はんなり、万華鏡

京都を中心とした旅行記や文化についてあれこれ。

四つ葉タクシー

2014-01-30 20:16:21 | 京都・その他

京都を歩いていてよく見かける、三つ葉マークのヤサカタクシー。
ヤサカタクシー1400台のうち、4台だけ四つ葉マークがあり、見ると幸運を呼ぶとか。
私は過去に一度か二度乗ったことがあります。
乗車すると記念のシールが貰えます。

Wikipediaによると、四つ葉タクシー流し専門とのことで、京都の友人によると八坂神社周辺で見かけることが多いそうです。
ちなみにこの写真を撮った時は花見小路に停車しておりました。
友人は四つ葉タクシー遭遇率がかなり高いらしく、「四つ葉タクシーを呼び寄せる女」と周囲からあだ名されています(^^)

確か、黒い車体と茶色の車体のがあって、茶色の車体に乗ったことがあります。
友人によると、黒の車体はめったに見かけないとのこと。

以前乗ったヤサカタクシーの乗務員さんが、前は四つ葉タクシーの乗務員だったそうで、全ヤサカタクシーの乗務員の中で優良ドライバーとして選び抜かれた人が乗務出来るそうです。

四つ葉タクシーの乗車記念シール、家のどこかにはあるはずなのですが、行方不明・・・・・


花街のお正月・祇園甲部

2014-01-18 22:39:47 | 京都・花街

1月7日は、京都五花街の上七軒を除く四つの花街で始業式が行われます。
年末年始を京都の友人宅に滞在することとなり、始業式まで見ていけば?とのご厚意に甘えてしばらく居候を決め込みました。

以前から、黒紋付きの芸舞妓さん達が挨拶回りをするとう華やかな光景を見たいと思っておりましたので、やっと叶いました。
Facebookなどの情報で、撮影場所に関する祇園甲部の歌舞会からのお願いが発信されていて、当日昼頃に歌舞練場の前に行くと貼り紙がされていました。
撮影者に対するお願いと撮影可能の場所についてのお知らせとなります。
でも、立ち入り禁止になっている場所では???と思われるところに入り込んだ人は結構いたような・・・
人や車が通る場所に座り込んでいる人もいたようで、通行の邪魔になるし本人も危険ですよね(^^;)
後から耳にした話によると、こういう場では以前からアマチュアカメラマン同士のいざこざがあり、今回も暴力に発展するようなトラブルがあったらしいです。
こういった流れに嫌気がさした芸舞妓さんなどは、タクシーで人ごみを抜けて祇園の北側まで出てから挨拶回りを始める場合も多いようでした。
1月13日の京舞井上流家元のご自宅へ伺う初寄りとは違い、この日はお家元宅には挨拶に行かないらしいので、基本的には歌舞練場がある南側から回る芸舞妓さんご一行は多いです。

芸舞妓さんには「筋」というものがあり、舞妓または芸妓としてデビューする時に、お世話になる姉分を決め、そのお姉さんから名前の一文字を貰います。
同じ名前の一文字を持つ芸舞妓が姉妹筋となり、こういった挨拶ごとの時には同じ筋の芸舞妓が一緒に行動するのが多いようです。
一つの置屋さんで一つの筋、というのが多いのですが、分家が多い置屋さんなどは複数の置屋に分かれていたりします。
そういう場合は、違う置屋で同じ筋の芸舞妓さん達が一緒に行動することもあるようですし、また同じ置屋内でもお世話になるお姉さんの筋が違うこともあり、同じ置屋でもバラバラに行動することもあります。
たとえば、ある置屋さんでは「葉」と「まめ」の名前を持つ芸舞妓さん達がいますので、「葉」と「まめ」が分かれて行動するように。
新しく置屋を始めたお家などは妹を引く姉芸妓がおらず、一番年長の舞妓さんが下の舞妓さんを引きつれて行動するという場合もあります。
筋の姉妹が多い場合、5、6人でぞろぞろと連れ立って歩く様は壮観ですね~(^^)

   

芸舞妓さん一行について歩いていくカメラマンさん達も多いようですが、私は特定のエリアでぶらぶらして遠目から挨拶回りをする芸舞妓さん達を見て、自分がいる方にやってきたら写真を撮ったり、知り合ったカメラマンのおば様方をお喋りしたりして、始業式後の黒紋付き姿の舞妓さんの舞を見に行くことになっていたので祇園の北側へ。

道すがら、北側に舞妓変身の店を構えている某店の変身さんを見かけました。
こういう日に変身姿で祇園を歩くのは気まずいでしょうね・・・・

   

始業式の後の黒紋付き姿で舞を見る会は、長年ネットでは知っていましたが機会がなく、やっと行けて嬉しいです~。
舞妓さんは去年出たばかり、長崎県のご出身でお喋り上手で明るい方。
鶴やおめでたい柄の入った黒紋付き、白地に金が入った豪華な帯。
稲穂の簪、赤と白の寒菊に扇面のモチーフがついたお正月の花簪に、紋付きの時にしか挿さない鼈甲の挿し物。
お抹茶をいただき、鏡餅という、お正月にしか舞わない舞を見て、帰りには舞妓さんから花名刺をいただきました。
楽しかった~。

