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できない問題の切り分け

過去問をやっていると、間違えた問題とできなかった問題があります。

間違えた、というのは本来はできる問題。問題文を読み違えたり、計算ミスをしたり。でも、本来はこれはできる問題ですから、なぜ間違えたかを反省すればよいのです。

実際に間違えた原因がわかれば、次にそういうミスをしないように気をつける、具体的な方法を考えればよいことになります。

しかし、できなかった問題というのは、間違えたわけではありません。

問題文の意味がわからなかった。あるいは知らない知識が必要だった。など理由はいくつかあるのですが、結局、できない問題であることには変わりがない。

で、このできなかった問題の切り分けが必要になります。

つまり、これは本当はできなければいけない問題なのか。

それとも、捨てても良い問題なのか。

実際に入試問題を解いていて、「これは無理だなあ」と思う問題はあります。

試験時間は限られるわけだし、これができなければ通らない、という問題でなければ潔く捨ててしまいたい。

だからといって、そうポンポン捨ててもらっても困る。この切り分けが結構大事なのです。

子どもたちに勉強を任せていて、ふと不安になるのはこういう切り分け。

以前、入試が終わった後、答え合わせをしていて潔く本人が切り捨てた問題を

「これは、簡単じゃないの?」

と言って解いてみせると、絶句していました。

勉強している段階では、やはり多少、しつこく挑戦してみる必要はありますから、本人が切り捨てるレベルには注意してください。

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