わたしは小さい子どもと遊ぶのが苦手です。
めんどくさいし、かったるい。
外に連れ出すなどは苦にならないけれど、家の内外でちまちま遊ぶのは、とてもしんどい。
3人のわが子に対しても、5人の孫に対しても、そういう苦手意識をいつも感じていました。
でも、マメに関してはそんなことは言ってられない。
小さいうちは、遊びを通してこそ、言葉の理解を深めていくのだから。
先日娘とマメが泊まりにきたときも、張り切って遊びの相手をしました。
ある日の午後は、玄関先の階段にならんで腰かけて、シャボン玉遊び。
長い筒状の容器にシャボン液を入れ、そこに棒を突っ込んで出してから振ると、シャボン玉がいくつもできます。
(孫たち用に、一本300円くらいのこういうシャボン筒を何本も買ってあります。)
わたしがみごとなテクニックで(?)大きなシャボン玉をたくさん出すと、うれしそうに見とれるマメ。
マメ自身も、ぎこちない振り方ながら、何とかシャボン玉を作っています。
わたし的には「ものの10分もすれば飽きる」はずのこの遊び。
マメはぜんぜん飽きません。
せっせせっせと棒を振りつづけています。
もうやめようか、と言うたびに怒ります。
30分、40分とつづけながら、
「マメちゃーん、この遊びいつまでやる?」
「暗くなるまで?」
「夜まで?」
「それとも無限?」
などとふざけるのも楽しい。
やがて、ポカポカと暖かかった庭も、だんだん日が陰って風が冷たくなりました。
「さあ、もうおうちに入るよ」とシャボン筒を片づけると、怒って大泣きするマメ。
家に入ってから、最近おぼえた得意のポーズを披露してきます。
<(泣きやんだあと)無言で大の字にうつぶせになる>というもの。
「あたしは怒ってる」
「あたしは傷ついている」
のアピールです。
「ハイハイ」と抱き上げ、「明日またシャボン玉しようね」と言うと、すぐに機嫌をなおしてニッコリ笑うマメ。
ああもう...。
可愛くて可愛くて...。
いとしくていとしくて...。
この気持ちを何としよう...。