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「言葉の翼」を広げ、キレのある気迫の演技を見せた羽生選手 in ファンタジーオンアイス金沢2018 

2018-08-06 | 羽生選手の出演した「アイスショー」での演技動画とインタビュー、ニュース集

このページには、金沢公演の、「初日、2日目、最終日」の全公演の感想をまとめました。

8月6日、金沢公演2日目の感想を追加しました。6月1日に国民栄誉賞が決定した時の羽生選手のコメント内容全文を書いたページをリンクしました。

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まず最初に、金沢公演の初日分の感想です。(7月31日追加)

羽生選手は、オープニングで登場した時のトリプルアクセルを、ちょっと軸がぶれて着氷で失敗してしまいましたけど、照れ笑いして、すごく良い笑顔のまま、切れのある軽やかな動きで、ミスを引きずらずに明るく続行しました。なかなか良い笑顔でのオープニングで、とても良かったですね!

その後の群舞の「Pieces of a Dream」は、今回の演技は、今までとカメラワークが違っていて、かなりの時間を、羽生選手にフォーカスした映像を流して下さったので、どういう動きでどういう振付だったのか、細かいところまでもが、よくわかりましたね。かなりしっかりと歌いながら滑っていることもわかりました。(笑)

「Wings of Words」は、幕張の時と比べて、振付がより洗練され、見やすくなった印象がありました。ちゃんと休めたのでしょう、幕張最終日に見られた疲労感は金沢初日では全くなくなっていて、元気になられたようでしたし、演技も選り良いものへと試行錯誤しつつ取り組んでいるのが伝わってきました。

この日は、羽生選手に国民栄誉賞が授与されることが決定したニュースが午前中に流れた後でしたので、コメントを出したり、忙しい一日だったのではないかと思いますが、祝福ムードもあって、羽生選手の気持ちは明るかったのでしょうね…!

フィナーレでは羽生選手はニコニコしていましたけど、ジャンプは跳びませんでしたね。無理をしなかったのは良かったと思います!(笑)アクロバット系のすごい技の披露がやや多かったフィナーレでしたね。

終了後の羽生選手のインタビューです。

Q:今日の演技を振り返って

「今日は自分自身も気持ちよく氷に乗って滑れたと思っています。毎日、見ている方々が違いますし、毎日、生での演奏だったり、歌声だったりするので、そういったことでも毎日違う緊張感をもって僕たちもやっています。より良い演技を、毎日、少しずつかもしれないんですけれども、より良い演技を目指して、全力で毎日頑張っていきます。」

珍しくインタビューが短かったです!(笑)

 

次に、金沢公演2日目の演技の感想です。(8月6日追記)

オープニングで、ちょっとジャンプがオーバーターンになっちゃった羽生選手でしたけど、とても落ち着いていましたし、その後も特に気にせず、明るい表情で楽しそうに踊っていましたし、いつものように動きもとても良かったですね! 群舞のほうも、歌いながらとても気持ちを込めて演技しているように見えました。

「Wings of Words」でも、またジャンプがオーバーターン気味でしたけど、羽生選手によれば、この頃はだんだん体調も良くなってきて回り過ぎちゃうとの話でしたし、練習不足なのでそこをコントロールしていきたいと語っていたかと思います。

フィナーレでは4回転トウに挑戦し、着氷がつまり気味ながらも成功させました。(うーん、あとちょっと!)っていうポーズをして、ちょっとだけ残念そうに笑っていましたね!羽生選手の本来の実力からしたら、まだまだ納得のいかない出来だったかと思いますが、色々と もどかしさも抱えつつも、順調な回復に安心してもいたのかなと思います。国民栄誉賞も決まって、多くの人たちに祝福されていましたし、金沢の初日と二日目とはどちらも、精神的には とても穏やかで落ち着いているように見えました。

金沢2日目のフィナーレも、バックフリップを何人ものスケーターさんが次々と披露して下さっていて、なかなか凄かったですね…!

今回の放送では、演技後の羽生選手インタビューはありませんでした。撮影しなかったのかな? 初日のインタビューも短かったですし、国民栄誉賞のほうのニュースで、沢山のコメントが出されていましたからね。

 こちらが、金沢公演初日だった、6月1日の国民栄誉賞決定時に出された、羽生選手からのコメント全文を載せたページです。

 

※ 以下は、初掲載6月5日だった、金沢公演最終日の演技の感想等です。

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ファンタジーオンアイス金沢公演2018.

