2月16日の公式練習ニュース動画と、15日の公式練習動画を追加
ISUの公式HPに載ったチーム・ジャパンへのインタビューでの、羽生選手の答えがなかなか興味深いです
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「ユアタイム」の羽生選手特集インタビュー(動画クリック)でも答えていましたが、Web スポルティーバの記事で、羽生選手はこんなことをインタビューで答えています。
(4回転が種類も増え、激戦になっている現状と若手の台頭について)
「それは本当にありがたいですし、感謝の気持ちで一杯です。いろんな4回転をフリーで5本跳ぶ。そういう中で誰かが頭ひとつ抜け出しているというのではなく切磋琢磨している状況ですから、自分が跳べるジャンプをすべてプログラムに入れて、みんなが限界のプログラムに挑戦できている。彼らに対して尊敬の念を持っていますし感謝しています」
2月16日の公式練習では、羽生選手は「調整」に専念されたとのことです。
16日の公式練習の様子が入ったニュース動画はこちら。
部分的な映像ですけど、フリーの様子が映っています。…少し変更があったようですけど、とても素敵になっているような…(笑)
明日のショートは、心置きなく楽しんで頑張ってほしいと思います!
羽生選手が15日の公式練習で、ミスのない演技を披露したという記事がこちら。
調子良さそうですね! このまま計画的に、頑張ってほしいと思います!
羽生選手の15日の公式練習の様子を、現地の動画主様が撮影して下さったものです。
ショートの公式練習の様子の映ったニュース動画がこちら。
こちらは、現地の動画主様の撮影。15日の、ショートの曲かけ通し練習 (ジャンプ全て成功)
確かにジャンプも、他の様子も、映っている範囲では全て、見事ですね!
(以下、14日分の公式練習)
その1 (ジャンプはなしにしてのショート通し練習)
その2
その3
その4
現地でのウォーミングアップの様子を、韓国のテレビが伝えたもの。
こちらは、羽生選手のことを伝えた番組。 羽生選手の韓国語挨拶と英語インタビュー入り。
私は韓国語はちょっとわからないのですが(笑)、多分、総合330点超えの世界記録を持っていることを伝えていて(映像を見ればわかりますね(笑))、
その後に羽生選手が、
「皆さんこんにちは。僕は結弦です。」「応援、ありがとうございます。」と簡単な韓国語の挨拶のみを披露。
英語では、試合に自信があるということを答えていますね。
こちらが、挨拶のところの羽生選手映像と、横から通訳さんらしき人に先に韓国語の指導を受けているところの羽生選手の映像です。
「応援」が、韓国語で「ウンウォン(ウンワン?)」(カタカナ語読みで失礼します)だということを教わって、確認して、撮影に応じています。(笑)
英語では、「試合で勝つ自信はあります」「もちろんここに来るのは初めてだけど、ここは日本とほとんど変わらない感じなので、やりやすいです。自信がもてます。」ということを答えています。
こちらは、ISUの公式HPで、チームジャパン向けのインタビューに、選手それぞれが答えた内容を英語で載せてあるページです。
このインタビューの中で羽生選手が答えている、「自分にとってのレガシーとなるプログラムは何か」という質問に対して、羽生選手が「ノービスで初優勝した時のプログラム」と答えています。
まだ6点満点時代で、テレビで沢山の試合を見ていたので、世界のトップ選手たちだけが5.5以上をとれると知っていたのですが、プレゼンテーションスコアで「5.2」がもらえたのが、ものすごく嬉しくて、その後もモチベーションになってきた、と答えています。
それが、こちらの演技だと思います。↓
ノービスBで優勝した、2004年—2005年シーズンの9歳の頃 (前にもブログ内で載せたことがありますが)
最後に、頭をなでなでしているのが都築コーチで、既にこの頃から、「結弦、世界でトップをねらえ!」と激励されていたとお話しされていた頃のことですね。
以下、長いので羽生選手部分のみ、翻訳いたします。(元はきっと日本語だと思うのですが…)
質問:どのようにしてスケートを始めたのですか?
羽生選手: 最初にスケートを始めたのは僕の姉です。 当時僕は特にフィギュアスケートに興味があったわけではなくて、単に姉についていって、一緒に滑っていただけでした。
質問:いつこの競技に専念してアスリートになろうと決めたのですか?
羽生選手: 僕にとっては、アスリートというのはオリンピックに出る人であり、五輪金メダリストのことでした。だいたい5歳の頃には既に、五輪で金メダルをとることを真剣に考えていました。
だけど、僕が五輪で優勝したいと強く思うようになったのは、2002年のソルトレイクシティ五輪での、ヤグディン選手とプルシェンコ選手の闘いを見てからです。
質問: その時既に、世界のトップ選手になるんだという自信をもっていましたか?
