先週の9月28日、イタリアフーノのムゼオフェルッチョランボルギーニにて、兼ねてから製作中だったアルミのジェイが、アヒルのジェイの絵本とともに世界初公開されました。
僕が絵を描いたアヒルのジェイの絵本も、ランボルギーニから公式にプレスリリースされたそうです。
アルミのジェイ
東京のGGF-Tが製作を思い立ち、水戸のアルミ職人綿引氏が一人で叩き出した、ランボルギーニイオタJの原寸大のアルミのオブジェです。
その製作手法は独特で、木型を使わず型紙から膨らませて立体を構築するという、いわばアルミのペーパークラフト。
イタリア人には信じられない手法だったそうです。日本で様々なカーデザイナーも協力して、この世からなくなったJの形を探っていきました。
イオタJとは、ボブウォレスが50年前に個人のホビー、研究目的としてただ1台試作されたプロトタイプで、ミウラの事故車をベースに各部が手作り、モディファイされ、誕生からわずか2年後に
事故で廃車となりました。そのエンジンはミウラSVへと移植され現存します。今回アルミでイオタJを50年ぶりに復活させるストーリーを、イオタの生い立ちも含めて
イオタをアヒルに見立ててアヒルのジェイという絵本も刊行してイタリアで発表しました。その全5話のリアルストーリーは、今後日本語版も刊行予定です。
5月にサンタアガタで行われたイオタトリビュートイベントで、アルミのJのフロントカウルがイタリアで披露され、今回9月に後ろ半分も上陸、合体し
ムゼオフェルッチョランボルギーニでその全身が披露されました。そのイベントの写真を今回水彩画で表現しました。
綿引さんの写真を元に鉛筆でラフスケッチ
細部を描き起こしていきます。
背景から色を置いていきました。
このミュージアムはランボルギーニの本社からも近いのでオススメです。本社のムゼオよりもずっと面白いですよ。
アルミの質感を筆で描いていきました。
ここでしばらく展示したのち、11月からは国立トリノ自動車博物館でプレミア展示されるそうです。そのあとはまたここに戻されてしばらく展示されるとか。
今年描いてきた水彩画を、11月の個展で展示販売します!
秋の個展のお知らせです。
11月に原宿ペーターズショップ&ギャラリーで個展を行います。去年のイタリアの体験の集大成です。
溝呂木陽水彩展2019 「Viva MODENA!」
2019年11月8日(金)〜13(水)
12時〜19時 入場無料
ペーターズショップ&ギャラリー http://www.paters.co.jp/
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2丁目31−18 03-3475-4947
去年の10月の個展の翌日、僕はモデナにいました。イタリアモデナのエンツォフェラーリミュージアムで水彩画を飾り、ヴィンテージフェラーリの横での毎晩のディナー、
フェラーリやマセラティ、ランボルギーニのミュージアムをめぐる夢のような日々。そこで出会った光景や友人たちから送ってもらった写真を一つ一つ水彩画にしていきました。
模型や画集販売、水彩画オーダーもあります。皆様のお越しをお待ちしております。