はんなり、万華鏡

京都を中心とした旅行記や文化についてあれこれ。

根掛け

2010-03-27 01:58:33 | 京都・舞妓さん変身体験(髪型いろいろ)

舞妓さんの髪型の一つの中島田を別の記事で紹介しました。
この中島田は舞妓さんのキャリアなどで髪飾りのアレンジができるそうです。
小さい舞妓さんは下の画像のように髷にも花簪のような華やかな根掛けを付けます。
デザインは桜や蝶などでとても可愛らしいのです。
紐が付いていて紐で髷の根の部分に括り付けます。

大きな舞妓さんになると、上のような根掛けの他に下の画像のような紐を髷に付けます。
紐は既製品の組みひもを利用したり、縮緬の半襟や好みの布で手縫いしてリボン状にしたり。
都をどりでも総をどりに出る若手の芸妓さんもこの期間は地毛で中島田を結うので、お座敷に出る時などは紐を付けています。
紐を手作りする場合は、おふく髷につける飾りもそうですが、置屋のおかあさんや先輩の舞妓さんが後輩の舞妓さんに作り方を教えたりするようです。
以前紐の作り方を聞いたので自分でも作ってみることにしました。
縮緬の桜の刺繍の入った半襟をリボン状に縫い、紐の先に鈴を付けてみました。
舞妓さんは紐の先にやはり鈴を付けたりお花のなどのかざりを付けたり、色々アレンジしているようです。
舞妓さんの写真集を見ると、都をどりの時期にはこういった飾りを付けた舞妓さんの写真が載っていて、以前から可愛いなぁと思っていました。
最近は太めで先に飾りの付いた既製品のひもをつけるのが流行しているようです。

 

  

※画像はすべて私が舞妓変身した時のものです。

この紐は私が手作りした物を、変身体験のお店の方にお願いして付けさせていただいただけなので、自前の飾りを持ち込む時は事前にお店にお伺いした方が宜しいと思います(^^;)

中島田の記事は⇒http://blog.goo.ne.jp/haginon/e/a41aceb0673229c8ba2486d709a408ea

大きい舞妓さんの髪型「おふく」に関する記事で、やはり髷につける飾りを手作りした事も紹介いたしました。
おふくの記事は⇒http://blog.goo.ne.jp/haginon/e/b65020abcbc2e78ed07c8378b51bf172

 


舞妓さんの髪型・中島田

2010-03-27 01:57:29 | 京都・舞妓さん変身体験(髪型いろいろ)

都をどりの季節になると、祇園甲部の芸妓さん、舞妓さん達は「中島田」という髷を結います。
お揃いの衣装に桜の花簪を挿した芸舞妓さん達に良く合う髪型です。

ずっと憧れていたこの髪型を初めて結っていただきました。今のこの時期だけしか結わない髪型です。
お正月や正装時の舞妓さんが結う奴島田と中島田とは同じ島田髷ですが、奴島田はかもじにべっとりと油が塗られていて、舞妓さんの髪型の中でも一番髷が重いと言われています。
中島田はかもじに油は塗られていないので奴島田よりは軽くコンパクトです。

この時期は、都をどりでをどり子として参加される若手の芸妓さんも舞妓さんも、同じこの髪型の為、芸妓さんを舞妓さんと勘違いされる人が沢山いるそうです。
舞妓さんは地毛結い、芸妓さんはカツラというイメージが強いので。
だから、お座敷に向かう芸妓さんを見て、あの舞妓さんはなぜ留袖を着ているのか?と言ってくる事が良くあるそうです。
春の祇園甲部ならではの光景です。

 

 

※画像はすべて私が舞妓変身した時のものです。

なお、奴島田に関してはhttp://blog.goo.ne.jp/haginon/e/11fe9a990389ffcd066aa3552f39d597の記事をご参照ください。

中島田髷の根掛けに関してはhttp://blog.goo.ne.jp/haginon/e/97be85a50e460dd0dc986e85bec41f5dの記事をご参照ください。