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「長所」を増やし、「成長」した「長い」2016年を、羽生選手の珠玉の演技で振り返る!

2016-12-31 | 羽生結弦選手のおススメ演技動画集

グランプリ・ファイナルを終えた後、羽生選手は、今年の1文字を聞かれて、「長」と答えてくれました。

昨年の「成」と合わせて、「成長」、という意味と、年の初めから怪我で苦しんだ期間が本当に長かったこと、

でもそこから、4回転ループという「長所」をも得ることが出来た、そんな成長を全て合わせて、「長」だと答えていました。

 

その後、最後の全日本選手権を、インフルエンザ+ 咽頭炎で 欠場となった羽生選手にとっては、

本当に本当に長く感じられる 1年だったことでしょうし、きっと最後の数週間で、さらに長く感じられたことでしょう…

 

ホントに色々とあった1年で、演技が出来た回数は、やや少なかった年になったかもしれませんけれども、

私から見たら、その数少ない中に、かえって、本当に素晴らしい宝のような演技をいくつも見せてもらった、

そんな年になったな、と感じています。

 

見られない時間が長かった分、見られた時の喜びや感動というのは、より大きくなるように思いました。

 

羽生選手の演技にも、深い思いが込められているものが、ずっと増えたように思います。

 

羽生選手が今年得られた「長所」は、決して4回転ループだけではなく、もっとそれ以上のものがあると、私は確信していますし、

将来へとつながり、希望となり、宝となり、実を結んでいき、

人生の深みとなっていくようなものが、沢山あるだろうと私は思います!

 

 

今回は、羽生選手が今年の間に見せてくれたエキシビション演技から、いくつかを抜粋して載せてみたいと思います。

 

今年3月~4月の世界選手権の、エキシビション 「天と地のレクイエム」。

 

 

羽生選手に良い意味で泣かされた演技は、私には既にかなり沢山あるのですが、

これは本当に、フィギュアスケートを観てきた自分の全人生の中で、最も泣いた、泣きすぎるほど泣いた演技になりました。

涙の主な理由は非常に個人的なものなのですが、それ以外にも、この演技からは、羽生選手の特別な感情が強く感じられ、そこに胸が激しく打たれたせいもありました。

アイスジュエルNo.4での羽生選手のインタビューにより、私が感じ取ったその思いは、確かに当たっていたことが判りました。

読んだ方はとっくにご存知と思いますが、

羽生選手は、「エキシビションの日は、これが人生で最後の演技になるんだというような覚悟で滑りました」 と、

そういう覚悟を決めて滑ったことを、このインタビューの中で告白しています。

 

やっぱりそうだったんだな…と、これを読んだとき思い、そして納得しました。

私は、決してこれが最後になるとは思わなかったし、それでは絶対に困るし(笑)、大丈夫だとは確信していたけれども、

羽生選手がそれほどの覚悟と状態で滑ったのだというのは、あの大会で起きたこと、その前からの様子を見ても推測できましたし、

何より、この時の演技そのものから、強く感じ取って、だからなおさら涙が止まらなかったというのがありました。

でも、その覚悟ゆえの深い感謝、清々しさ、滑れる喜び、みたいなものが、この演技にはあったと思うのです。

本当に胸にしみる、優しい演技でした。

散々泣いて、もうこれを見ても涙も出なくなったかな?と思ったけど、久しぶりに見たら、また涙が止まらなくなってしまいました。

私はこの演技には、「ありがとう」以外の言葉は、本当に言えません。

 

 

こちらは、動画主様が作って下さった、二つの演技を同時に並べてみた動画です。

右側が、今年の夏の24時間テレビで久しぶりに披露してくれた、「白鳥の湖~ホワイト・レジェンド」です。

左側に、2010年シニアデビューした時の、最初の試合、NHK杯でのショートプログラムだった、同じ演技を並べて下さっています。

 (動画主様、拝借いたします!)

 

 

 

この左側の演技は、まさに私を羽生ファンにした、思い出深い演技。

まだ東日本大震災も、原発爆発もなかった2010年に披露されたショートプログラムの、最初の状態の「白鳥」の演技です。

この時のショートの得点が何点だったかというと、なんと、69点台でした!  ショートだけなら、順位は5位。
 
それでも、長年フィギュアスケートを観てきた者を震撼させ、一発で惚れ込ませる様な素晴らしさ、一瞬で惹き込むような表現、凄まじい才能の輝きが、あったんですよね…!
 
演技が始まる直前、リンクの中央にやって来た羽生選手の目が、他の人たちとは全然違っていたのを、よく覚えています。
 
 
でも、右の演技をこうして同時に見てみると、なんとまあ、羽生選手の演技の、さらに本当に素晴らしくなったこと…!!
 
表現されているものも明らかに深くなっていて、改めて感動してしまいます…
 
そして、本当に体格も良くなりましたし、一つ一つの所作も洗練されて、カッコよくなりましたね。
 
 
 
 

 次は、同じ動画主様が、右は同じ今年の夏の演技ですが、左に、

あの2012年の世界選手権の時のエキシビションとして披露した、「白鳥」の演技を並べて下さっています。 

(動画主様、拝借致します!)

 

 

こちらは、エキシビションとしての「白鳥」の演技同士なので、振付が上の動画よりもは一致していて、より近いです。

やはり、今年演じてくれたもののほうがさらに素晴らしく、より惹きつけられる演技になっているように思いますね。

 

ただでさえ白鳥好きで、披露された当時は左の演技も最高に好きだった私ですので、

二つを同時に並べられたこの動画を見ていたら、

ちょっと脳がパンクしそうでした… (笑)

 

 

そして最後に、今シーズンお披露目になった新エキシビション、IL VOLO (イル・ヴォーロ)の歌う、

「星降る夜 Notte Stellata(ノッテ・ステラータ)」 です。

 

私は羽生選手の演技でベストはどれかと聞かれると、本気で迷って答えに窮するほど、好きなものがとても多いのですが、

「特別に思う」 プログラムがいくつも存在する中でも、これはさらに特別に素晴らしいと思える、そんな演技になっています。

 

もったいないから載せたくなくなる、とか、とても表現しきれないからもう何も書きたくない、とか、そういう感じです。

そのくらい素晴らしいと…

 

今年は、3回披露してくれましたが、毎回毎回ちょっとずつ違うのが、それぞれまた最高でした…!!(笑)

 

こちらは、グランプリ・ファイナルのもの。

 

 

 

上に載せたのは、競技プログラムではない演技だけ、ですけれども、

試合では、4回転ループもしっかり組み込めているし、グランプリ・ファイナルでは4連覇も出来たし、

 

こんな演技の数々が見られただけでも、そして羽生選手が無事に滑り続け、

試合での演技を見せてもらえていることを考えても、今年は本当に最高でした~!と、1年の終わりに私は心から思います!

 

羽生選手!

色々あっても、「成長」し、素晴らしい「長所」を一杯見せて下さり、宝のような演技をいくつも披露して下さった、

そんな素敵な2016年を、本当にどうもありがとうございました!

 

来年も、大いに期待しています!(笑)

 

羽生選手の、体調が少しでも回復していますことを祈りつつ…

 

皆様も、良いお年を~!

 

 

人間の道は 自分の目に清く見えるが、

主は(=神様は) その精神を調べられる。

 

あなたの業を主にゆだねれば

計らうことは固く立つ。   


(旧約聖書 箴言 16章2,3節  新共同訳より )