら、それが代を示す。
それぞれに、天下しらしめす天皇として題詞に掲げ並べている。
藤原の宮の代に、第28番歌から第77番歌までを収める。
ここには、41代の持統天皇と42代の文武天皇の時代の皇居である。
そして、第28番歌、持統天皇の呼称に、おほきすめらみこと、太上天皇と注記があり、題詞にも見える。。
また、第71番歌、文武天皇の呼称に、さきのすめらみこと、大行天皇という題詞がある。
この藤原の宮には43代の元明天皇の時代がそのまま続く。
つまり、譲位した天皇となる持統天皇、さきの文武天皇、そして現在の天皇という時間の展開をとらえる。
33代 推古天皇 豊浦宮 592年 小墾田宮 603年
34代 舒明天皇 飛鳥岡本宮 630年 田中宮 636年 厩坂宮 640年 百済宮 643年
35代 皇極天皇 飛鳥小墾田宮 642年 飛鳥板蓋宮 643年
36代 孝徳天皇 飛鳥板蓋宮 難波長柄豊碕宮 651年
37代 斉明天皇 飛鳥板蓋宮 飛鳥川原宮 655年 後飛鳥岡本宮 656年 朝倉橘広庭宮 661年
38代 天智天皇 近江大津宮 667年
39代 弘文天皇
40代 天武天皇 嶋宮 672年 岡本宮 飛鳥浄御原宮
41代 持統天皇 飛鳥浄御原宮 藤原京 694年
42代 文武天皇 藤原京
43代 元明天皇 藤原京 平城京 710年
44代 元正天皇 平城京
歌の引用は国歌大観番号、角川日本古典文庫を用いる。
この書の注釈と解説による。
伊藤博校注 万葉集 上下巻 角川書店