はんなり、万華鏡

京都を中心とした旅行記や文化についてあれこれ。

祗園 今に生きる伝統美

2006-09-05 21:33:42 | 京都・本
祇園の舞妓さんの写真集を買いました。
タイトルは「祗園 今に生きる伝統美」。20年ほど前に出版されたもので、当時の祇園の舞妓さん全員の顔写真と、祇園の四季と行事、舞妓さん達の素顔、有名お茶屋などが紹介されています。写真だけでなく昔の祇園の様子や著名人が祇園を語っているページなどもあり、とても読み応えがあります。大型で布張りの装丁も良いです。

舞妓さん達がとても可愛いの!今の舞妓さん達のお化粧よりはさっぱりしていますね。
今時の舞妓さんのお化粧の傾向も、現代のお化粧の流行と連動しているのかもしれません。昔風のお化粧の方がより可愛く見えると思うんだけどなぁ。


ある舞妓さんの一日を紹介しているのですが、舞妓さんがショッピングをしているお店が洋服地のお店なんですよ。当時は自分で服を作る事もあったのでしょうか。結構時代を感じる写真もあります。
舞妓さん達のお着物のデザインも今よりもモダンで斬新な感じの物もあります。

京都の花街の研究をする上でも必見の本だと思います。

友人がこの本を持っていて私もずっと欲しくて探していました。もう絶版なのでネットショップやオークション等でかろうじて入手出来ると思います。約20年前の、当時の祇園の舞妓さんの名鑑のページもあるのですが、元祇園の舞妓さんで現在嶋原で活躍されているある太夫さんの舞妓時代の写真が載っています。同じ日本髪を結っていても雰囲気が違いますね~。現在の太夫さんの姿の方が華やかな感じがします。

PLAYBOY 日本版 2006年 09月号 祇園特集

2006-08-02 21:26:24 | 京都・本
PLAYBOY (プレイボーイ) 日本版 2006年 09月号 [雑誌]

集英社

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先日京都に行った折に祇園の本屋さんの店頭で売っていました。通常だったら女性はまず買わない本ですが。(^^)
早速買って近くの喫茶店で読んでいたら(一応表紙が舞妓さんなので女性が人前で読んでいても大丈夫かなと思って)、窓の外を特集に載っている舞妓さんが二人、タクシーに乗って目の前を通り過ぎていくのが見えました。
今見ている本に載っている人が目の前を通り過ぎていく。不思議なものですがここが祇園なのだと実感しつつ。

男性向けの雑誌で花街が取り上げられるのは時々あります。昔はフライデーのような写真雑誌でも舞妓さんの素顔や一日を見せる特集とかもありました。上品なご婦人向けの雑誌で芸舞妓さんが載る事もかなり多いのですが、男性向けの雑誌に載るのとはまた雰囲気が違っていて写真の撮り方もかなり違いますね。個人的意見ですが、男性向け雑誌で芸舞妓さんを撮った写真の方が好きですね。見せ方が上手いというか。なんというのでしょうか、ご婦人向けの雑誌は主役は読者のご婦人方であって、雑誌に載るモデルや著名人などが反感を持たれない様な撮り方をしているように思えるのですよ。被写体を中心に考えると少し物足りない写真なんですね。男性向けの雑誌の写真だと被写体を目立たせる撮り方で、後者の方が写真として見るには面白いです。あくまでも私の個人的意見なので他の人がどう思うのか分かりませんが。

記事に関してですが、記事で祇園を語っている渡辺淳一氏よりも他の方が良かったかなと思いました。渡辺氏だとどうも生々しくなってしまうようで。(^^)まぁ、男性向けの雑誌なのでこんなものなんでしょうか。
芸妓さんや舞妓さん、綺麗ですね~。衣装や簪が素晴らしい。本当に芸術品です。
芸舞妓さんのスケジュール表は興味深いですね。こういうのは滅多に公開されないものです。お化粧や着付けの写真、お座敷に出かけるお姉さん舞妓を玄関で見送る仕込みさん(舞妓になる為の修行をしている少女)の姿、芸舞妓の世界の内側を見るにもいい写真が載っていると思います。お勧めの雑誌です。表紙が舞妓さんなので女性でも購入しやすいと思いますよ。(^^)

お見世出し

2005-12-18 15:48:13 | 京都・本
お見世出し

角川書店

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京都の花街の一つ、宮川町を舞台にしたホラー小説です。舞妓さんが主人公のお話が一つ、芸妓さんが主人公のお話が一つあります。
舞妓さんが主人公のお話は、舞妓の見世出し(デビュー)を前にして自殺した少女とそっくりな舞妓さんが、深夜のお茶屋のバーでお客さんに、その自殺した少女と自分が遭遇した恐ろしい話について語っていきます。怖くて悲しいお話です。
芸妓さんが主人公のお話は、OLを辞めて芸妓になった女性が、節分の「お化け」という行事に遭遇した怖くて不思議なお話について描かれています。
年下だけど先輩の意地悪な舞妓さんや、霊感が強く変わり者の舞妓さんとの花街の生活が詳しく描かれています。私的にはこちらのお話の方が面白かったかな。
芸妓さんのお話は、舞台になった置屋と登場人物の設定についてモデルがあるようですね。主人公の芸妓さんのプロフィールや源氏名がとても似た方が宮川町にいらっしゃいます。(^^)

著者は京都出身の方だそうで、五条の生まれだとか。京都の言葉がとても自然に書かれていると思います。京都や花街を舞台にしたミステリー小説は多いですが、ホラーは割りと少ないのではないでしょうか。怖いお話は苦手な方もいると思いますがお勧めの一冊です。


京都花街―祇園甲部・宮川町・上七軒・先斗町・祇園東

2005-12-07 21:11:59 | 京都・本
京都花街―祇園甲部・宮川町・上七軒・先斗町・祇園東

光村推古書院

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京都の花街のしきたりと歳時記、京の四季が織り込まれた写真集。
五花街の舞妓さん全員の顔写真(現在既に芸妓になっている方や引退された方もいます)が載っているページがあります。
各花街のをどりや舞妓さんのお店出し、舞妓から芸妓への襟替えの写真など興味深いです。
花街になじみの無い方でも分かり易い内容だと思います。

ちなみに、この本は今年改定されました。五花街の舞妓さんの顔写真のページですが、改定前(2002年4月現在)と改定後(2005年1月現在)とは舞妓さんの顔ぶれも大分違っております。改定前の物では新人さんだった舞妓さんも改定後の物では年長さんになっています。私は改定前と改定後と両方を持っているので、比較してみるのも面白いです。皆さん美しく成長されています。

別冊旅の手帳「冬の京の旅」

2005-12-06 00:05:47 | 京都・本
旅の手帳の京都特集の雑誌です。Amazonでまだ取り扱いが無いのでリンクが貼れませんでした。

来年の大河ドラマにちなんで戦国時代の武将や女性に縁のあるお寺や、和菓子や漬物、京野菜の紹介の他、冬の京都の歳時記・イベント、舞妓さんのインタビュー記事などもあります。
白塗りではない普段着の舞妓さんの写真が載っているのが珍しいです。一見さんでも花街の雰囲気が味わえるイベントについても紹介されています。何気に芸舞妓さんの写真が多い雑誌です。

冬の京の旅をするので、これを読んでプランを考えようと思います。
冬の京の旅をされる方にはお勧めの本です。

「京の冬の旅」は交通新聞社より880円で発売されています。