※ 本田武史さんについての情報を、少しだけ追加しました!
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さて、本日は、比較的最近になって フィギュアスケートを見始めた、という羽生ファンの方々に、
本田武史さんの解説の素晴らしさと、本田さんのジャンプに対する正確な「見抜く力の凄さ」を、
ぜひとも ちょっと知っておいてもらいたいなと思い、このページを作りました!
なんだかよくわからない時は、本田さんの解説を聴いてみよう!(笑)
聴くときのコツも、少しだけ伝授!(笑)
本田武史さんーーーーは、最近フィギュアスケートを見始めた方には全然よくわからないだろうと思いますが、
高橋大輔選手よりも前の時代、
つまり、羽生選手が憧れていた プルシェンコさんやヤグディンさんの時代に、
日本の男子シングルの代表として、ものすごく活躍された方です。
日本で初めて、男子シングルで、4回転トウループと4回転サルコウを試合で成功させた方でもあります。
今回、羽生選手、高橋選手、宇野選手の3人が、日本の男子シングルの歴史を作った3人、などと散々宣伝されていましたけれども、
いやいや、確かにそうなんだけど、まだ一人忘れていますよ!(笑)
「日本の男子シングルの歴史を作った」人であるのなら、この本田武史さん抜きにしては語れません!(笑)
羽生選手がフィギュアスケートに夢中になるきっかけになった、ソルトレイクシティ五輪で、
日本の代表で総合4位。
この4位というのが、表彰台に本当に惜しくも一歩届かなかったために、あまりその功績が語られていませんけれども、
歴代の中でも伝説的になっている プルシェンコ&ヤグディン時代に、
彼らを相手に、常に表彰台を争わなければならなかったという点では、
本田さんは、本当にもの凄い外国人ライバル選手たちに恵まれていたのです!!
今思い出しても、ちょっと恵まれすぎでした!!(笑)
そしてこの当時、日本人でここまでやれるということ自体が、とても凄かったのですし、
ソルトレイクシティ五輪(2002年)で、ショートだけだと、2位というほどの好成績を残しています。
本田さんは、羽生選手よりも若い年齢で、カナダに留学して頑張ってきた人で、その成果は確実に出たのです。
また、一人で、長いこと 日本男子の看板を背負って、ひたすらひたすら身体を酷使された方でもあり、
トリノ五輪(2006年)の代表選考会だった、最後の全日本選手権(2005年)の時の姿は、涙なしでは見られませんでしたが、
潔いカッコよさを見せてくれた方でもあります!
(痛み止めを使い過ぎて限界まで来てボロボロになったと言われていました…
それまで、毎年、全日本選手権は 本田さんの優勝が当たり前でしたけど、
ジャンプミスがいくつか出て、まだ若かった高橋大輔選手が優勝し、トリノ五輪代表に決まったのです。
その後、本田さんは現役を引退されて、高橋大輔選手のジャンプコーチに就任されました。)
さて、この本田さんは、特に何が凄いかというと、練習の時なら、5種類の4回転を跳んだことがあるという方で、
今よりもスケート靴の性能が悪いであろうことを考えれば、かなりのジャンプの天才でした。
(試合では2種類、4回転トウループと4回転サルコウを成功させています。)
ジャンプの天才の方々は、おそらくは「動体視力」が、一般人よりもものすごく優れているのではないかと思われ、
特に本田さんは、回転不足などを正確に瞬時に見抜くのが得意なようで、
スロー再生などをしなくても、見た瞬間に回転不足かどうかを、非常に正確に瞬時に判断できる方でもあります。
さらに本田さんは、とても正直なところが、非常に素晴らしいのです。(笑)
回転不足になっているものはしっかりと指摘するし、回転不足でないものを、回転不足です、などと言ったりは絶対にしないのです!
