ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

コレラの時代の愛

2007年06月12日 | 読書

ガルシア=マルケスの、なぜか長年邦訳されなかった作品、やっと読み終えました。だらだら読んでたから・・・(汗)
この作品、イギリスではガルシア=マルケスの作品で一番人気だ、と聞いてましたが、最近コロンビアで発表された、最近25年間でもっとも読まれたスペイン語小説の第一位もこの「コレラの時代の愛」なんだそうです。
まあコロンビアでの調査なので、ガルシア=マルケス贔屓なのかなとも思うのですが、他の作品は、93位に愛その他の悪霊についてがランクインしてるだけなので、スペイン語圏でもこの作品がガルシア=マルケスの中では人気no.1と見ていいようです。(あ、過去25年に発表された作品てことなのかな? それなら百年の孤独あたりは入りませんが・・・)
日本では今まで邦訳されてなかったので比較のしようがないのですが・・・ちなみに「百年の孤独」が一番読まれているのは日本らしいです。
さて、そんなに人気の高い作品ということで、どんなかな・・・と読んでみました。
先にあとがきを読んだら、ガルシア=マルケスがそれまでになくリアリティのある文体で書いている、ということでしたが、確かに「百年の孤独」を筆頭とするマコンドものや「エレンディラ」なんかと比べたらリアルですが、そこはガルシア=マルケス、十分にあり得ない現象を描写しつつ、独特の雰囲気を醸し出してます。
あり得ない描写で煙にまかれつつ、フロレンティーノ・アリーサとフェルミーナ・ダーサの永きに渡る愛の物語が描かれる・・・と思ったのですが、実際には二人は全く違う人生を送り、最後にその軌道が交じり合うまで、二人の人生がそれぞれ描かれていました。
結論から言うと、そんなに好きな作品ではないかなーと(汗)「迷宮の将軍」よりは好きですが。
なんだか、たまたま直前にわが悲しき娼婦たちの思い出を読んだせいか、この作品との関連を色々と感じてしまいました。
なんだか、最後の老人の愛、を描くためにあそこまで長々と二人の人生を描いていたように思えて・・・
しかし、「コレラの時代の愛」では、最後に二人の愛を貫くには現実から離れて行かなければならない、という結末でしたが、「わが悲しき-」ではもっと現実的に祝福された愛、になっていて、このあたりのガルシア=マルケスの心境の変化が面白いかなーと思いました。いや単に自分も老人になったから、ということかもしれませんが・・・
そう思うと、なんだか「わが悲しき-」の方は俗っぽいかな。「コレラの-」の方が終わり方としては綺麗でしたね。
「わが悲しき-」の訳者あとがきで、「コレラ-」に出てくるアメリカ・ビクーニャがヒロイン(?)になった物語のようだ、と書いてありましたが、確かにそうかも・・・。
でもそう思うと、余計に俗っぽさを感じてしまうのでした。やっぱり若い娘の方がいいですか、と(汗)
そういう意味では、やはり「コレラ-」の方がまだ面白いかな。
と、話の筋だけを追うとこんな感想になってしまうのですが(汗)
しかし、「わが悲しき-」も「コレラ-」も、現実と幻想を自在に行き来する文体に煙に巻かれて、引き込まれて読んでしまうのは、やはりガルシア=マルケスの力ですかねえ・・・
なんだかとりとめのない感想ですが(汗)まあこれでようやくガルシア=マルケスの長編作品全部読めてよかったよかった、ということで。(?)
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引き続きLotRO日記

2007年06月12日 | 指輪物語&トールキン
しつこいよーですがまだまだLotRO日記です。

大堀町と言えば庄長の小足家のウィルさん。(?)記念撮影。


ところかわってひじりこ村です。ここなんか好きなんだよなあ・・・
柵の上で豚が・・・(汗)他にもこういう豚いました。狼も柵の上歩いてました・・・


そしてひじりこ村の夜明けです。美しい・・・!


もう一発ひじりこ村の夜明け。やはり朝焼けは東向きで見ると美しいですねえ。


そういや庄察になったので帽子もらったんだっけ、とかぶってみました。帽子かぶると下スキンヘッドになっちゃうんだよなあ・・・
庄察の帽子の羽根、孔雀なんですね。豪華でびっくりです。
そうそう、マントというかケープももらいましたよ。ちょっと旅の仲間風で嬉しいですね♪

大堀町の北東にある針穴村に行ってみました。ここにはエレド・ルインの門というのがあって、エレド・ルインに行けるようになってます。なるほど、エルフさんやドワーフさんはここからホビット庄に来てたんですね。

門を潜り抜けると、ヒルディフォン・トゥック二世というホビットさんが。
あれーこの人、もしかして追補編の系図に出てた、トゥック翁の子供の一人で、旅に出て行方知れずになった人では?
でも、ビルボの親世代ですよね・・・エレド・ルインとホビット庄では時間軸が違ってる? あれ、二世ってことはもしかしてあのヒルディフォンさんの息子か孫とか? うーむ。
しかし、ヒルディフォンさんはただ立っているだけで謎は深まるばかりなのでした・・・なんか気になるなあ。
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