はんなり、万華鏡

京都を中心とした旅行記や文化についてあれこれ。

おしどり・雌その二

2011-01-10 03:55:40 | 京都・舞妓さん変身体験(髪型いろいろ)
再び、おしどりの雌を結っていただきました。
前回とは別の髪結いさんにお願いしたので、また感じが違いますね。
赤い手絡を使っているせいか、前よりも若々しい感じがします。
ちょっとしたアレンジで同じ髪型でも印象が変わるのが面白いです。

おしどりは、雄がつぶし島田、雌が高島田に橋毛をかけた物、という説明をどこかで読んだ記憶がありますが、確かに雄と雌では根の高さが違うように思います。
私的には高い方が好きだなぁ。
今回はまた髱の形も違うので、さらに印象が違うかも?





前回結ったおしどりの記事は⇒http://blog.goo.ne.jp/haginon/e/c774c30ad29883a3221d4167addedc43

根掛け

2010-03-27 01:58:33 | 京都・舞妓さん変身体験(髪型いろいろ)

舞妓さんの髪型の一つの中島田を別の記事で紹介しました。
この中島田は舞妓さんのキャリアなどで髪飾りのアレンジができるそうです。
小さい舞妓さんは下の画像のように髷にも花簪のような華やかな根掛けを付けます。
デザインは桜や蝶などでとても可愛らしいのです。
紐が付いていて紐で髷の根の部分に括り付けます。

大きな舞妓さんになると、上のような根掛けの他に下の画像のような紐を髷に付けます。
紐は既製品の組みひもを利用したり、縮緬の半襟や好みの布で手縫いしてリボン状にしたり。
都をどりでも総をどりに出る若手の芸妓さんもこの期間は地毛で中島田を結うので、お座敷に出る時などは紐を付けています。
紐を手作りする場合は、おふく髷につける飾りもそうですが、置屋のおかあさんや先輩の舞妓さんが後輩の舞妓さんに作り方を教えたりするようです。
以前紐の作り方を聞いたので自分でも作ってみることにしました。
縮緬の桜の刺繍の入った半襟をリボン状に縫い、紐の先に鈴を付けてみました。
舞妓さんは紐の先にやはり鈴を付けたりお花のなどのかざりを付けたり、色々アレンジしているようです。
舞妓さんの写真集を見ると、都をどりの時期にはこういった飾りを付けた舞妓さんの写真が載っていて、以前から可愛いなぁと思っていました。
最近は太めで先に飾りの付いた既製品のひもをつけるのが流行しているようです。

 

  

※画像はすべて私が舞妓変身した時のものです。

この紐は私が手作りした物を、変身体験のお店の方にお願いして付けさせていただいただけなので、自前の飾りを持ち込む時は事前にお店にお伺いした方が宜しいと思います(^^;)

中島田の記事は⇒http://blog.goo.ne.jp/haginon/e/a41aceb0673229c8ba2486d709a408ea

大きい舞妓さんの髪型「おふく」に関する記事で、やはり髷につける飾りを手作りした事も紹介いたしました。
おふくの記事は⇒http://blog.goo.ne.jp/haginon/e/b65020abcbc2e78ed07c8378b51bf172

 


舞妓さんの髪型・中島田

2010-03-27 01:57:29 | 京都・舞妓さん変身体験(髪型いろいろ)

都をどりの季節になると、祇園甲部の芸妓さん、舞妓さん達は「中島田」という髷を結います。
お揃いの衣装に桜の花簪を挿した芸舞妓さん達に良く合う髪型です。

ずっと憧れていたこの髪型を初めて結っていただきました。今のこの時期だけしか結わない髪型です。
お正月や正装時の舞妓さんが結う奴島田と中島田とは同じ島田髷ですが、奴島田はかもじにべっとりと油が塗られていて、舞妓さんの髪型の中でも一番髷が重いと言われています。
中島田はかもじに油は塗られていないので奴島田よりは軽くコンパクトです。

この時期は、都をどりでをどり子として参加される若手の芸妓さんも舞妓さんも、同じこの髪型の為、芸妓さんを舞妓さんと勘違いされる人が沢山いるそうです。
舞妓さんは地毛結い、芸妓さんはカツラというイメージが強いので。
だから、お座敷に向かう芸妓さんを見て、あの舞妓さんはなぜ留袖を着ているのか?と言ってくる事が良くあるそうです。
春の祇園甲部ならではの光景です。

 

 

※画像はすべて私が舞妓変身した時のものです。

なお、奴島田に関してはhttp://blog.goo.ne.jp/haginon/e/11fe9a990389ffcd066aa3552f39d597の記事をご参照ください。

中島田髷の根掛けに関してはhttp://blog.goo.ne.jp/haginon/e/97be85a50e460dd0dc986e85bec41f5dの記事をご参照ください。


お俊

2009-01-10 13:46:31 | 京都・舞妓さん変身体験(髪型いろいろ)

舞妓さん変身ではないですが年末に日本髪を結いました。

お俊という髪型で、昔の町娘さんが結っていました。
現在は節分などで京都の舞妓さんが結うそうです。
同じく、節分などで舞妓さんが結うおしどりと良く似ていますが、髷を割って鹿の子などの飾りの布を見せているのが特徴だそうです。
今回はがき髱(つと)というものを使用し、後頭部の形がいつもと違います。
普段はもっと丸みのある髱です。
襟足を櫛で梳く時はいつもと髱の形が違うのでやりにくかったです。

  

今回は今まで日本髪を結っていただいていたのと違う美容室で結いました。
髪結いさんごとに結い方や癖も若干違いますので、いつもとは違う気分です。
私は橋(しっぽのような付け毛)の付いた髷が好きなのですが、橋の取り付け方も付け毛の長さなどで変わるとか。
髪結いさんから伺うお話はとても参考になるので面白いです。

 

 

日本髪を結う時の楽しみは簪。
大晦日はまだ12月なのでまねきの簪。
年が明けてからはお正月の簪。
お正月の簪は毎年デザインが変わり、ここ何年かは毎年購入しています。
大晦日に京都より届きました。今年のデザインは寒菊に松葉と竹でしょうか?
 


おしどり(雌)

2008-01-06 04:15:47 | 京都・舞妓さん変身体験(髪型いろいろ)

年末に京都でおしどりの雌を結いました。

現在では先斗町の舞妓さんが襟替え前に結ったり、祇園甲部などの他の花街の舞妓さんが節分の時に結ったりします。
おしどりの雄と比べると大分地味で大人っぽくなります。島田髷に橋という尻尾のような毛を付けます。飾りは丈長に銀色の元結と珊瑚玉。
今回は珊瑚玉の用意が無かったので変わりに翡翠の玉をお借りし、丈長は黄緑色にしていただきました。

毎年デザインが変わるお正月の花簪の小さいのを買いました。今年は寒菊に松竹だそうです。
私のは年長の舞妓さん向けの落ち着いた色合いの物にしました。

今回日本髪を結うのに使用したかもじの画像を載せました。日本髪を結うのにこんなに沢山のアイテムが。