ジャンプ技術関連においては絶対的に信頼できる、本田武史解説!(笑)
時には、「??」という、おかしな技術判定が起こり得る フィギュアスケートの世界を、よくわかっていらっしゃる上に、
ご自分も正確に見抜けるし責任感をもっていらっしゃるので、いつも 解説時の その表現にはとても気を使っていらっしゃると思います。
この点で、私は本田さん解説を、以前からとても信頼しています。
さて、今回の羽生選手の全日本選手権フリーの演技「Origin」で、
羽生選手は確かに、いつもと比べてジャンプのミス、といっても「着氷の乱れ」が多かったので、
多くの人が驚いたとは思うのですが、
それでも、3種類の4回転を4本跳んでいて、(これはこの全日本選手権では、羽生選手だけだったのですが)
全て回りきっていて、一つも転んではいない のです。
ラストの「羽生選手が一番得意なはずの トリプル・アクセル」が、着氷してから 滑るように転倒してしまって、
これが「羽生選手としては、あまりにもあまりにも珍しい光景」なので、(いつもの羽生選手じゃない…)という印象が強くなり、
スコアもそんなものなのかな、と思った人も多いのだろうと思います。
それでも、見慣れてきた人たちからしたら、4回転は4本すべて跳んで、回りきっているので、
4回転が2回転に抜けた、などの「回転抜け」が生じた場合は、(見た目が滑らかにキレイに続いていても)それだけでドーンと10点近くひかれてしまうのですが、
今回のように、きちんと回転した上での着氷の乱れだと、GOEはその都度、ボロボロと下がるので、もちろん少しずつ減点されてはいきますし、キレイに着氷した場合とはかなりの差ができてしまいますが、
それでも、回転が抜けた時ほどには、大きくは下がらないはずなのです。
今回、羽生選手は途中で、3回転ルッツが、2回転ルッツになる回転抜けが起きていますが、
でもこれは、もともと3回転ルッツだったものなので、4回転ルッツが2回転に抜けてしまった場合などと比べれば、
スコアでのダメージ(減点幅)は、実は かなり少なくて済んでいます。
170点台前半というスコアを見た時、「ええええ?!」って思った人も多いでしょうし、会場からもそのような声が上がっています。
だって、結局、4回転を3種類、4本は跳んでいるのですよ?(笑)
その4回転は、ジャンプの回転抜けは一つもなく、転倒も一つもない。回転不足もないのです。
羽生選手本人も、スコアの発表が出るまではまだ、本人比では、かなり失敗だったほうではありながらも、
ギリギリで優勝できると思っていたかもしれません。
スコアを見た瞬間、羽生選手の 顔色が完全に変わっています。
羽生選手は、普段は、自分の失敗は直ちに頭で計算できる人なので、だいたいどのくらいのスコアが出るかは、ある程度、想定できていたことでしょう。
さあ、ここでご登場いただきたいのが、「本田武史さん解説」です!
今回出されているフジテレビの、羽生選手のフリーの公式動画は、肝心の、この「ジャンプスロー再生映像」とその解説部分が、
残念ながら、カットされてしまっていました。
でも、演技終了後、テレビでは スロー再生でジャンプが次々と映し出される時に、
解説の本田武史さんが、ご自分の判断で、その選手のそのジャンプに回転不足があるかどうか、GOEの+がつくかどうか、それともマイナスになるかどうかなどを、
いつも きちんと 指摘して下さっていますので、ご自分で録画してある人は、その録画を 確認してみましょう…!
今回、羽生選手のスコアが異常に低かった一つの原因として、
後半のジャンプ(コンビネーションで後半に跳ぶものなので、本来は1.1倍になって、得点が高いもの)
に、3つすべてに、回転不足がつけられてしまっていました。
下の、プロトコルをご覧ください。
< マークが、回転不足、という意味のマークです。
一番左の数字で言うと、7,8,9番のジャンプの横に、 < マークがついているのがわかると思います。
それぞれ、
「4T+1E+3F」 の、最後の「3F」つまり、最後の3回転フリップに回転不足マークが、
「3A+3T」の、後続ジャンプの「3T」 つまり 3回転トウループにも回転不足マークが、
そして、最後の「3A」 つまり 3回転アクセル にも回転不足マークが、ついています。
数字の右についている、「X」マークは、後半のジャンプという意味で、1.1倍になるものについています。
本田さんは、その前の、羽生選手がステップアウトになってしまった、単発の4回転トウループ(4T)については、
「4回転トウループ、ステップアウトですね」と直ちに、GOEが下がってしまうミスについては演技中に指摘しています。
さて、今回、羽生選手のラスト3つのジャンプは、実際にはどうだったのでしょうか。
