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怒るとエスカレートしますから

押し迫ってくると、いろいろ子どものことで頭にくることが出てきます。

何度言っても、自分で勉強しない。

見直しをしない。

字をていねいに書かない。

・・・・・・。

で注意するつもりが、だんだんいろいろエスカレートしてきて、完全に怒ってしまうことってありませんか?

実は自分が怒っている声が耳に入ってきて、さらにエスカレートしてしまうのだそうです。

売り言葉に買い言葉、とは言いますが、そういう声を聞いて自分もエスカレートするが、そうなると相手もエスカレートすることになります。

これはどなたかが「鏡の法則」と言ってしましたが。

言ったって聞かない、ということはこの時期の子どもには多いのです。

なぜか?

一番大きいのは「欠点を指摘されたくない」と思っているからだと思います。自分がだめだ、と言われているようなものだ、と感じることが多いのです。だから「うるさいなあ」になるし、その「うるさいなあ」が耳に届くと、今度はこちらがエスカレートする。

以前、こんな言い方をしてみたら、という記事を「親子で受かる! 中学受験手帳」で書きました。

私はとにかく、静かに話すということだと思います。あるいはニコニコ話すということでしょうか。ニコニコ話していれば、子どもは怒られたような気はしませんから、逆に言葉は残ります。ついでに言えば、誉めながら注意するということが大事かもしれません。

子供に注意をするときは、ほめるときにやると効果があります。たとえば先月より成績が良かったら、「えらかったね。」とほめてあげて、「こんなふうに字をていねいに書けば、合格できそうね」と言ってあげると、子供には具体的な内容が届くことになります。あくまで注意は具体的でなければなりません。「がんばりなさい!」は意味がないのです。だって本人は少なくともがんばっていると思っているのですから。「字をていねいに書く」「問題文は答えがでたとき、もう一度見直す」「計算はその場で検算する」といった具体的な指示をほめながら、してあげてください。


そんなことでは間に合わない!と思われるかもしれませんが、結局のところ、相手が聞かない限り、注意をしても無駄なのです。だったら、なるべく届くように考えていく、ことが大事です。

子どもを叱り飛ばすのがお母さんのストレス解消になってはいけません。

中学受験、成功する親、失敗する親
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