最終日の様子の放送が、6月3日にありました。

国民栄誉賞も決定した羽生選手ですが、足もまだリハビリ中だし、色々と大変なことも多いかと思います。

しかし、その前日には五輪以来となる、4回転トウループを跳ぶことが出来たようで、本当に良かったですね! (五輪の時は痛み止めを使っていましたけど、もちろん今回は痛み止めは使っていない状態で跳んだことと思いますが…)

 

冒頭のオープニングでは、3回転アクセルがちょっと回りすぎちゃいましたけど(笑)、気にせず 、羽生選手得意のリズム感に優れた、キレのある演技を見せて下さいました。

このオープニングの音楽は必ず毎年同じで決まっているけれども、この曲の独特のリズム感に合わせてここまで躍動感あふれる演技で魅せられるのは、やはり羽生選手だからできること、とも思います。本当に稀有な才能とすごい技術ですね…!

さて、その続きの群舞「Pieces of a Dream」は、少し振付が幕張の時と変わったように見えましたけど、その日のアドリブの範囲内ということでしょうか。

 

ショーの大トリを飾る、ケミストリーとのコラボによる 羽生選手の演技「Wings of Words」でしたけど、

うーん、すごい気迫と半端ない本気度がわかる、素晴らしい、本当にキレのある演技でしたね!! 確かに今までで一番良かったかも…?!

前回放送された「幕張2日目」のものも、非常に素晴らしかったし、とても熱い、魂のこもった演技だったと思いましたし、何より「印象的」でした。

「金沢初日」の演技は、国民栄誉賞受賞決定の日だったのでニュース番組で特別に流れましたけど、解説によれば、「今まで関わって下さった全ての方への感謝を込めて」の演技だったそうで、確かにそういう印象の演技になっていました。

 

「金沢最終日」だった今回のは、ケミストリー(CHEMISTRY)との生コラボも最終日となる、ということで、羽生選手の気合も、歌っているケミストリーさんたちの気合も、すごかったように思いました。

 

振付は、ほんのちょこっと変わっていましたけど、冒頭からハッとさせられるほどに音楽にピッタリと合っていて、さらに印象的な、切れのある動きと、明らかに余裕のある洗練された演技になっていて、本当に凄かったですね~~!!前回の幕張での演技もビックリしたけど、今回もさらにビックリしました!!(笑)

リズムをすごく正確に刻んだ、メリハリがあって印象的な、情熱も気迫も凄く強く伝わってくる、圧巻の演技だったと思いました!

確かに、さらにグレードアップした印象。羽生選手は、インタビューでは今回は「最高」を目指して演技して、自分なりにそうできた実感があるようなことを語られていましたね!(※ インタビュー全文はこのページ最後に載せました)

 

幕張の演技の時は、ライターの折山さんが「感情が昂ぶりすぎたのか、途中で転倒寸前もあった」と書かれていましたけど、これ、途中でケミストリーのお二人と向かい合って手を上げながら天を仰ぐところで、ケミストリーが「You know love has a gift   Wings of Words」と歌っている箇所のことだと思うのですが、

確かに、ちょっと後ろにいきすぎてよろめいたようで、でもそんな場面も非常に巧みにフォローしてあるカメラワーク映像になっていて、そこがこの撮影したスタッフさんの凄いところだな~と私は思いながら観ていました。

しかも、羽生選手自身も、「あれはそういう振付なのでは?」と思わせるくらいの熱さが伝わってくるすごい演技をしてくれましたし、とっさのフォローの仕方も上手かったしで、決して悪い印象ではなく、かえってそこがまた良かったかも、と思うような演技でしたね。(笑)

あの2012年の世界選手権の「旧ロミオ」の途中の突然の転倒みたいに、「あれはそういう振付では?」とか、「あれも演技では?!」という印象を与えるほどの演技になっているのが、羽生選手の熱さというか、本気度の凄いところでもあり、素晴らしかったですね。

 

今回の金沢最終日のものは、それがなくて、本来の振り付け通りだったと思われ、むしろそこだけは、逆にあっさりして見えてしまったくらいでした!(笑)

でも、総合的にはとても良かったと思います!!

 

この演技は、今回のこれで、見納めでしょうか。

 

3回転アクセルは、やはり回転しすぎましたけど、他がとても良かったですね!!

