しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

秋旅(5)あこがれの温泉宿は(ほとんど)夢の中

2008-10-23 22:57:59 | 旅行記

10月13日(月)のつづき

Img_5430返却期限2分前レンタカーを戻し、魚津駅から電車で宇奈月温泉に向かいます。黒部から少し山間に入ると地鉄と交差する付近で北陸新幹線の新駅を建設しています。新幹線が出来るとこの地方の交通体系も変貌を遂げるでしょう。地鉄も恩恵を受けられたら良いのですが・・・・。

宇奈月で黒部峡谷鉄道Img_5506に乗り換え最終列車(といっても15時40分)で黒薙へ向かいます。Img_5510 20分ほど走り、山深い黒薙駅を下車。ここから今夜の<宿黒薙温泉旅館>へは600m。駅から続く急峻な山道を上がります。

登山道から峡谷鉄道を下を見下ろすと、欅平方面から満員の観光客を乗せた列車が、下界へ下っていくのが見えます。

Img_551215分ほど歩いて、あこがれの黒薙温泉へ到着。 

昔、見たTV番組ナイナイサイズ!「夏限定! 究極の秘湯に行く」 (2002.7.13OA)で青空の下、黒薙温泉の広ーい露天Img_5515風呂に一人で大の字Img_5520 になって幸せそうに寝そべっている矢部っちの姿が印象に残っていました。「いつか自分もいってみたーい!きっと幸せな気持になれるに違いない」そう思って6年3ヶ月・・・。ついにその日が来ました!期待でわくわくします。

宿から2~3分ほど歩いてその露天風呂がありました。 服を脱ぎ、畳み28畳敷き程の広さの湯船に躰を浮かべます。何も考えず、時間だけが過ぎていく感覚を楽しみます。見渡す限りの視界は、壁のように立ちはだかる山々が遮っています。わずかに上方の空だけが、世界を開いています。 大自然に抱かれているような、入浴体験の感動は素晴らしいものでしたが、悲しい事に一人旅では体験を他の誰かと共有できない・・・。少し寂しい気持を抱いて風呂から上がります。

既に、あたりは暗くなっています。宿に戻ると、  今年初めて、ストーブに火がついているのを F1000123_2 F1000122_2F1000120目撃・・・・。下界より1ヶ月は季節が進んでいるようです。

食事の前に宿のご主人から、軽いレクチャーがあります。「お酒を飲むのは構いませんが、量はほどほどに。万一倒れられた場合、昼間でか好天の場合はドクターへりで数十分(準備を入れて)で富山の病院に搬送出来ますが、夜間や風のある日はへりが飛べませんので、峡谷鉄道に電話して臨時のトロッコ列車列車をチャーターしなければなりません。時間は掛かるし、列車のチャーター費は37万円ほど後で請求されます掛かりますので、 気をつけて下さい。」

極めて有益かつ事務的な説明が終わり、料理をいただく。きのこ料理、イワナの塩焼き、昆布じめ、ホタルイカやらで<富山の味覚全員集合>状態のお品書きでした。当然ビールも美味でしたが、今晩は地ビール1缶のみ頂く事にしておきます。油断して37万円請求されてはこまりますから。食事の後、露天風呂に再度入るつもりが、睡魔に襲われ気が付けば朝・・・。もう一つあった露天風呂は入れず仕舞・・・。すこし残念・・・。

夢のような黒薙温泉の一夜でありました・・・・。いやほとんど夢の中であったような・・・・。

正直なところ、これほど熟睡出来たのは久しぶりのことでした・・・・。これも温泉の効果でしょうか・・・。

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10月14日(火)

黒薙温泉旅館を後にして、峡谷鉄道で黒部川を上ります。

Img_5582Img_5584終着、欅平に到着。15分ほど歩いて名剣温泉に到着。入浴させてもらいます。山の湯を堪能。

列車で鐘釣へ移動

F1000114Img_5638鐘釣駅から、河原に湧いている温泉まで断崖を下ります。 温泉の周辺はツアー客(アジア系のお客さん多数)が多すぎ、服を脱いで湯船に浸かっている勇気のある方は一人もいません。 ここでの入浴は、残念ですが、諦めます。代わりに靴下を脱いで、川の中に足を入れると温かい・・・。即席の足湯ですが、それでも気持ちよい・・・・。

このお湯が、この旅行最後の温泉となりました。

トワイライトな峡谷鉄道

沿線の電力施設には列車でしか資材を運べないためが、現在でも貨物輸送が盛んです。

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発電所には線路が引き込まれています。建物内にまで線路が延びていたりします・・・。中はどうなっているのだろう?

貨車天国な峡谷鉄道

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Img_5706有蓋車・無蓋車・長物車・大物車などいろんな種類の貨車が現役で頑張っています。ナローゲージとは言え立派な車両達ばかりです。 

トロッコ列車で宇奈月まで戻り、地鉄・JR乗り継ぎで富山まで戻ります。富山からサンダーバードで一路大阪を目指します。4泊5日の旅行ではありましたが、少々いろいろな楽しみを詰め込みすぎた様な気もします。が、休暇の過ごし方に正解も不正解も無いと思います。今度はどこに行こうか・・・・。まだまだ飽きることがない自分がいます。