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日本語教育の語彙19 意味論 

2018-08-27 | 日本語教育

日本語教育の語彙はグロッサリーに語を載せるので、その範囲において、語を扱うことになる。グロサリー、グロッサリー、グローサリー、用語集、用語解説のことで、glossaryを持つのは、学習に応じて新出語の用法を挙げる。それを、語彙と意味としたのは、日本語教育を捉えるとき、応用言語学の日本語学の分野に、語彙、意味とした経緯があるからである。これは便宜そうなったので、分野をどうするかは、日本語教育の講座もののタイトルとして示されるところである。

意味論をそこに据えるのは、意味理論として説明するのも、その視点の置き方、立場においては、言語の意味論にも、グロサリーに見る語彙から、語の意味の議論になると言う飛躍が生じる。飛躍とはなにか、構造主義言語理論の成果を言語教育に応用しながら、一方で、その理論展開で、構成要素分析を、言語素、意義素を設定する意味論を始める。

意味論は20世紀の初頭には、その前世紀にあった予兆学から、言語の意味を長くとらえかねていた。20世紀半ばになって哲学の議論から意味論が行われるようになって、言語への照射が盛んとなる。言語の意味となれば、構造主義言語学はさておき、生成文法理論の物言い、意味論が統語論と語用論からなるという出発点を置くことになる。それはまた哲学における意味論をベースにするようなことである。

音声学 Phonetics:言語機能とは切り離した言葉の音の研究

音韻論 Phonology:言葉の音の研究で、伝達の果たす機能を考慮した研究領域

音素論 Phonemics

Phonematics:音素(phoneme)すなわち最小の弁別単位を研究する音韻論の一部門

形態論 Morphology:語の構造の研究

形態素(morpheme);

統語論 Syntax:文の構造の研究

意味論 Semantics:意味の研究

語用論 Pragmatics:言語の用法の研究


http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/000424lang.html
言語分析の諸分野
Phonetics for all kind of Japanese students
解説:池田光穂





http://www.nihongokyoshi.co.jp/manbow/manbow.php?id=597&TAB=1
語検索マンボウ

意味論
言語一般<言語の構造一般>
言語の意味を対象とする研究分野。アメリカ構造主義言語学では、意味は主観的なものとして分析の対象外とされた。チョムスキーの変形生成文法モデルでは、意味部門が統語部門と密接に関係するものとして位置づけられ、研究が進められてきた。最近では、意味論と語彙論、統語論、語用論を分けることの意義が問われ、構造、語彙、使用場面、意味すべてを包括的に扱う方向に研究がすすんでいる。


ことばの意味とはなんだろう-意味論と語用論の役割 単行本(ソフトカバー) – 2012/10/27
今井 邦彦 (著), 西山 佑司 (著)

商品の説明
内容紹介
「文形式の意味」を扱う意味論と、脈絡に左右されることに特徴をもつ「発話の意味」を扱う語用論。従来その境界を曖昧にしたまま意味が論じられてきたが、関連性理論が両者の守備範囲を明確にした。語用論的意味が言語形式自体の意味論的意味に制約されていることを多くの具体例を用いて論じ、意味の科学のあるべき姿を提示する。

内容(「BOOK」データベースより)
「文形式の意味」を扱う意味論と、脈絡に左右されることに特徴をもつ「発話の意味」を扱う語用論。従来その境界を曖昧にしたまま意味が論じられてきたが、関連性理論が両者の守備範囲を明確にした。語用論的意味が言語形式自体の意味論的意味に制約されていることを多くの具体例を用いて論じ、意味の科学のあるべき姿を提示する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
今井/邦彦
1934年生まれ。1957年東京大学文学部英吉利文学科卒業。東京都立大学教授、学習院大学教授を経て、東京都立大学名誉教授。文学博士。専門は音声学、統語論、語用論

西山/佑司
1943年生まれ。慶應義塾大学文学部文学科仏文学専攻・哲学科哲学専攻卒業。同大学院文学研究科博士課程哲学専攻単位取得退学。マサチューセッツ工科大学(MIT)哲学科博士課程修了。Ph.D.慶應義塾大学言語文化研究所教授を経て、同大学名誉教授、明海大学外国語学部教授。専門は意味理論、語用理論、言語哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次
まえがき 
第1章 ことばの意味 
1.1 同じ文のさまざまな解釈
1.2 意味論と語用論
1.3 言語表現と伝達
1.4 真理条件的意味論
第2章 意味はどのように捉えられてきたか
2.1 近世の哲学者たち――記号論理学
2.2 自然言語も対象に
2.3 近年の言語研究における意味の扱い
2.4 科学の諸相
第3章 コミュニケーションと意味――関連性理論(認知語用論)
3.1 関連性理論(認知語用論)――演繹法則的科学を目指す唯一の語用論
3.2 発話解釈の特性
3.3 語彙語用論
第4章 語や句の曖昧性はどこからくるか
4.1 曖昧性とは何か
4.2 語はどこまで曖昧か
4.3 語と語の緊張関係にいかなるものがあるか
4.4 語と語の緊張関係がもたらす曖昧性
第5章 文の曖昧性はどこからくるか
5.1 文の曖昧性をもたらす要因
5.2 文の統語構造が曖昧性をもたらす
5.3 要素の力の及ぶ範囲が曖昧性をもたらす
5.4 文中の名詞句の意味機能が曖昧性をもたらす
5.5 束縛変項読みと自由変項読み
5.6 because構文の曖昧性
5.7 指示的不透明性と指示的透明性
5.8 変項名詞句と潜伏疑問文の組み合わせ
第6章 意味をどう科学するか
6.1 表現の意味と話し手の意味
6.2 文の意味はいかにして捉えられるか
6.3 ウナギ文の意味
6.4 曖昧性と不明瞭性を区別する基準
6.5 語用論はどこまで意味論から自由であるか
6.6 意味の科学へ向けて
用語解説
参考文献
索 引



https://tnomura9.exblog.jp/2848761/

意味論、統語論、語用論
C言語辞典を読んでいたら、プログラム言語の説明で、発信者の意図と記号の関係が意味論で、記号の内部構造を調べるのが統語論、記号をどう受信者が解釈するかが語用論であると説明されていた。
記号論のことはあまりよく勉強していないので、こういう説明が妥当なのかどうかは知らないが、分かりやすい説明だと思った。


日本語意味論―一言語哲学と言語学 飯田 隆(慶應義塾大学) - 哲学若手研 ...
www.wakate-forum.org/data/tankyu/30号/10講演要旨.pdf
日本語意味論―一言語哲学と言語学. 飯田 隆(慶應義塾大学). 記述の理論が生誕してから100年 になろうとしている。この理論を「哲学的. 分析のパラダイム」(ェャー)と 特徴づける哲学者はさすがにもう少ないだろう. が、その出現が20世紀の哲学の歴史を画 ...





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