最後、ケミストリーのお二人に特別の感謝のポーズの振り付けを入れて 演技を終えていました。

 

演技後のインタビューによれば、ケミストリーへの感謝の気持ちと、少しでもお二人に注目が行くように、という配慮だったそうですけど、

大丈夫、きちんと、ケミストリーのお二人のこともしっかり同時に観ていた人たちは大勢いるだろうと私は思います!

 

今回のショーの中での、ケミストリーとのコラボでは、私は羽生選手のこれが一番良かったと思いました!

ファンによって好みはあるだろうと思いますが、羽生選手の特に凄いところは、しっとりしたものやクラシック系もすごくうまいですが、

こういうリズム感が独特だったり、テンポの速い曲だったりでも、音に合わせてビシッと決めることが出来、その上さらに非常に躍動感のある演技が、氷の上でも並外れたレベルで出来てしまう点ですね!!

私はそういう羽生選手の演技もとても好きなので、なかなか良かったし、興味深く見ることが出来ましたし、今回は伝わってくる気合が凄過ぎて、思わず笑えてくるほどでした…!

 

本気度と真剣度が最高の演技というのは、まさに羽生選手の真骨頂でもありますね。

まるで両手を広げないと受け止められないほどの巨大な、熱い、「勇気という名の見えないボール」(笑)を、バーン!と、羽生選手からストレートに次々と全力で投げてこられているかのような、そんな感覚さえある、ものすごい演技でした。

 

4月にContinues with Wings で見せてくれた過去のプログラムも、ジャンプなしでも非常に良かったですし、たまにはこういう演技が続くのも、有り難いですね♪

 

試合とは違って とても気楽に観られるのに、羽生選手の演技そのものからは、「試合並みの真剣さ」が相変わらず伝わってくるところが、やっぱり羽生選手だな…と。(笑)

羽生選手本人も気持ちよく滑れているという、その気持ちよさが伝わってくるところも嬉しいですね!

でも何より、「観る人たちに勇気を与えられるような演技がしたい」ーーーという羽生選手の想い、その強い想いが、やはり飛び抜けて、並外れて凄いんだろうな、というのを今回は特に強く感じました。

本当に素晴らしかったですよ!! 

 

 

さて、他のスケーターさんで印象に残ったものの感想を少しだけ。

コラボ曲で印象的だったのは、バイオリンの宮本笑里さんとカロリーナ・コストナーさんの「You raise me up」 今回は特にコストナーさん宮本さんも、想いがこもっているのがよくわかり、とても良かった印象です!

あと、MayJさんとバイオリンの宮本さんのお二人とのコラボで、羽生選手の直前に演じてくれた、アイスダンスのテッサ・バーチュー&スコット・モイヤ組のお二人がやった、「Idreamed a dream」  このアイスダンスの二人はやはりいつも情熱的で圧巻ですね!! テッサ選手は赤いドレスが特に似合いますよね。

 でも、その後に出てきた羽生選手の演技が、またさらにすごかったのが、良い意味で驚きでもあり非常に嬉しくもあり、頼もしくもあり。

あと、同じくMayJさんと安藤美姫さんコラボの、新曲だという「ロンド」。安藤さんが滑りながら持っていたあの百合の花は造花だろうとは思うのですが、お二人の衣装も多分意図的にカラーもデザインもそろえてあったように見えましたし、伸びやかでスケートに合う、なかなか素敵な曲でしたし、総合的にとても印象の良いコラボでした。安藤さんはハイドロをやっていましたね!

ステファン・ランビエールさんは、昨年もやっていたと思う「Slave to the Music 」は、明らかに昨年よりも慣れてきて動きも洗練され、グレードアップした印象でした! 衣装もとても似合っていましたね。

織田さんは、前半の演技が特に印象的で、滑りもジャンプも本当に現役の頃よりずっとさらに良くなっていると思うので、もし試合に戻ったら、今ならどんな評価になるのかな…と思ってしまいますね。でも、ショーだからこそ、織田さんはより輝くのかな。(笑)

 

プルシェンコさんは、ちょっとお疲れに見えた幕張公演の時よりも、有無を言わさぬ迫力がありましたね。凄かったですね。まるで動きにスローモーションがかかっているかのように見える時があり、演技中の動きのメリハリが印象的でした。

タンゴ・アモーレの時、気のせいか、観客席の最前列に、ロシア国旗を掲げている人たちが、幕張の時よりも、ものすごく大勢いませんでした?!(笑)…やはりそうなっちゃうんですよね… 

「ニジンスキーに捧ぐ」は、見入っていたらあっという間に終わってしまった感覚でした。衣装が前回と変わっていましたね!

