漢字で造語すると読んで、これは、漢字の造語、漢字で造語、いかなるちがいか。
造語をつくる、というところで、漢字造語の努力ということかと合点する。対談記事のタイトルである。
WILL 8月号、声に出して読みたい日本語の論者とバカに見えるビジネス語を言う英語論者のカタカナ語についての警鐘である。と思っていると、近年急増するカタカナ語――原因はやっぱり”緑のタヌキ”という副題があって、なにこれ?
検索してみると2017年記事に見える。コマーシャルには赤いきつねと緑のたぬきの商品名がある。緑の狸ではことばにも何もならないか、カタカナで書けば、希望の党を率いると旗揚げした人なら、都知事のことかな。
対談内容に触れるのはカタカナによる造語が多い、むしろ理解が難しい使い方、英語とは違ってしまう用法となる批評をしているので、見出しは編集部が好んで付けたようである。それで漢字の造語をどうしているのかと読むが、その実は話には見えない。
しょぎょうむじょうのひびきあり、と聞いて、ある程度の漢字を知っている人なら意味はわからなくてもイメージが頭の中に浮かびます、というのは、なにこれ。タレントの空回りのすべるような物言いであるから、声に出して読む効能書きがあやしい。因縁によって生じた、この世の一切の事物、万物はいつも流転し、変化、消滅がたえないこと、という、このイメージが漢字にあるのか。いやこれは、ないと言っている、漢字文字の字づらを言うのではないから、物語冒頭文とする、ぎおんしょーじゃのかねのこえ、としたいんだろうけれど、この響きは、はてなんのイメージ?
小池百合子氏は「緑のタヌキ」 民進の角田義一元参院副議長が反発 群馬1区集会
2017/9/30
>新党「希望の党」への合流問題で、新党代表の小池百合子東京都知事を「緑のタヌキの下で党がまとまるのか」などと批判した。
諸行無常の解説 - 学研 四字熟語辞典
しょぎょうむじょう【諸行無常】
世のすべてのものは、移り変わり、また生まれては消滅する運命を繰り返し、永遠に変わらないものはないということ。人生は、はかなく虚むなしいものであるということ。
注記仏教の根本的な思想である三法印の一つ。「諸行無常」「諸法無我しょほうむが」「涅槃寂静ねはんじゃくじょう」をいう。「諸」は、宇宙の中の万物、すべて。「行」は、変転し流動していくこと。「無常」は、すべて無に等しいこと、虚無であること。『平家物語へいけものがたり』の冒頭の句「祇園精舎ぎおんしょうじゃの鐘かねの声、諸行無常の響きあり」は有名。表記「無常」を「無情」と書きちがえない。
出典『大般涅槃経だいはつねはんぎょう』
類語 有為転変ういてんぺん 盛者必衰じょうしゃひっすい