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過去問の出来と模擬試験の成績


過去問をやると、結構できるし、合格点を越えることも多々あるのに、模擬試験を受けると合格圏にほど遠い、と言う場合があるでしょうか。

逆もあるかもしれませんね。

模擬試験の成績はいいが、しかし過去問の成績は合格ラインを越えない。

ケースを分けて考えましょう。

1 過去問はできるが、模擬試験はできない場合。

これは2つ原因が考えられます。

ひとつは過去問と模擬試験の出題形式がまったくかみ合わないケース。

例えば、模擬試験というのは、差を広げるために、たくさんの問題を出します。例えば算数の問題でいえば、計算に始まって、一行問題、基本問題、応用問題と続いていく。試験時間がある程度限られる中で、これを解き上げようとしたときに、ミスは当然出やすいわけですが、しかし、過去問は例えば4題しか出ない。つまりじっくりやると難しい問題でも解けるが、急がせるととんでもない、という場合は充分にあり得ます。

この場合は、まあ、ある程度過去問の出来を信じた方が良いでしょう。いずれにしてもたくさん処理する問題は合わない、という可能性は明らかにあります。

もうひとつは、過去問の解答を覚えているケース。

まあ、この時期になるとそういう場合が考えられる。以前にやった、という場合もあるでしょうし、こっそり解答を見ちゃったというケースもあるでしょう。やはり子どもとしても出来は気になるから、なるべくなら過去問はできるようになっていたい、ということはあるわけで、ついついそういうことが起こりうる。

で、この場合は模擬試験のデータが正しい。ということになります。

そのどちらかであるかを判断する必要がありますね。だから同じ学校ではなく、似た入試問題というので試してみてもいいかもしれない。それでできなければ、やはり模擬試験が正しいでしょう。

2 模擬試験はできるが、過去問はできない場合。

これも模擬試験の傾向と過去問の傾向を合わせて考えないといけませんが、例えば算数の出題傾向で、難しい問題しか出ないという場合はやはり過去問の出来の方が優先されるべきでしょう。

たくさん量を解く、簡単な問題からそつなくできるが、難しい問題には太刀打ちできないということは充分あり得るわけです。ということは、やはり過去問の対策をしないといけないということになります。

実際に模擬試験というのはすべての学校を対象にして統計分析をするわけです。中学受験はすべて独自入試ですから、入試傾向は違うわけですが、それを全部網羅することはできないから、いろいろな問題を混ぜて差がつくようにして、それで統計分析をするわけです。

しかし、実は模擬試験のような入試はほとんどないのです。中堅校はやはり標準的な問題を出すし、難関校は難しい問題に比重を置く傾向は強いので、やはり違いが出ます。

だから基本的には「過去問の出来」の方を信頼すべきなのです。その学校の入試問題が出来ればいいのですから。

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