 

ラストの、プルシェンコさん →テッサ&スコット組 →羽生選手、への流れは、圧巻でしたね!

五輪ゴールドメダリストたち、しかも、1度ならず、複数の五輪金メダルを所持しているメンバーという、まさにフィギュアスケートの歴史を代表するようなトップクラスの中のトップによる演技続きで、なかなか凄かったですね~!

 

羽生選手はフィナーレでは、織田さんと二人で、きれいなトリプルアクセルを着氷。

さらに、羽生選手は4回転トウループ+3回転アクセルにも挑み、

アクセルのステップアウトがあったものの、再び跳べるところまで戻ってきて、本当に良かったですね!

 

でも、一番最終的に大事なのは、やはりフリップとルッツが戻るかどうかなので、どうかご自身の御身体と相談しつつ、無理しすぎずに過ごしてほしいと思います。

 

国民栄誉賞受賞、しかも史上最年少で、というのは、ある意味ではホントに大変なことと思います。

受けても辞退しても、どちらだったとしても、必ず批判される立場に羽生選手はいたと思うので。

 

きっと決まった後も、こちらが想像する以上に、あちこちで色んなことを言われているのでは、とも思います。

 

でも、神様は、試練と共に脱出の道も、必ず備えておいてくださいますから、大丈夫。

 

また、羽生ファン層というのは、単に羽生選手のファンだという共通項があるだけであって、個人個人を見ていけば、1000人いたら1000通りの、10万人いたら10万通りの意見があるわけです。 人間はみな一人一人、違うのですから。

羽生ファンだからといって、他の選手やスケーターをどう思うかまでは、みんな同じなんてはずもなく、それはその人が個人個人で決めることです。

一人一人、その人の視点で、他の選手やスケーターのことをもしっかりと見ていて、何に気が付き、誰をどう思うかも、個人個人が個別に判断を下しますし、それは当たり前ですが、

羽生選手が誰かと仲が良さそうかどうか、なんていう「一見どう見えるか」とか、「2ショット写真がある」だのないだのといった あいまいな基準や判断で、その相手への評価を変えるような人ばかりでは決してないです。  

特にスケーターは、「演技」「パフォーマンス」が得意な人が多いですから。

 

少なくとも私は、自分の目から見て、良いと思えないものを無理に応援する気はないですし、あるいは、全然良いと思わない言動や、計算高い行動の数々や、羽生選手の優しさにつけこみながら 実は羽生選手を悩ませる行動をとり続ける人を、褒める気はありません。

 

また、観たくないものを見せられることが判っていたら、わざわざ高額なお金を払ってまでショーに行こうなどと思う人は、普通はいなくなってしまいますよね。

アイスショーはあくまでも、自分がお金を払う価値があると思うものについてだけ、人々がお金を払って見に行くものですから。

見たくないものに、人はお金なんて払いません。

 

「Continues with Wings」 は、羽生選手と羽生ファン、羽生選手に関わった方々のためのアイスショーでしたけれども、「ファンタジーオンアイス」は、羽生選手以外のスケーターの方が出番が多いくらいですし、アーティスト目当ての観客もいらっしゃるだろうし、羽生選手以外のスケーター目当ての人たちもそれなりに大勢来ます。

 

だけど、チケットの大半は実際、現状としては羽生ファンが買っているわけです。

羽生選手は、その両側面をよく意識していると思いますし、とても気を使っていると思います。

本当に、よく頑張っていると思います。

 

羽生選手が何を迷惑に思っているのか、何を避けたいのかは、

今までの羽生選手の態度や方針、発言、演技や競技への姿勢なんかを良く知っていれば、よくわかると思いますし、だからこそ、今後も今までと同じ問題が起こる予想がされたからこそ、「Continues with Wings」の生中継時に、あれだけハッキリと発言されたのだと思います。

また、羽生選手と 競技において、正反対の姿勢・方針の選手というのは簡単に解ります。羽生選手が何を目指しているのかを知っていれば、なおさらです。

それらがわかれば、どんなものが「相容れない」のか、わかるかと思います。

今回のフィナーレの様子をきちんと綺麗な映像でしっかりと見たなら、たとえ現地にいなくても、羽生選手が、どんな表情でどんな反応をしていたか、よくわかると思います。荒い画像や動画じゃ、よくわからないかもしれませんね。 画質の良い映像で見ると、一目瞭然です。(私は自分のテレビの録画で最初に観た時、すぐによくわかりました。)

