エアトラックスレジンの、ランチアアウレリアB20GTを製作しました。
エアトラックスはフィンランドの個人製作のガレージメーカーで、5年ほど前に友人とまとめて輸入したキットです。
当時もちゃんとしたHPがなく、友人がメールでやり取りしてリストを手に入れて、何とか輸入しました。
今は国内ではたぶん、唯一埼玉のキーストーンで取り扱っているようです。
値段も高価で、要気合いと根性、最上級車向けと謳われているように、かなり固いレジンと信じられない気泡とバリと巣、モールドの欠け、基本的にトランスキットなので、自作スキルのある方向けのキットとなりますが、魅力的なラインナップと素晴らしいプロポーションは他に無い宝石の原石のような存在です。
現在活動停止中(製作者が体を壊したと言う話もあります)との事なので、気になる方は国内在庫をご参考にされてください。
キットは5年ほど前にH様が購入した一台で、ここまでH様が仕上げたもの。「いやあたいへんだったよ。ミゾロギくんにあげるから完成させて」
とサフ処理までされたボディとグリルやバンパー、インパネやホイールなどの数点のレジンパーツと付属エッチングパーツを手渡されました。
キットを眺めていて昔作ったことがある、ジャガーマーク2のサイズが近いとにらみネットで落としてあてがうと、幅がぴったりで前後もほぼぴったりでした。
アクスルはジャガーのものを位置を変更して取り付けます。何とか削りこんでトレッドも狭くしています。
キットのホイールを手持ちのアポロのGTOのタイヤとあわせて姿勢を決定します。
ボディカラーは黒サフの上からタミヤのダークブルーを吹いています。クリヤーコートはクレオスの缶です。
ホイールはレジンの地色のままで、メッキ部品はレジンパーツにミッチャクロンを吹いてから、スパッツスティックスミラークロームスプレーでメッキ仕上げ塗装をしました。
ライトリムはハセガワのビートルのもの。タイプ2のあまりパーツです。
小さい方のライトのドライビングランプもジャガーから。ぴたりサイズで助かりました。バンパーもメッキ塗装。
テールライトやヘッドライトレンズもジャガーが使えましたよ。
フロントウィンドウはジャガーから切り出し、サイドとリヤは塩ビ板です。
ドアハンドルやワイパーもジャガーのパーツを使用します。
グリルやバンパーの造形も良い感じ。細かいバーは金属線など。
インテリアも、シートは削りこんでジャガーのものをそのまま使っています。イメージはかなり近いですね。
ボディはルーフやボンネットトランクや側面など、広いところだけコヴァックスとコンパウンド粗め、さらにポリラックで簡単に研ぎ出ししています。
あまり鏡面にせず、少しボディの塗装のでこぼこが見える感じが好きです。
インパネはキットのパーツ。ステアリングは欠けがひどかったので、ジャガーのパーツと組み合わせています。
メーターデカールはヒロのSWB。ホビフォでたくさん買ったデカールから。
ドア内張は貼り込むスペースも無いので、金属線でアクセントを入れています。ルームミラーは356の余りパーツです。
前後のナンバープレートは、手持ちのデカールをキッチンテープに貼り込んでから塩ビ板に貼り切り出しました。
同時期のピニンの名車、アルファロメオジュリエッタと。プロター発売時に作ったキットです。25年以上前でしょうか。
ランチアブルー、このボディカラーは友人のGOTOさんから助言いただきました。曲面が美しいボディは濃色が似合いますね。
何とも優雅でまろやかなボディ。ピニンファリーナの傑作です。
市ヶ谷第6回AAF作品展
6/16-27(日曜休廊)11時〜18時入場無料
市ヶ谷山脇ギャラリー
会場に毎日は行きませんが、17日と24日、27日は伺います。他の日も仕事の合間に何日か伺えればと思います。
この2台が完成したので、今の仕事が一段落したら次号スポーツカーズモデリング、イタリア車特集を製作しましょう。
よろしくお願いいたします。