 

 

※当ブログ内画像その他の無断転載、転用を固く禁じます。

使い慣れないコンパクトデジカメで撮ったので、かなり微妙な写真ばかりです・・・
コンパクトデジカメながら別売りのレンズを付けることもできるので、レンズを付ければまた出来が違うかな?
一眼レフは重いしかさばるから面倒になってしまいました(^^;)


冬の京の旅その四

2014-01-17 22:04:08 | 京都・旅行記

1月6日は午前中は友人宅でのんびりしていて、午後から伏見稲荷へお詣り。
こちらでは、もうかなり以前に頂いたお札をどうしてもお返ししたかったのでやっと行けました。
天気は、晴れてはいるけど雲が多い日です。

交通機関は京阪を利用。
伏見稲荷により近いのは京阪だと思っていましたが、JRの方が近くて勘違いしていたようです。
平日とはいえ、企業さんなど団体でお詣りが多かったようです。

  

お詣りして、お札を納め、千本鳥居を潜り抜け奥の院へ。
こちらではおもかる石を持ち上げてみたり、キツネ型の絵馬をみたり。
おもかる石は願い事をして、持ち上げた石が予想より軽ければ叶い、重ければ叶わずだそうです。
私は今まで何回か持ち上げているから、重さの予想がなんとなくつくので大体は予想通りかな?
お山一周をするには2時間ほどかかるそうですが、途中まで行ってみることしました。

 

椎間板ヘルニアで年末まではかなり痛みがあり安静にしていたため、すっかり足腰が弱ってしまいましたがなんとか登りました。
着物姿の参拝客も頑張って登っています。
三ツ辻まで来て、登るのはここで諦めることにしました。
千本鳥居がある道ではなく別の下りのルートへ。
こちらの道にも沢山のお稲荷さんがお祀りされていて、腰神不動明王がありましたので御守りをいただいてきました。
ヘルニアが良くなりますように~と(^^;)

お詣りのあとはいなり寿司をお土産に買っていくことに。
いろいろなお店があるので迷いましたが、袮ざめ家さんというお店で買いました。
ここ、以前来た時にお店に上がっていなり寿司を食べたような?
こちらのお店は大変な老舗で、なんでも太閤秀吉さんゆかりのお店で、「祢ざめ家」の「祢」の字は、秀吉さんの正室・祢々さんに因むのだとか。
ご飯に麻の実が入っていて、ほんのり甘くさっぱりとして食べやすいお味。
帰宅した友人に食べさせたところ、以前から伏見稲荷近くでいなり寿司の美味しい老舗のお店を人から聞いていたけど、店名を失念していたけどたぶんここだと思う、今度行ってみるわ~と気に入ったようです。

京阪で祇園四条まで戻り、次は阪急へ乗り換えるので一旦地上に出て河原町方面へ。
途中、以前から気になっていたnikinikiさんへ立ち寄りました。
こちらは聖護院八ッ橋総本店の経営なのですね~。
カラフルな生八ツ橋を選び、中に入れるものを選びます。
私はブルーの生八つ橋にショコラを選択。
お猪口のような器に入っています。
店頭で一口で食べます。
あと二三個は行けたなぁ(^^)

河原町で阪急にのり、大宮で下車。
以前から気になっていた、京都三条会商店街にあるらん布袋さんへ。
こちらでは抹茶ラテをいただきます。
七福神?が描かれたお茶碗。
お正月らしくて、こういう心遣いがいいですね~。
明治に建てられたという建物で内装も素敵でした。
お店のブログでオーナーさんが飼われている可愛いワンちゃんが登場しますが、普段は二階にいるようで会いたかったなぁ。
800メートルもあるアーケード商店街で、自転車が行きかう不思議なところ。
八百屋さんや庶民的なお店も多く、お豆腐屋さんで豆乳ドーナツを買ったらオマケして貰いました。
唐揚げのお店にもよりましたが、お店のお姉さんがとても感じが良く、また行きたいなぁ。
八百屋さんで聖護院大根が安かったから買おうかと思いましたが、重たいから諦めました。
次回は友人宅から自転車を借りて買い物だ。

1月7日は祇園町で祇園甲部の始業式を終えて挨拶回りに出る芸舞妓さんを見に行きました。
こちらについては別記事で。

1月8日のお昼に、ようやく京都を離れて東京へ。
12時発の新快速で米原へ、米原から大垣、豊橋、浜松、熱海で乗り換え、21時少し前に東京到着。
5回の乗り換えで約9時間の道程。
ここから地元駅までは電車一本で、22時頃自宅に到着。
一週間以上の滞在でさすがに荷物が多く、京都では朝から雨で東海道線を上る間も東京についてからも冷たい雨が降っていましたが、京都のが断然寒い・・・・
家に入ると、うちってこんな感じだったっけ?と浦島状態。
年末に部屋の模様替えをしたばかりでまだ慣れていなかったのもありますが。

