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太平洋戦争史-①「神の国」のこと

2011-12-06 12:21:46 | 太平洋戦争史
未履修科目・日本史のうち「神の国」をみる。

神の国とされた日本の戦史を辿ると、古くは、文永(1274年)・弘安(1281年)の二度に亘る蒙古来襲も神風?が吹き、フビライの元軍(モンゴル)に不戦勝したのである。

それ以来、明治維新を終えて富国強兵を図った明治期には、♪日清談判破裂して〜品川乗り出す東艦〜と、征清歌を唄った「日清戦争(明治27〜28年)」では、清国海軍主力艦・定遠をも撃破して勝利を収めている。

更にその10年後には、今度は当時の軍事大国・ロシア、♪一列談判破裂して 日露戦争はじまった〜の、世紀の一戦「日露戦争(明治37〜38年)」に臨む。

この戦いでは、世界最強とされたバルチック艦隊を有するロシアに、東郷平八郎元帥率いる日本連合艦隊が、T字作戦を用いてこれまた撃破している。(NHK「坂の上の雲」参照)

よって乃木大将(当時は中将)が、わが息子等を犠牲にして悪戦苦闘した不落の要塞・203高地を漸く陥れることとなる。

これより以前、広瀬中佐の♪轟く砲音飛び来る弾丸〜荒波洗うデッキの上に~と、唱歌で唄われた、数次にわたる旅順港閉塞作戦も侭ならずの果てに、この203高地陥落で、漸くにして旅順港の敵艦隊を全滅に至らしめたのである。

この報に日本国中は、♪日本勝った〜日本勝った〜ロシァ負けた〜ロシァの皇帝腰ゃ抜けた〜と唄い、各地で提灯行列が行われている。

しかし、ここまで負け知らずの神の国ではあったが、昭和期に入るや、その神話も崩れ、米英などからなる連合軍に嫌と云うほど叩きのめされ、漸く悪しき夢から目が覚めたのである。続く


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