 

先日も羽生選手が、わざわざマスコミに対して、何をどう語ったのか、きちんと書きましたので、知らない方は良くお読みください。こちらのページの後半をどうぞ

 

今回、オーサーコーチは、ボーヤン選手の移籍についても、羽生選手に事前に相談する、という形を取らなかったそうです。移籍してきても構わないかどうか、羽生選手の意思は確認せず、ただ報告してみて、羽生選手の反応を見る、という「試し方」をしたようです。 (これは私の推測ですが、中国と、先に話が決まっていたんじゃないでしょうか。)

羽生選手は、それを聴いても、あえて無反応だったとか。

どちらにしても、羽生選手は、かつてハビエル選手に受け入れてもらった過去があるので、そういう状況は断りにくいでしょうね。

 

また、メドベデワ選手の移籍についても、羽生選手は「全然関与していません」ときっぱりと答えたわけです。つまり、こちらもそもそも、羽生選手の意思や意見などは、全く確認されなかったのだとわかります。

さらに、知らない方のために書いておきますが、

メドベデワ選手の移籍話は、なんとこの日本で、ロシアの恩師には一切知らせずに始められ、サンケイの記事によれば、それは4月2日だったそうなので、日付からしても羽生選手は既にトロントにいて、リハビリと、「Continues with Wings」のための準備をしていた時なわけです。

羽生選手が日本にいなくてトロントにいる間に、なぜか日本でその移籍話は進み、羽生選手には、何も知らされていなかったのだとわかります。

それなのに、羽生選手がまるで了承したかのように報じられたり、あるいは、その選手と陰で深く繋がっていたかのような内容や、まるで羽生選手がオーサーコーチの電話番号を彼女に教えたかのような、「虚偽ねつ造報道」までもが非常に多数、次々と出されたわけです。

このねつ造報道の全ては、メドベデワ選手が移籍話を始めたという、この日本で行われているのですし、今彼女は日本にいるのですから、彼女がこのゴシップ記事のことを知らないなんてことは絶対にないでしょう。

そもそも、彼女に、知らないはずのオーサーコーチの電話番号を教えたのは、いったい誰なのでしょうね?(それが羽生選手かのような報道さえありましたが、羽生選手の発言を聴き、態度を見る限り、全然違っているのは明白です。)

だから羽生選手は先日、この移籍には「全然関わっていません」と、わざわざ 完全否定をして、さらに便乗で行われた熱愛報道については、「僕の知らない羽生結弦って人がいるんだな、と思った」、とまで強く言ったのだろうと思いますが、

そういった経緯を見れば、今回の一連のことで、羽生選手が何を伝えたいかは、よくわかるのではないでしょうか。

 

本当に友人だったら、人前で無理やり「友人アピール」なんかする必要は全然ないです。自分たちの写真なんて、普段、撮れば良いだけのことですから。

それが出来ないのなら、それはつまり陰で「断られている」ということです。

だから、羽生選手が断れなくなる「大勢の人前で」わざとやろうとした、と想像できます。あれだけの報道が出ていて、意思も明確に表明しておいたのに、そういう行動にあえて出る人を、どう見るか。

それは、羽生選手は困惑して当然かと思います。

映像をきちんと見れば、「誰が」その問題になった行動を先に「仕掛けて」いて、その友人に お願いしてやらせていたのか、よくわかりますよ。 録画してある人たちは、問題の場面の少しその手前から、映像をよく見てみて下さい。

「ご友人」の一人は、最初は他のみんなと同じように、普通に出口へ向かって帰ろうとしていました。でも、ある人に呼び止められて、リンクに戻っています。そして、何かをお願いされ、羽生選手の呼び止め役に使われています。

 

羽生選手が、自分との写真を余計なネタに使われたり、ねつ造の熱愛報道などに使われるような写真を撮りたくない、あるいは、無理やりとられた写真を勝手にアップされ、勝手に真実と違う形で嘘やねつ造内容を、ネットを通して世界中に流されたり、相手に都合が良いだけの、自分にはマイナスになる勝手な宣伝に利用されたくない、と思っているのは、どう見ても明らかです。

羽生選手は今までも、彼女にそれをやられてきていたのだから、なおさらでしょう。

 