羽生選手: はい!スケートを初めてから最初の試合で2位になったのを覚えていますが、すぐに次の試合では優勝しました。その大会でトロフィーをもらい、プルシェンコ選手やヤグディン選手がいつもしていたように、彼らを真似て、頭の上に掲げました。 このくらいの小さいトロフィーでしたけど(彼は飲み物のペットボトルを指した)、こんな感じでやったのです。(頭の上にボトルを掲げました) 小さな国内の大会でしたけど、確か5歳か、もしかしたら小学校1年だったかもしれません。
質問:アスリートでいることは大変ですけれども、想像も出来なかったような、もっと大変なことは何か今ありますか。
羽生選手: 怪我の危険が高いことと、一生懸命練習すればそれだけ上手くなるという保証があるわけではないこと、そこが本当に難しいところだと思います。
また、これは日本が特別だとは思うのですが、あまりにもフィギュアスケートの人気が高いので、簡単に外出できなくて、周辺にパパラッチがいることがまた、大変なところだと思います。
質問: カナダでトレーニングしているほうが、いろいろと楽ですか?
羽生選手: はい。カナダではもっと自分の時間が持てます。
質問: 今シーズンのプログラムのストーリーやインスピレーションを話してもらえますか?
羽生選手: フリーの曲は日本人の作曲家によって作られたものなのですが、音楽の背景を深く説明すると、これは実は1998年の長野パラリンピックのオープニングの曲なのです。 僕の母は、長野五輪と長野パラリンピックを見ていて、僕の姉にスケートをさせたいと思い、姉をスケート教室に連れて行きました。 それを考えると、長野五輪と長野パラリンピックは僕のスケート人生のスタート地点なのです。だから、この曲を使いたいと思いました。また、先に言いましたけど、この曲は日本人作曲家によるものなので、昨年のプログラム「SEIMEI」で学び得たようなものを、継続して活かせるかな、と思ったのです。
質問: あなたにとってオリンピックは本当に特別なものですよね?
羽生選手: 試合という意味では、ソチ五輪の時は普通の試合の一つと考えて臨んだんですけど、でも次の五輪のためには計画や準備をしていますから、多分自分には特別な感情があるんだと思います。もちろん、平昌でもまた金メダルをとりたいと思っています。
質問: あなたのフリーは「ホープ&レガシー」という名前で、あなたは、スケーターの演技がどうしたらレガシーとして残せるのかについて話していました。あなたの演技の中では、どの演技があなたのレガシーだと思いますか。
羽生選手: 僕が優勝した、最初のノービス大会のものです。僕は当時、本当に嬉しくて、優勝したことが嬉しかっただけでなく、スコアにも喜んだのです。まだ6点満点時代の頃で、テレビで沢山の試合を見ていたので、世界で本当にトップの選手たちだけが、5.5以上をとれると知っていたのですが、僕はその時プレゼンテーションスコアで、(いわゆる表現力)、5.2をもらったのです。
当時は本当に嬉しかったので、その試合の演技が僕のモチベーションとなりましたし、それは今でもそうです。
質問: チームジャパンの中における、あなたの持ち味(担当)は何ですか? 例えば、一番良く笑う人だとか、一番良く話すとか、若手の面倒を見てアドバイスを上げるのが好きだったり、全く話さない、など。
羽生選手:僕たちはみんなチームメイトだけど、同時に競技者でもあります。例えば、NHK杯で一緒に競い合った日野龍樹選手や田中刑事選手とは同学年で、子供のころからお互いに良く知っていて、リンクの外では本当に良い友人ですが、氷の上では互いに皆、競い合う関係なんです。
質問: ユヅル、ケイジは今、「結弦はあまりにも良くしゃべるから、時々ついていけないです」って言ったのよ。
(田中刑事選手が先に、「僕はシャイで話すのが苦手ですが、結弦は僕と正反対ですごく外向的で本当に良く話すので、時々ついていけないんです」と答えています。)
羽生選手:それは認めます。僕は本当に沢山話すのですが、彼はいつもよく話を聞いてくれるので、本当に感謝しています。今言ったように、昔からお互いに良く知っているので、彼なら僕を理解してくれると感じるのです。
質問: ユヅル、あなたは通信課程で大学の授業を受けているんでしたよね?
羽生選手: はい。だけど、トレーニングで忙しすぎて、勉強がなかなか追いつきません。僕の取っている授業は、本当に面白いんですけどね。 僕は人間科学を専攻していますが、これはとても広範囲なので、人間について沢山学びますが、コンピューター科学などもやるのです。
最近、僕は「人間の生命倫理」に凄くハマっています。
これまでの人生で、僕は「生命」についてすごく沢山考えてきましたし、フリーの「ホープ&レガシー」を演じる時にも僕は「生命」について考えています。だから、「人間の生命倫理」について学ぶことは、スケートの助けにもなっているんです。
あまり時間もとれないので、少ない科目をとって、その分深く学ぶようにし、一分一秒を大切にするように努めています。
質問:フィギュアスケートのファンではない人たちに、フィギュアスケートの世界へご招待するとしたら、あなたは何と言ってあげますか。
羽生選手: フィギュアスケートは今日本でとても人気ですけれども、一朝一夕でこうなったわけではありません。近年では、男子シングルも女子シングルもレベルがどんどん上がってきました。
世界中の人々が、国際的な視野でこのスポーツを見ることが出来、世界のどの地域かに関係なく、この競技の発展をわくわくと楽しめるといいなと、僕は願っています。
※他の選手たちの回答もとても面白いので、英語が判る方はぜひ読んでみて下さい。