sportscar graphic

スポーツカーグラフィック  イラストレーター 溝呂木陽  60-70年代のスポーツカーを愛するすべての人に。

アバルト美術館にて

2009-10-25 14:47:14 | イラスト
ギャラリーアバルト美術館特別公開の目玉は、なんと言っても世界に一台しかないあこがれのクルマ、カングーロです。
小坂さんの執念のレストア話(ノーズカウルがまるまる欠損し、写真を元にゼロから何枚も作り直したこと)をオーナー小坂さんご本人からお聞かせいただき、なんとエンジンフードもあけていただいて間近から中を観察することが出来ました。セクシーなラインは実物を見ることでものすごい存在感がありました。
丸さがありながら伸びやかで、この模型が欲しくてたまらなくなりました。
とりあえずはマーキュリーのミニカーを眺める日々です。

Can

鉛筆と色鉛筆でスケッチした作品です。もちろん館内は撮影禁止なので、このスケッチが唯一の記録。
カングーロと言えばTDMCの斉藤さんの超絶金属フルスクラッチ作品も、斉藤さんが持ち込み実車の横に這いつくばりスケッチをされていたのが印象的でした。

Can2

Can3

そしてもう1台の目玉はこのディーノです。こちらもあこがれのクルマ。ルマンの38番です。
プロトタイプフェラーリの中で一番好きなクルマが目の前にあり、しかもほぼ独占してスケッチ出来るという幸せ。
この美しさは何にも換えがたい物があります。

206s

やはり実物を目の前にして絵にするというのは、クルマを描くうえで基本ですね。普段はなかなか出来ないのに、こうして世界に1台クラスのクルマが何台もある中ではまさに異次元の体験です。
こちらは大好きな500ザガート。薄いブルーグレーが印象的。ステアリングも大きな2本バーの薄いグレーでした。
オーナー自ら「大好きなクルマ」とおっしゃられていました。
ザガートとアバルトが組んだ、数あるアバルトの基本のクルマです。

500za

こちらはアバルト2000スパイダー。この丸みと悪そうな感じがたまりません。ポリトーイの大きめのミニカーを持っていますがこれも大好きな1台。小坂さんもお気に入りだそうです。

2000

最後にスケッチしたのがマングスタです。貴重なジウジアーロの作品を同じ空間で眺める、たまらないときでした。

Man

すべてのクルマが納得いくまで手を入れられ、クルマとして最も輝いた姿でたたずんでいる、まさにすばらしい美術館です。このあとのカングーロの公開、開館の予定などはホームページにて発表されるそうです。
http://www.gallery-abarth.co.jp/

今回のエンスーツアーでは、大内さんをはじめ、あの伝説の雑誌ロードスターにかかれていた中村さん、イラストレーター仲間のひろポンさん、切り絵作家の稲垣さん、CG CLUBのイノウエさん、TDMCの斉藤さん、フルスクラッチモデラー水野さんなど、たくさんの皆様とお話しすることが出来ました。

そして何より小坂様、貴重な機会を思う存分楽しませていただき、本当にありがとうございました。




コメント (6)
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