さて、少し前に、ISUから、重大な発表がありました。
日本ではたいして記事にもなっていません。
しかし、このことは観客にとても大きな影響を与え、さらには選手たちも重大な影響を及ぼしていくと思います。
(すでに及んでいると思います。)
今シーズン最後の世界選手権(2020年3月に、カナダのモントリオールで行われる予定のもの)
から、
今まで最終日に行われていた、大会上位選手たちによる「エキシビション」がなくなってしまい、
なんと、
「ISUアワードショー」なる、表彰ショーに変わってしまうことが、発表されました。
最終日の表記が、今までのGALA(エキシビションのこと)から、「ISU AWARD SHOW」に、いつの間にか変化しています。
こんなことは知らされないうちに、チケットを買ってしまった人も多いことでしょう。
チケットを売り出す前ならいざ知らず、こういうやり方は、本来「払い戻し可」にしなければならないし、どうかと思いますね…
「エキシビション(GALA)」だから楽しみに買った観客は、アカデミー賞のような、受賞ショーを見せられることになってしまったのです。
むしろこっちが見たい、という方は、良いのかもしれませんが…
私は、エキシビションが大好きでしたので、とてもがっかりしている一人です。
エキシビションの演技には、そのスケーターの本当の個性や本当の想い、本当にスケートが好きかどうか、などが顕著に表れてくると思っているからです。
こちらの動画をご覧下さい、これが、告知の時の記者会見と、宣伝の映像です。
これによれば、アワードは、7つの部門に分かれるそうです。
「Most Valuable Skater」(最も価値のあるスケーター) 5人の候補者を出して選ぶ
「Best Costume」(ベスト・コスチューム、(最も良い衣装))
15人の男子シングル、15人の女子シングル、10組のペア、12組のアイスダンスカップル、の衣装候補から選ぶ
「Most Entertaining Program」(最も面白い(総合的に素晴らしい)プログラム)
同じく、15人の男子シングル、15人の女子シングル、10組のペア、12組のアイスダンスカップルから選ぶ
「Best Newcomer」(最も優れた新人、(シニアの試合1年目の選手)) 10人の新人から選ぶ
「Best Choreographer」(最も良い振り付け師) 5人の候補者から選ぶ
「Best Coach」(最も良いコーチ) 5人の候補者から選ぶ
「Lifetime Achievement Award」(生涯を通じて功績を残している、手本となるレジェンド・スケーター) 一人だけを選ぶ
最後の一つ、レジェンド・スケーターについては、主に引退したスケーター対象と思われますが、フィギュアスケート界において、ロールモデルとなるような活動や功績を、その生涯を通じて築き上げている人を表彰して、後輩たちへのお手本としたいようです。
12月1日から投票は始まりますが、
ユーロ選手権、4大陸選手権、が終わった後で、その結果などを反映させて、候補者が追加されていく可能性は高いようで、そのつもりだとも発言されています。
(ちょっとわかりにくいと思うのですが…)
後から情報を追加していきます。
投票のためのアワードの公式サイトはこちらです (クリックどうぞ)
(登録したら、メールアドレスに来たURLを再びクリックして、やっと承認されます。)
投票には登録が必要です
希望される方は、急いで 登録してください
最終的に、投票された数が多ければ選ばれる、というわけではないようです。
各国からのバランス、選手の出身国と投票者の出身国なども、考慮されるようです。
いろいろなおかしなことが起こっている背景に、こういうことももちろん、大きな影響があるでしょうね。
選手の想いを無視して、プログラムを破壊し、戦績を妨害し、選手にストレスをかけ、ファンに迎合したような衣装なんてものは、間違っても評価されてはならないと私は思います。
衣装は、機能的でなおかつセンスが良く、アスリートとしての動きを妨害せずに、むしろ助けるぐらいのものが、評価されるべきでしょう。
試合は試合であって、ファッションショーじゃありません。
本当に選手のためを思う、有能で「誠実な」デザイナーさんたちが、今後、フィギュアスケート界に大勢参入して下さるといいですね。