本当に大切な友人なら、相手のファンの多くに、真実と違う誤解を与えたり、多くのファンを不快にさせたりするほどの行為はしないのが普通ですし、まして、虚偽情報のネタとなるものをわざわざ提供したり、自国で、自分たちがまるで恋人かのような宣伝を勝手にしたりなどは、絶対にしないのが常識でしょう。 

それをやっていいのは、本当に恋人だった場合だけです。

 

羽生選手は、とっさにタオルで顔を隠した… 非常に賢い対応をしたと、私は思いましたよ。 

本当に羽生選手は頭がいいですね。

自衛を含めた、せめてもの優しさじゃないでしょうか。

羽生選手が、あれだけ困惑して精一杯抵抗して見せているのに、相変わらず 羽生ファンの大半が全然気が付かないようでは、むしろ羽生選手が気の毒ですし、 

できるだけ正しく「事の経緯」を理解していないと、今後の羽生選手をますます 間違った方向へと苦しめることにつながると思うので、あえて書きました。

 

もし本当に実力のある選手だとの自負があるなら、男子のトップ選手の人気にあやかろうとなどはせず、堂々と「ご自分の演技だけで」、ご自分のファンを獲得してほしいものです。

歴代の、女子のトップにいた選手たちで、男子選手の人気を使わなければ 何か困ることのあった選手なんて、過去に一人もいないでしょう。

実力で本当に人気があれば、関係ない男子シングル選手を利用してアピールする必要なんて、本来は全然ないからです。

フィギュアスケートは、もともと女子の方が人気があったのですから。

 

 MayJさんが、金沢公演の前に、「羽生選手はファンをすごく大事にしている」と発言されていました。裏方で見ても、つまり裏方においても、羽生選手はそういう態度を貫いている、という意味なんじゃないかと思います。

 

羽生選手は、本当にお疲れ様です。

 

このことで、かえって羽生選手が非難されたり、羽生ファンが攻撃されるのも、本当におかしなことなので、書かせてもらいました。 

 

さて、最後に、演技終了後の羽生選手のインタビュー内容の書き起こしです。

羽生選手の、今の想いが、よく表れているインタビューだったと思いますので、CS放送を見られなかった方々は 是非知っておいてほしいですね!

 

Q.金沢公演の最終日を終えて

「 身体の調子もちょっとずつ、このツアーを経ることによって状態も良くなってきていますし、もちろん、練習の足りなさとか、そういったことが露出してしまう部分もありますけれども、一つ一つ、すごく楽しみながら、そして今日は今日の、この最高のコラボレーションを自分の中でも『最高』のものにしようと、すごく一生懸命できたかな、と思っています。」

Q. ちょっと振付も変わっていましたよね?

「そうですね。最後はもう、ケミストリーさんたちにサプライズとして、ありがとうございました、という気持ちをも込めて… やっぱりアイスショーなのでどうしても僕が滑っている時は僕にピンスポットが当たりますし、やっぱり皆さんも僕に集中して見て下さっていると思うんですけれども… 

ただやっぱり僕一人では できなかったプログラムだとすごく痛感していますし、やはりアーティストの方々が、皆さんが一緒に作り上げて下さったおかげで、こうやって自分としても本当に気持ちのこもった演技をすることができたと思っているので、

そういった意味でも、最後は、あのーちょっとでも皆さんの目線が、ケミストリーさんたち、アーティストの方々たちに目線が行くように、または拍手がいくように、自分自身も心を込めて、最後は挨拶をして、締めました。」

Q. ジャンプの手ごたえは?

「そうですね、状態が良くなってきているのはあるんですけれども… 今まではなんか、一生懸命やってギリギリジャンプが跳べているっていう状況だったのが、だんだん体の状態も良くなってきて、ちょっとまたコントロールしないと回りすぎちゃったり、ミスが出てしまうようにもなってきていて、自分の中ではもっと分析して、良いジャンプを跳ばなきゃって すごく思っています。

ただ、そういう意味では やっぱりジャンプのキレとか上がり方とか、後は『軸の取り方』とか、そういった面で一つ一つ状態は戻って来つつあるし、それプラスアルファで 今こうやってショーという場で色んなことを経験させて頂きながら成長できていると思うので、やっぱり怪我する前、オリンピック前以上に、『強くなった自分』になりたいなあと思いながら、このショーをやらせて頂いています。」

 