今回、京都出発の前に火傷をいたしまして、自分が考えていた以上に重かったのです。
医療の知識がある友人に仰天され、とりあえず塗っておけと薬を渡され、滞在中は薬をぬりぬり。
東京に戻ってから状態が悪ければ病院に行けと勧められましたが、なんとか大丈夫そうです。
いやいや、友人には世話ばかりかけさせて申し訳なかったです。
感謝、感謝です。


冬の京の旅その三

2014-01-16 22:00:44 | 京都・旅行記

1月4日は下鴨神社の蹴鞠を見に行きました。
時折小雨が降る不安定なお天気。
こちらも、境内が見物客で溢れています。
満員電車のような人ごみに入り込み、時間までしばらく待ちます。

烏帽子、鞠水干、鞠袴、鞠靴という雅な装束と独特な掛け声で行われます。
何人か女性も参加していて、女性は烏帽子は被っていませんでした。

最初は人ごみの中で写真を撮るどころか、何をしているかも見えませんでしたが、途中から前列にいた見物客が帰ったので前方で見ることが出来ました。
蹴鞠は以前から興味がありましたので、今回実際に見ることができて良かったです。
女性でも入門できるなら、京都に住んでいれば私もやってみたいと思ってしまいました。
私が帰った後らしいですが、ブラジルの取材陣が飛び入り参加したらしいです。
そういえば、サッカーボールを持った外国の方がいましたっけ。

  

  

蹴鞠を見たあとは、糺の森で連理の賢木や国歌に出てくる「さざれ石」を見て、下鴨神社の摂社である河合神社へ。
こちらは昨今のパワースポットブームによるものか、お詣りするにもかなりの行列。
美人になれる御利益があるとか。
御祭神は玉依姫命。
下鴨神社の御祭神の賀茂建角身命の娘さんで、上賀茂神社の御祭神の賀茂別雷命のお母さんだとか。

 

手鏡型の絵馬に顔を描いて納めるらしいです。
混んでいるのもあって今回はお詣りするだけでしたが、今度は私も絵馬を納めたいと思います。
奉納された絵馬を見ましたが、力作揃い!
皆さん上手だなぁ。

  

1月5日は、宮川町で芸舞妓さん達の新年挨拶回りと、みやこめっせで舞妓さんの踊りを見てから、新町蛸薬師にある「うめぞの CAFE & GALLERY」さんへ行きました。
以前テレビで見た、抹茶のホットケーキを食べたくって。
とても美味しそうだったのです。
お店の前では10人近い人が並んでいました。
蛸薬師通沿いにありまして、友人は良く自転車で通りかかるそうですが、お店の存在を全く知らなかったとか。
元日も営業されていたので、時間があれば行きたいと思っていたのですけど、午後遅めに電話をしたらもう抹茶のホットケーキは売り切れとのことで元日は行くのを諦めていましたので、この日も混んでいるし間に合うかしらとドキドキでした。
でも、なんとか間に合って食べることが出来ました!

思っていた以上に美味しかったです。
ふわふわ。
抹茶の風味がしっかり残っている生地で、黒糖のバターにシロップをかけてお箸で食べます。
他のメニューもみな美味しそうでした~。

  


続く。
 


花街のお正月・先斗町

2014-01-15 22:18:19 | 京都・花街

みやこめっせで毎週日曜日に行われる舞妓舞台。
無料で、毎週五花街から持ち回りで舞妓さんが来ると聞いていて興味がありました。

この日の舞妓さんは先斗町の方。
まだ松の内ということで黒紋付きの正装です!
先斗町では他の花街とは違い、松の内の黒紋付きを着用する時は一月に挿す松竹梅の花簪ではなく、松と鶴の簪でした。
踊りは三回あり、その都度違う踊りです。
お正月ということで、定番の祇園小唄以外ではおめでたい演目でした。
小柄でおぼこい舞妓さんですが、芸達者で知られる先斗町の妓、踊りがお上手でした。

舞台が終わった後は、場内で行われている京都の伝統工芸の実演を係員の説明を受けながら舞妓さんが見学されます。
私も、友人といろいろ見て回りましたが、黒留袖や喪服などの黒い反物の染色や友禅が興味深かったです。

   

※当ブログ内画像その他の無断転載、転用を固く禁じます。

この1月5日は、新年の挨拶回りをする宮川町の芸舞妓さんや、この先斗町の舞妓さんは黒紋付きでしたが、祇園甲部では新年に黒紋付きを着るのは1月7日で、松の内でもお茶屋の営業を開始する1月5日あたりでも色紋付きだそうです。
花街のしきたりを紹介する本やネットでは1月15日も黒紋付きを着ると説明がありそう思っていたのですが、京都の友人によれば祇園甲部では1月15日に黒紋付きを着るのは一部の置屋の芸舞妓さん達だけらしく、祇園甲部全体ではないらしいです。
昔は街全体だったかもしれませんが、今はそうなんだとか。
確かに、1月4日にギオンコーナーが再開して出演する舞妓さんを見かけましたが黒紋付きではなく、1月6日に祇園町で見かけた舞妓さんもやはり黒紋付きではなかったです。
松の内での先斗町の花簪のしきたりもそうですが、同じようでいて違うのですね。