日本語文法議論23812
述格とは、述語のことだと日本国語大辞典は説明する。
英語でpredicativeとしているが、例文が610件に最初の3つで、引用する2番目の例文は訳語に述格を与えている。これは国語文法の述語に対する一様の解釈にある。そのもとには山田文法の、時枝文法にも受け継がれた呼称による。
これは日本語に格がある名詞の屈折変化とする膠着現象 . . . 本文を読む
日本語文法議論23811
本が読みたくなって小遣いを握っては駅前の古本屋に顔を出した
阪急電車西宮北口駅の改札を出て線路沿いに歩くとビルの1階部分にある
震災でその風景は一変してしまっている
というほどの店構えではなくてシャッターをあげればそこに2畳ほどの空間で
店主は奥に座っているか店先の裸電球のもとにパイプ椅子のようなものを出して
店 . . . 本文を読む
日本語文法議論23810
助詞は、てにをは と伝統的に捉えられてきた。
近代になって、西欧の翻訳文法に比較して国語の独自のものであるため、大槻文彦は品詞名にそのまま用いたことはよく知られている。
訓読語法でテニヲハ点、オコト点という星点に代表するもので、国語に意識する。
弖爾乎波、天爾遠波
>仮名のかわりに漢字の四隅などに付けられた「・」の形の点 デ . . . 本文を読む
日本語文法議論23810
語順、助詞という文法用語をあたり前のように聞く。学校教育の成果である。そこには加えて文法嫌い、国語の苦手意識というものもある。それだけ学習してきているから、わかりよくもわかりにくくも、助詞が品詞なのかとか、語なのかとか、日本語の語順はどうなっているのかとか、英語学習を義務教育でするから対照的に疑問を持てる、そのままに日 . . . 本文を読む
日本語文法議論2389
漢文を学び洋文を学び和文を綴ってきている日本語、洋文とは何のことか、造語してみて英文だけでいいのでないかと思うけれど、漢語洋語和語という発想に合わせたようなもので、外来語とか、外国語とか、漢語も中国語として外国語扱いだから、日本語を本来日本語として探すのは、探すというか、古典漢語にあって国語からも考えることになるのは . . . 本文を読む
日本語文法議論2388
主語はないと言って補語にすると文は成立しない、それが文法であると学んできたから、主語のある構造を想定することができるので、とくに不都合があったわけではない。もちろん、日本語で、ワレがワレが、ということは表現法で国語の伝統でもしてこなかった。仏教的な小我大我の影響もあったかもしれない。
文を意味内容に見ると、そこに主語がある . . . 本文を読む
日本語文法議論2387
次に二つの例文比較である。
いずれも述語に向かうと解釈すれば、日本語の理解にあるのはどちらか、明らかである。
甲が乙に丙を紹介シタ
甲、乙、丙、紹介シタ
あえて、甲は乙に丙を紹介シタというふうに言っても同じようである。
つまり、甲、乙、丙、紹介シタ となると、その関係はとらえにくくなる。
ここに日本語の特徴があるので、注 . . . 本文を読む
日本語文法議論2382
なにをいまさらと思われるようなことで、学説がどうだと言いだしても、聞く耳を持つ人はない、そうかもしれないし、まして文節がどうのと言ってわたしにい出してもこれまた済まされたことになってしまうようなことであるから、わかりよいと思うところで、三上学説に手短かにする物言いで、どこが問題であるかというようなありかを示す。
目に映りやすい . . . 本文を読む
日本語文法議論2385
主語廃止論は二重主語の気まずさから、そうぼやくように言っている、その用語をあらためて主格補語と言おう、と提唱した三上学説の説明であるが、その論理はどう述べられたか。それは難しくもやさしくも、とらえやすさがあったので、一般的にも国語学者にも、反論なく沈黙してしまったのだろうか。
主格主語と主格補語の違いがあるといっても . . . 本文を読む
日本語文法議論2384
日本語の文例を抽出し分析する。その場合に、文章は次のようである。日本語文章の文単位に見る文法は、その文例を形式に捉え、意味内容を情報の単位にする。その文の構造には係り受けのまとまりが繰り返し現れているので、単純化する例文の引用には注意がいるだろう。たとえれば組木細工を分解するようである。
>1930〜40年代ごろの日本で . . . 本文を読む