私が花街の奉納舞踊を初めて観たのは10年以上前になります。
節分に友人たちと京都に行って、八坂神社で宮川町の舞妓による奉納舞踊でした。
宮川町では黒紋付の正装をして踊ります。
その時は奉納舞踊は能舞台でしたが、今は舞殿で行われています。
何年か経って、八坂神社で行われる節分の奉納舞踊、祇園祭の宵宮神賑奉納、花傘巡行の奉納舞踊を観に行く機会がありました。
満員電車のような混雑ぶりで、私のような女性の場合は男性の肘が頭に当たったりして大変でした。
場所の取り合いも厳しいものです・・・
八坂神社の奉納舞踊というのはしばしばあり、節分と花傘巡行の時に行われます。
最近は、春にあるイベント・花灯路の時にも行われているようです。
花灯路は行った事がないしこの数年の話なので詳細については良く知らないのですが、八坂神社ホームページによると、節分は2月2日が先斗町歌舞会・宮川町歌舞会、3日が祇園甲部歌舞会・祇園東歌舞会がそれぞれ舞踊の奉納をします。
奉納舞は芸舞妓となっていますが、実際には立方はほぼ舞妓のみで芸妓さんは地方での参加になるようです。
祇園祭・花傘巡行の奉納舞踊だと、八坂神社ホームページやWikipediaによると、西暦奇数年が先斗町お茶屋組合による歌舞伎踊、祇園東お茶屋組合による小町踊、西暦偶数年が祇園甲部お茶屋組合による雀踊 、宮川町お茶屋組合によるコンチキ音頭となります。
同じように芸舞妓による奉納舞踊でも、節分では「歌舞会」、花傘巡行では「お茶屋組合」になるようですね。
この違いは調べるまで知りませんでした。
今年は西暦奇数年ですので、先斗町と祇園東の当番で、7月24日に行われました。
花街関係者の方のブログを先日たまたま閲覧をしましたら、先斗町は花傘巡行では、舞妓さん達は楽屋裏のお手伝いばかりで、出演するのはほぼ芸妓さんばかり?のように書かれていました。
私はずっと舞妓さんだけだと思っていました。
祇園甲部や宮川町は全員が舞妓なのは顔ぶれと日本髪を結った姿で判っていましたし、祇園東は、以前どこかで舞妓が中心で芸妓が加わっている年もある、というような話を聞いていました。
先斗町で芸妓をされていた方を紹介した日記スタイルのページがあり、そこを読んでみると確かに舞妓時代には花傘巡行に参加したような記載や写真も無く、襟替えをして芸妓になってから参加したというような記載と写真が載っていました。
先斗町と祇園東はあまりなじみが無いのと、どちらの街も花傘巡行では日本髪ではない髪型での姿なので、私には顔ぶれだけでは判らなかったですね~。
奉納舞踊は舞妓さんが出るというイメージが非常に強かったし。
ネットや観光パンフレット、本などで紹介されている奉納舞踊の写真では、舞妓さんの写真以外は見た事が無かったですので(笑)
7月16日の宵宮神賑奉納では祇園甲部だけで、右下の写真にあるように、立方は芸妓さんが混ざっている場合もありますが、舞妓さんのみの場合が多いようです。
奉納舞踊ですが、参加する舞妓は基本的に舞妓さんとして店出しした順番と聞きます。
ただ、それは祇園甲部や宮川町のように舞妓が多い花街の場合で、先斗町や祇園東は舞妓の人数が祇園甲部などよりは少ないので、数年連続出る場合もあったようです。
最近は先斗町も祇園東も人数が多くなってきましたし、祇園甲部も店出しの順番ではなく選抜制だった年もありましたので、今まで聞いていた話はあてにならなくなってきたように思います。
これといってどこかに書いている決まりでもないですし・・・・
宵宮神賑奉納に関しては、店出しした順番でないのは確かです。
こちらは、ほぼ毎回特定の置屋に所属する舞妓さんばかりのようなのですね。
顔ぶれをみると。
内部の人にしかわからない事情もありますし。
先日、今年の花傘巡行は先斗町と祇園東の舞妓さんの当番ですよ~、なんて知ったかぶりで答えていましたが、裏づけをきちんと取ってから発言するようにしないといけませんねぇ・・・(苦笑)
ああ、恥ずかし。
京都の芸舞妓さんの奉納舞踊は、北野天満宮や平安神宮でもありますし、京都内外の寺院での節分の時に行われることもあるようです。
そちらも機会があれば行ってみたいです。