日本髪が好きだったり舞妓さん変身をした時など、日本髪を結いすぐには崩さずに過ごすことがあります。
そういう時には自分で手入れをするのですが、今までの経験や結髪師さんからのアドバイスについて書いてみます。
以前、京都の祇園屋さんで鬢付け油を購入しました。
鬢付け油はいくつかの固さがあって、用途によって固さを変えるそうです。
お店の人に、日本髪を結った時の手入れ用にはこれ、と聞き7番を購入。
お値段は当時735円でした。
私が日本髪を結って初めて数日過ごした時は京都の友人の家に泊まり、友人の家になぜかあった箱枕を使って寝ました。
朝は自分で市販の櫛で撫で付けただけでしたが、シャワーを浴びた時に紺紙(鬢の内側に張った補強用の紙)が濡れて落ちてきて、それは友人に手伝って貰ってなんとか貼り付けました。
その次に日本髪で過ごした時も友人宅に泊まったので友人に手伝って貰い、その後東京の自宅に戻ってからは、日本髪用の櫛で鬢を整えましたが、だんだんと左右の形がずれたり、入浴時に塗らしたり、または部屋の乾燥によって紺紙が剥がれてしまったり。
私の髪、もみあげの部分はどうやら癖がありまして、時間が経ってくるとだんだんと鬢がうねってくるのが、毎回日本髪を結った時の悩みでした。
一昨年に日本髪を結ってくださった結髪師さんから色々アドバイスを受け、この時は今までよりは綺麗に保てたと思います。
今までは潰れた鬢を直すのに、舞妓ドキュメンタリー番組などで観る舞妓さんがしているように、櫛の尖った部分を鬢に入れて引っ張るような整え方だったのですが、慣れない人間がやると逆効果のようで、左右対象にも上手く直せなかったです。
アドバイスによれば、鬢の中に入っている、鬢のボリュームを保つ為のもじゃもじゃのすき毛を、鬢の下から指を入れて押上げると、鬢がふっくらするというのです。
たしかに、ふっくらするし左右のバランスも良くなりました。
鬢や髷の遅れ毛を直す時には、ドライヤーで髪に塗ってある鬢付け油を温めてから櫛を入れると良い、鬢付け油を足す時もドライヤーで温めてからと。
私が毎回気にしていた、もみあげ部分のうねりや遅れ毛は、油を塗り、鬢の内側の紺紙が貼られた部分を指で押上げながら櫛で撫で付けると良いと。
なるほど~、以前よりはマシに手入れ出来たと思います。
この時は、卓上の三面鏡をネット通販で買いまして、横にも縦にも置けるタイプなので後頭部も見えるものでしたから便利でした。
日本髪はどうしても油を使うので、埃が付きやすいんです。
ネットで知り合った、日本髪愛好家の方からは家で過ごす時は風呂敷を被ると良い、と教わりました。
風呂敷は縮緬や綿ではなく、ポリエステルなどのツルっとしたタイプのものを姉さん被りにするのです。
ちょっと面白い姿ですが、寝る時も風呂敷を被って過ごした為、過去に結ったまま過ごした時よりは埃が付きませんでした。
日本髪を解くのは、三面鏡や手鏡を使って自力で解くのは出来なくはないですが、慣れない方は自力でしない方が良いです。
借りたかもじを切ってしまったりして弁償する可能性があります。
解く時、ぐるぐるに巻かれた元結いを切るには普通の鋏より糸きり鋏が向いていますね。
慣れていないのはあるのですが、鬢の直しなど毎日かなりの時間がかかります。
昔の人も舞妓さんも、良く毎日やっていられるなぁとつくづく思いました。
以前舞妓をやっていた友人は、長期のお休みで実家に帰省した時に髪を切ったら、オーダー以上に髪を切られてしまい崩れやすく、結ってから数日間保つ為に、しばらくの間は一日数時間かけて鬢を直していたと話していました。
舞妓さんになりたかった別の友人も、お正月に日本髪を結った時に自分で髪を直すのに、自分には無理・・・・と根を上げていました。
私も同感です(笑)