こちらの、ジャンプスロー再生シーンが カットされていないフジテレビの解説つき動画を確認させてもらいながら、
この回転不足は本当なのかどうか、本田さんの解説を聴きながら、見てみたいと思います。
さて、先に書いておきますと、
私は何度もこの3つのジャンプをスロー再生で 確認してみましたけど、私の目には、何度見ても、
3つともすべて、回転不足には見えませんでした。
(最後の一つのトリプルアクセルは転倒しているのですが、スローで見ると、回転しきってから転倒しています。しかも、おなじみの難しい入り方から跳んでいますから。)
特に、本当なら最も高得点になるはずの後半の3連続ジャンプ 「4回転トウループ+1回転オイラー+3回転フリップ」
は、3連続ジャンプの中でも、4回転トウループで始まり、最後が3回転のフリップで終わっているので、
現役の、全フィギュアスケート選手が跳んでいる3連続ジャンプの中でも、最難関のジャンプ なのです。
成功したら、後半だから1.1倍になり、かなりのスコアが出せるはずなのです。
ところが、今回、羽生選手のこのジャンプに、回転不足マークが付いています。
さて、では、信頼の本田さんが解説で何と言っているかというと、
「回転不足が…『ついてます』ね…」
で、この後、沈黙 されてしまいました。
本田武史さんは、技術には自信と信念をもっていらっしゃるので、残念だろうが何だろうが、
本当に回転不足の時には、「回転不足ですね」とハッキリ言います。
今までの解説でも、ずっとそういう方です。
こういうところは、本田さん解説は信頼できます!(笑)
あるいは、非常に微妙だけど回転不足にギリギリ入ってしまったような、惜しいジャンプの時には、
「ギリギリ…回転が足りてないかもしれません」のように、婉曲表現で残念そうに言ったりします。
さて、今回の羽生選手の3連続ジャンプではどうたったかというと、一言も「回転不足」とは言っていません。
ただ、手元の判定を見て、「(回転不足判定が)『ついてます』ね…」と語った のです。
これは、回転不足判定をするはずの テクニカル・ジャッジが、そうつけていたから、
それを見て、驚きつつ、ただその事実を指摘しただけです。
本田さんはいつも、ご自分から見た、本当に回転不足である場合の「回転不足ですね」 と、
ジャッジが付けた 「回転不足(判定)が…『ついてます』ね」
は、きちんと 区別される方です。
ここは、視聴する側のポイントです!(笑)
その後も、回転不足判定がなぜかつけられてしまっている、
8番目のエレメンツとして表記されている 羽生選手の後半ジャンプ
イーグルから入る難しい入りだった、「3回転アクセル+3回転トウループ」(3A+3T)
もスローで再生されて、離氷と着氷が良く映っていますけど、私の目には、全く回転不足には見えませんが、さあ、本田さんはどう判定されているでしょう?!(笑)
このスロー再生の時、
解説の本田武史さんの口からも、「回転不足ですね」という言葉は、一言も出てきません。
視聴者には見えない、ジャッジの手元の判定とやらを、この時、解説のお二人はすでに見えていて、見ながら話されているようですが、
「回転不足判定が手元の判定で3つ… さあこれが得点にどう影響してくるか…」と言ったアナウンサーに対し、
本田武史さんは、映像を見たまま、沈黙を貫かれていますね。
もし、本当に回転不足なら、映像を見た瞬間に、本田さんなら絶対に、「回転不足ですね」と見ながら指摘します。
なぜなら、スコアへの影響が大きいので、この判定は大事だから、視聴者にもわかるようにしてくれるのが本田解説です。
アナウンサーの方も、見ていて 余裕で わかったんじゃないかと思いますけど。(笑)
本田さんは、何しろ元選手ですし、ジャンプ・コーチですし、日本人コーチの中では、一番高難度の4回転が実際に跳べていた方ですから、
演技中に瞬時に絶対に回転不足を見抜いて下さるので、本当に回転不足があれば、演技中か、どんなに遅くとも、スロー再生時には回転不足を、解説で きちんと指摘して下さるのです。
しかし、本田武史さんの口から、羽生選手の今回の演技で、そういった言葉が一切出てこないのは、
理由は一つ、これらのジャンプは、回転不足じゃないからでしょう!
ただ、「ついていますね…」とだけ。
だけど、回転不足判定が「ついている」のを見て、
本田さんも 内心、驚いて凍り付いてしまったのではないでしょうか…
私も、フリーの後から何十回も見直しましたけど、これは、どう見ても回転不足じゃないです。
特にコンビネーションになっていて、高得点になるはずの2つは、あれで 回転不足は あり得ませんよね…!(笑)
もちろん、羽生選手本人も、そんなことに気づかないはずもありません…!(笑)
ジャンプ・コーチも一緒にいますしね!
