しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

秋旅(4)リベンジ大糸線

2008-10-22 23:56:07 | 旅行記

10月13日(月) 体育の日 

誰もいない宿のフロントに部屋のキーを返却して、外に出ます。あたりは真っ暗!時刻は午前5時を過ぎた頃。国道8号線を糸魚川方向に走ります。やがて平地は尽きて道は山肌にへばりつきます。親不知付近では、へばりつく斜面も無くなり断崖が続きます。ここからは桟道やトンネルの連続・・・・。鉄道では何度も通ったルートですが、一般国道を走ってみるとここが天下の険であることを実感・・・・。やがてささやかな平地に降り立ち糸魚川市街の手前にある姫川を前にして、進路を南に変えます。 

今日は始発から午前11時位までの間、大糸線の気動車を撮影します。今回の撮影行は、昨年大晦日に大糸線を撮影しようとして大失敗してしまった苦い思い出のリベンジという意味あいがあります。

http://blog.goo.ne.jp/hally583/d/20080101←2007年大晦日のアクシデント

今度こそ成功させたいという思いが強く、プレッシャーとしてのしかかって来ます。たかが趣味の世界なのに大げさなことですが・・・。少なくとも出来るだけ多くのカットを撮影したいと思います。

Img_5330遭遇第1回目 頸城大野駅の根知寄り平沢第二踏切にて糸魚川から来た一番列車を狙います。正面から狙ったのですが、駅を発車した列車はヘッドライトをハイビームにして接近してきます。思わず「こりゃあ、たまらん!」と悲鳴を上げます。正面を撮影したカットはすべて潰れて無残!見事に第一回目の遭遇は失敗に終わりました。が、ここでめげている場合ではありません。勝負はこれから・・・。

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遭遇第2回目 先ほどの列車を追いかけます。ローカル列車の速度は信じられないくらい遅く、やがて追い越してしまいました。小滝駅手前の鉄橋で先回りして待ち構えます。思えば昨年末、雪で閉じ込められた因縁の場所を、今日はキハ52がたくましく通過して行きます。

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Img_5358遭遇第3回目 小滝~平岩 鎌倉トンネルを出たキハ52は小さな鉄橋を渡ります。ここから一気に車で長野県側まで出てしまいました。が、中土付近で撮影ポイントを物色しているうちに、お目当ての列車が通り過ぎてしまいました。2度目の失敗!ショック大です。

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遭遇第4回目 これ以上の失敗は許されません。新潟側の平岩駅付近に戻り折り返し列車を今度はじっくり狙います。今度は成功!クリームと朱色の国鉄色気動車が緑と青空に映えます・・・・。来て良かった!

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遭遇第5回目 再び長野県に入ります。北小谷駅北側の細い道を車でたどると、やがて道は途絶えます。その付近から線路の見えるところまで歩いて、南小谷行きを狙います。まもなくして、周りの緑に溶け込むようにして青色キハがやってきました。

Img_5389遭遇第6回目 北小谷駅北側から出ている細い道は途中高度を上げ、視界が開けたポイントに出ます。雄大なパノラマを模型のような1両編成のディーゼルカーがやってきます。

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遭遇第7回目 

さきほど北小谷で撮影した列車を小滝駅で追い抜いてしまいました。小滝駅北側でもう1カット撮影できました。車を使う効果を実感します。

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遭遇第8回目 根知駅南側の直線区間で糸魚川から来る青キハを待ち構えます。この撮影で今回の大糸線撮影の最後となります。

あと1両ある朱色のキハは撮影出来なかったけれど、、おもいきり大糸線(北側)を楽しめました!昨年末のモヤモヤがこれですっきり・・・・!

さて、これからレンタカーを返却する為に、魚津まで戻らねばなりません。でもその前に、途中どうしても寄り道したいポイントがあります。電化セメント青海工場の専用鉄道です。当地では今春のダイヤ改正でImg_5425JRを使ったセメント出荷は無くなりましたが、工場奥の方から専用線が延びて、現在でも採石所間で原石輸送を行っているらしいとのこと。わずか2㎞足らずの距離を機関車が、わずか2両のホッパ車を引いてピストン輸送しているスタイルが、効率的なのだろうかという疑問が湧きます。将来的に続いていく輸送方法ではないような気がします。現地に行ってみたは良いが、既に線路は剥がされていたと言うことも考えられます。が、とにかく行ってみます。工場に沿った公道を山手に走らせると、踏切が見えてきました。踏切付近では貨車やダンプから落ちた石灰粉が踏切のセンサー?にこびりつくのを防ぐためか、スプリンクラーから水を激しく撒き続けています。線路も錆びてはいません。どうやら鉄道による原石輸送は健在の様です。これだけでも収穫です。元々今日は祝日。原石列車の運行は期待していません。引き返そうとした思ってもう一度付近を見回すと三脚にビデオカメラをセットした同業者を発見。思わず駆け寄り、「今日、動いているんですか?ここ」初対面で挨拶もそこそこ(失礼しました)に質問攻めにしてしまいました。彼によると30分前に1往復して帰って行った。次は何時来るか分からないが、待つしかないとのこと。

原石列車が見れたら、どんなにすばらしいことか・・・・。可能性に賭けてみよう。

それからは、線路端でひたすら待ち続けました。やがて正午のサイレンが鳴り、工場と採石所はお昼休みに入ります。この瞬間、望みは潰えました・・・・。もうこれ以上の時間、この地にとどまることは、スケジュール的に不可能です。結果的には1時間ほどロスになり、当初予定していた越中宮崎付近での撮影が出来なくなりましたが、悔いはありません。ささやかな夢が見れて良しとします。

昼からも頑張るという同業者さんに挨拶して、魚津方面に戻ります。復路は北陸自動車道に入ります。往路の一般国道を通行した際は嶮しい道のりでしたが、復路の高速道路は山を捨て、海上に橋脚をたて難所をPASSしていきます。あっけなく県境を越え、富山県に戻ってきました。

F1000128F1000127レンタカーを返す為、魚津の市街地に入ると、行列の出来ているラーメン店を偶然発見!昼飯が未だでしたので、私もその列に加わります。20分ほど並んで13席ある椅子に座ることが出来ました。注文する人はほとんど味噌野菜ラーメンを注文しています。私もそれに倣います。並んでからトータル40分掛かって、注文したラーメンが目の前に出されました。

↑写真 山久ラーメンと味噌野菜ラーメン(750円)

太い縮れ麺が白いあっさり系スープに絡まり、絶妙のコンビネーション!野菜の甘みが、もともと上品なスープをさらに上質にしています。正直驚きました。ここまでおいしいとは!日頃、濃いスープのラーメンを食べる事が多く、このような上品な味は新鮮です。本来なら、ゆっくり味わいたいのですが、レンタカーの返却時間が迫っていますので、口の中をやけどしないようにしながら、熱々のラーメンをかきこみます。レンタカー返却まであと12分!
今日は、時間との戦いの連続です。