2011年9月10日(土)
今日は、無理をしてでも外出します。
本日のスタートはJR坂出駅。出札係さんが私の手にした18切符をみて 一瞬絶句したように見えました。五回の使用可能欄に1つしか日付印が押されていない券面を見て、哀しそうな視線を返したような気がしました。多分、私の被害妄想なのでしょうが・・・・。この夏は個人的に予想外の出来事が重なり(それに加え、週末は台風等天気が荒れる事が多かったような・・・)予定していたプランは、ほとんどキャンセルとなりました。気が付けば、あと1日しか有効期限が残っていない。という訳で多 少無理をしてJRで移動します。
ホームに上がると列車が通過しますとのアナウンスがあります。旅客列車は原則全列車停車するので、貨物だろうとあたりを付けホーム端で待ちうけると、遠くからEF65の更新機がやってきました。が、駅の手前で上り特急が被ってしまいました。短めの編成が全部入ったと思ったのですが、現実は甘くない・・・。
久しぶりに瀬戸大橋を電車で渡り(高速1000円の頃は車で橋を渡っていました)、久しぶりの、岡山駅に降り立ちます。駅前は。残暑厳しく、ほんの5分も外にいたら熱中症 で倒れてしまいそうになります。とは言え、駅前の行き交うカラフルな路面電車やバスの姿を見ているだけで、時間の経つのを忘れてしまいます。とは言え、駅前で何時までも市電ウオッチングしている場合ではありません。
東山行き路面電車に乗り「城下」下車。運賃が100円にびっくり。南に少し歩いて、小さな映画館<シネマ・クレール丸の内>に到着。これから観る映画は<アリス・クリードの失踪>!登場人物は3人のみ。ほとんどの場面は監禁場所室内。犯罪ドラマです。犯人の男ふたりと、誘拐した女性との、駆け引きあり、裏切りありで、途中幾度と、それぞれの立場が逆転していきます。密室劇の中盤あたりは結構緊迫感がありました。最終的にどんな幕引きなるかと思いましたが・・・。無常感漂う終わり方でしたが、60年~70年代の映画の気だるい雰囲気(観たことがあるような)がしました。<アリス・クリードの失踪>というタイトル名の謎は最後で分ります。お金は掛けずに、良い仕事をしているなという映画でした。観客としての私の心理は誘拐された側にあったので、何度も殺されそうになる度、胃が痛くなり疲れました。最期の手錠を掛けられ廃工場にひとり置き去りにされるシーンは、実に身体に悪い・・・・。映画を出て、少しお腹のあたりを右手でさすりながら、すっかり 陽も暮れた、見知らぬ通りを歩いて家路につきました。
←映画館の上映予告には、こんな映画が・・・。こんなのを観た日には、卒倒しそうです・・・・。痛そう・・・・。
本日で23年夏の18切符のシーズンは終わりました。11500円の値段に対し2回の使用で回収出来たのは、1回目 鶴舞~三宮4090円、2回目 坂出~岡山1090円×2で6270円となり5230円の赤字となりました。今の自分には、5回も使い切る事が出来ない事がようやく理解できました。
7月末、豊橋のうなぎ屋さんで、大学鉄研同期のA木氏・E上氏に、この歳になって18切符を使おうとする行為(①普通列車で長時間、座れないリスクを抱え移動すること、②2か月足らずの間に、5日間も鉄道で旅する時間をねん出する事が出来るのか③そんな不快?な思いまでして鉄道で旅をして楽しいかい?)に大いに呆れられ、婉曲に
<目を覚ましなさい!>
と言われてしまいましたが。→http://blog.goo.ne.jp/hally583/d/20110802
彼らの言う事が正しかったような気がしてきました。帰りのマリンライナーの車中では深いため息を、何度もついていました。
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