田舎の紳士服店のモデルの妻 宮下 奈都
宮下さんのエッセイ集で自分の本が書かれていたけん
題名が何となく面白そうやったけん、期待を込めて読んだとです。
旦那さんが「うつ」になって都会から旦那さんの田舎に引っ越した家族の10年間のお話です。
知り合いに頼まれて田舎の紳士服店のモデルになった旦那さん「達郎」の妻「梨々子」は
幼い男の子の二人「潤」と「歩人」のお母さんです。
慣れない田舎の暮らしや次々と出てくる子育ての悩み・・・・・などなどが
宮下さんの文章によって登場する人々と生活が淡々と書かれています。
オイには、何とも物足りん所が多々あったばってん
そいに、そげん考え込まんでもよかとにと思った事もあったばってん
文中より~
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「初めて会ったときに笑顔を見せてくれなかった人とはだめだ。」
「誰だって私に対しては笑顔で接してくれるべきだという、根拠のない自信。」
「みんなに可愛がってもらいたいと願ってしまう自分の浅ましさはどこから来るのだろう。」
「私はあのやさしい夫にまでいつも笑顔でいることを強要してしまったのだろうか。」
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まぁこんな感じで話が進んで行くとばってん
そいにしても家内が梨々子で無くて良かったとシミジミ思ったとは事実です(笑)
昨日、ペットボトル入りの焼酎ば買いました。
家内はお得な価格の重たい焼酎ば抱えながら嬉しそうに柿の葉茶割りで飲んでおりました。
梨々子も笑顔の強要よりも自分が笑える事が一番だと言う事で物語も終わったような気がしております。