孫娘は小耳症

孫娘(2021年4月生まれ)は左耳小耳症で両耳難聴です。
頼りない娘を支えつつ孫娘の成長を見守ります。

ぜったいに聾学校

2021-06-19 21:35:51 | 生後1ヶ月から

ふたつの本を読んで思ったこと。

「孫娘はぜったいに聾学校に入れよう」

統合教育だかインクルーシブ教育だか知らないけれど、聞こえないことに配慮してもらえない学校なんて意味ないじゃん。

 

良い聾学校で、良い教育を受けさせよう。

そう思うと、勇気りんりんになります。

 

また、2冊の本に関して言うと、

清川妙さんの息子さんは1947年生まれ。(今から70年以上前。)

斉藤里恵さんは1984年生まれ。(今から40年近く前。)

この数十年で、聾(難聴)教育はめざましく進歩しているはず。

孫娘のまえには、明るく広い道が用意されていると信じたいです。


難聴がテーマの本(2)

2021-06-19 21:16:19 | 生後1ヶ月から

つぎに読んだのは、斉藤里恵「筆談ホステス」です。

10年ほどまえに出版されて話題になったし、TVドラマ化もされた記憶があります。

 

著者斉藤さんは先天聾ではなく、1歳10ヶ月のときの高熱が原因で聴力を失いました。(ヘレン・ケラーのように。)

学齢期になったとき、彼女は聾学校でなく地域の普通小学校に入学します。

なぜ?ほとんど聞こえないのに?勉強についていかれたの?いじめはなかった?

さまざまな疑問がわきます。

 

けっきょく彼女は高校を中退して、いわゆる水商売の道に入ります。

その後、筆談を使う接客テクニックで名を上げ、銀座の売れっ子ホステスとなります。

 

斉藤さんが、学校時代いじめを経験せず、むしろたくさんの友人に囲まれていたこと。

水商売の接客ではスムーズな会話のやりとりは必須だと思えるのに、なんと筆談で人気を博していること。

この理由はずばりただひとつ、斉藤さんがかなりの美人だということです。

この美貌がなかったら、彼女の難聴人生はもっとずっとつらいものになっていたはず...。

 

 

 


難聴がテーマの本(1)

2021-06-19 20:56:42 | 生後1ヶ月から

難聴がテーマの本を2冊読みました。

まず、清川妙「ひとりになってからの生きがい」です。

このかたは万葉集や徒然草などの古典文学に造詣が深く、たくさんの著書を出されるかたわら、講演会・カルチャー講座などで活躍された女性です。(もう亡くなられました。)

 

初めてのお子さん(男児)が先天聾でしたが、もちまえのパワーと聡明さとでそのお子さんを立派に育て上げました。

息子さんの教育のため、聾教育のエリート校である教育大附属(現筑波大附属)聾学校の近くに一家をあげて転居します。

息子さんはその学校でスクスクと成長され、高等部卒業後は早稲田大学に進学します。

その後東京都の教員試験に合格して、都立聾学校の教員になります。

また、健聴女生と結婚してしあわせな家庭生活をおくります。

 

す、す、すごいお母さんだなあ。

わたしの娘にはとてもとてもこんな風な子育てはできませんが、わたしが手伝えばある程度は...。

前向きな勇気をもらった感じがしました。