このフリーの演技とスコア発表の終了後、バックヤードでインタビューを受ける羽生選手が映って、
羽生選手が必死で答える、その言葉を聴いていた 解説のお二人。
番組の最後の切り上げ方の、本田さんの言葉と声を聴いていれば、
羽生選手の身の上にも、
そしてスコアの上にも、
何が起きていたか、きちんと、本田さんは間違いなく、誰よりも 理解されていただろうと思いました…!!
羽生選手の心情を、しっかりわかったうえで、とても見ていて辛かったんだと、よくわかる声と、沈黙でしたね…!!
まあしかし、宇野選手も、優勝が決まった後のインタビューが、あまりにもご本人も驚いちゃって、
戸惑い過ぎちゃって 気の毒なくらいでしたね。
宇野選手のジャンプのスロー再生の時、
ジャンプについては、全体にどう思うかと聞かれた本田さんが、解説で指摘していたのは、
「ジャンプ あ…(映った宇野選手の3回転アクセルのフリーレッグが着氷後すぐに氷についてしまっているのを見ながら残念そうな声を上げる)
その出来栄え点、GOEでプラスが少ないかなという印象はあるんですけれども」
でした。
その後、「でもグランプリシリーズの時と比べれば、よくやった」とねぎらっていたのです。
まあ、誰が見てもそうだったと思います。
しかし、実際には、GOEがプラスをつけられたジャンプだらけになっていたわけです。
スコアをつけているのは宇野選手ではないので、この責任は宇野選手にはありませんので、
そこは気を付けなければなりません。
宇野選手は宇野選手で、ご自分でその時に出来ることを精一杯頑張ったのは間違いないのです。
それはもちろん、演技を見ていればわかります。
だけど、国際試合でこんな おかしな判定があったら、さすがに世界中からブーイングですね!
結局 順位が変わらないような試合だったら、私はあまりこういうことは書きたくないのですが、
今回はさすがに酷かったです。
でも、私が 驚かないのは、今まで書いたように、衣装であまりにも酷い露骨な、異常すぎるほど異常な、不誠実なことをやられ続けてきたことを、誰よりも良く知っているからです。
こんなことをやられて、本当は一番うれしくないのは、宇野選手じゃないでしょうか。
会見の時、羽生選手への このおかしな回転不足判定に宇野選手が気が付いていた可能性は、極めて低いと思いますが、
羽生選手への衣装の異常な嫌がらせは、宇野選手はよくわかっていたでしょうから、会見でもインタビューでも、とても羽生選手に気を使っていたと思います。
見ていた側からすると、
羽生選手が試合直後に思っていたより、はるかに大勢が、真実を その場で見抜いていたと思います…!
いつも思うのですが、日本で行われる、国際大会や大きな試合の「技術判定」「回転不足判定」は、
全て本田武史さんにお願いしたいくらいだと、私は思います…!(笑)
全く回転不足じゃないものに回転不足をつけられることの 不当性や心理的ダメージ、悔しさや悲しみは、
やはり元・トップ選手であって、国の代表を背負いながら、身体がボロボロになるまでやり抜いた経験を持ち、
さらには、スケートの技術力にも強い自信をもっていた 本田さんが、
誰よりも 一番良くわかって下さるでしょうから、必ず誠実に、判定して下さるでしょうからね…!
今後も、本田武史解説には、大いに期待しています…!(笑)
それにしても、以前は「プレローテーション」のある選手たちのジャンプについて、
国際試合においても、回転不足が問題になったことは、何度も何度もありましたけど、
ここまでクリーンに見える、なんでもない 羽生選手のジャンプにまで 回転不足を無理やり つけるとか…
テクニカル判定をする ジャッジがこういう 「あまりにも露骨」なことをするようでは、
羽生選手はもちろんのこと、他の選手にもとても気の毒ですが、
解説の本田さんも、絶句するしかなくなって 本当に気の毒です…!
しかし、正確な判定と解説は、本田さんには、今後もぜひとも頑張ってほしいと思います…!(笑)
以上、信頼できる、本田武史さん解説から、
「回転不足判定についての 真実を知る方法」を、ご紹介してみました…!!(笑)
皆様の 参考になれば、幸いです…♪
「義のために迫害される人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである。
わたしのためにののしられ、迫害され、身に覚えのないことであらゆる悪口をあびせられるとき、あなたがたは幸いである。
喜びなさい。大いに喜びなさい。天には大きな報いがある。」
(イエス=キリストの言葉:マタイによる福音書 5章10~12節 新約聖書 新共同訳より)