先日、京都在住の友人が用事で東京に来て、お土産をいくつかいただきました。
別ブログの記事でも紹介しています⇒http://haginon.exblog.jp/12067482/
お土産の中に、どこからか手に入れてきた、とある舞妓変身の業者さんが出している読本があり、なかなか興味深かったです。
そのお店の具体的なプランや料金についての紹介は特になく、舞妓変身のいろはというのでしょうか、舞妓さんの歴史から、髪型や衣装の説明と、そのお店の方のサービスについての紹介や舞妓変身への思い入れなどが書かれています。
スタッフさんの手書きの舞妓さんの絵が可愛らしくて良いですね。
「るるぶ」等の広告や、ホームページでは説明できない部分を補完するということでは良い方法ではないでしょうか。
内容的には正直をいえば突っ込みは若干ありますが、完璧な舞妓変身店はないでしょうし・・・
そのお店の変身の内容と「本物」との違い、たとえば衣装の違いについてきちんと書かれているのは凄く良いと思います。
「本物」を良く知っている方なら、写真を見るだけで「本物」の着物と「変身」の着物の違いはすぐに分かると思いますが、初めて舞妓変身をされる方や「本物」を実際に見たことがない方にはその厳密な違いは分からないと思うのですよね。
観光本やネットなどでは、カツラなのは、昼間歩いているのは変身だという説明は見かけますが、衣装についての説明はあまり無いです。
精々、「変身」は着物がペラペラ、という程度。
他の記事でも紹介していますが、舞妓さんの衣装というのは、基本的に1月~3月・12月は二枚重ねの綿の入った着物、4月・11月は一つ綿の着物、5月・6月・9月・10月は単衣袷、7月・8月は絽の着物となり、帯は11月~3月は織帯、4月~5月・10月は染帯、6月~9月は絽の帯という細かい決まり事があり、「本物」の衣装を用意しているなどの一部のお店以外、殆どの舞妓変身のお店ではこの通りには用意はしていないので、たいていは冬物の着物と帯のみで、真夏でも冬物の衣装を着ることなります。
色々な舞妓変身店の広告やホームページを見ましたが、この点をきちんと説明しているお店は殆ど無いと思います。
ただ舞妓さんの格好が出来ればそれで良いというお客様もいますし、そんなにこだわらなくても良いことかもしれませんが、せめて、衣装が「本物」か「変身用」であるかの説明は必要ではないかと私は思います。
「変身用」であるかは説明しなくても分かるでしょ?なんていう意見もあるでしょうが、全てのお客様が分かるという訳ではないでしょうね。
私の友人で京都旅行を何度かしていて、仕事の関係で和服を良く着る人がいますが、彼女は全カツラで真夏に冬物の着物を着た変身さんを見たら、自分は多分「本物の舞妓」だと思うだろうと言います。
だって、私は「本物の舞妓」をまじまじと見たことが無いし、舞妓に関する知識は全くないから、それが本物と言われたら信じると思うと。
こういう意見もあるので、やっぱり、きちんとした説明は必要なのだと思います。
この点を説明されていたのは、大袈裟ですが画期的でした。
るるぶなどの本で、変身体験特集はありますが、舞妓変身についてのガイド本があると良いな~と思うのですが、需要はあまり無いのでしょうか。
あったらいいなぁ、と思うのですが・・・・