Q. この先どういう風にシーズンにつなげていきたいと思っていますか。

「そうですね、やっぱり自分の演技の幅とか、または自分の好きな動き、気持ちを込めやすい動きっていうのも色々あったりとか、あとは自分のジャンプの入り方にしてもまだまだ色んな工夫が出来るところがあったり、降り方も工夫が出来るところがあったり、またスピンに関しても色々試行錯誤中なので、

やっぱりオリンピックの時以上に殻を破りつつ、まあ本当に『薄い殻を少しずつ』かもしれないんですけれども、また『新たな自分』として、今回のコラボ曲も 『翼』ということもありましたし、

しっかりと、その『翼』を伸ばしきれるような、自分になりたいな…と想いながら 滑らせて頂いていました。」

 

Q.  最後のありがとうという挨拶が、先にお客さんがこの頃…

 「おめでとうって言って下さってて、もちろん、国民栄誉賞ということで、受賞おめでとう!ということを、すごく皆さん、言葉として投げかけて下さいますし…

それプラスアルファ、バナーとか、急遽多分作って下さったんだろうなって、思うんですけれども、あのー 非常に多く見受けられましたし、まあ自分自身本当に、より「ありがとう」という感謝の気持ちが、一層強くなったな、という風に思いました。

ありがとうございました。」

 

 

 羽生選手は、ケミストリーのお二人との生のコラボが出来たことが、より気持ちのこもった演技につながったと感じているようですね。

まさに、良き「化学反応」が互いにあった、と実感されたのでしょうね。(笑)

 

 「オリンピック前以上に、強くなった自分になりたい」

「しっかりと 翼を伸ばしきれるような自分になりたい」と、今回語ってくれた羽生選手。

五輪後の会見でも、例えで、「羽(翼)をちょっとずつ広げていっているところ」だとご自分で語っていましたけど、その続きのイメージなのかな、と思いました。

翼を伸ばしきって、堂々とご自分の理想の通りに飛翔できるようになる、そんな日も、ちょっとずつ近づいているのかもしれませんね…!! 

楽しみですね!!

羽生選手、よく休みつつ、一歩一歩、頑張って下さいね!!

 

 また違う演技になると予想される、アイスショーの後半の演技と、今週の演技を、楽しみにしています…♪

 

 

「恐れるな。わたしはあなたとともにいる。
 たじろぐな。わたしがあなたの神だから。」


(イザヤ書41章10節  旧約聖書 新改訳より)

  

イエスはこう答えて言われた。

「わたし(=イエス)を愛する人は、わたしの言葉を守る。

わたしの父(=天地創造主の神)はその人を愛され、父とわたしとはその人のところに行き、一緒に住む。

たしを愛さないものは、わたしの言葉を守らない。

あなたがたが聞いている言葉はわたしのものではなく、わたしをお遣わしになった父(=天地創造主の神)のものである。」

(ヨハネによる福音書 14章23節、24節  新約聖書  新共同訳より)

 

 

 


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4 コメント

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ありがとうございます (ruru)
2018-06-08 20:38:24
管理人さんの、羽生選手の演技に対するコメントを読むのがとても好きです。(もちろん、他のスケーターさん達の演技に対してのコメントも)
そして、今回のことに関して、的確な目線でのコメントをありがとうございます。自分で、うっすらと、こうなんだろうな・・・と考えていても、細かな事実を知りませんし、その辺りのことを明確にしていただいて、ありがとうございました。
返信する
ありがとうございます! (管理人)
2018-06-11 00:37:51
>ruru様

お返事遅くなりまして申し訳ありません。

演技に対するコメントを読むのが好きとのこと、
本当にどうもありがとうございます!
そう言って頂けると私も嬉しいです。

他のスケーターの演技へのコメント… 本当は、良いと思った演技についてはもっとたくさんありますし、もっと書こうと思えば書けるんですけれども、
ちょっとページが長くなりすぎると思ったので。

他のアイスショーでも同じ演技をされていて、既に感想を書いたことがある場合とか、後半のアイスショーにも出られる方々で重複メンバーの場合は、その時でも良いかな、なんて思っています。(笑)

あ、ジョニーさんの「白鳥」は良かったですね。久しぶりに見せてもらったし、昔の衣装のままだというのがとても驚きでした!ジョニーさんにとっても、スケートを始めるきっかけになった、思い入れの強い曲ですよね。 
ただ、白鳥については、私は一番羽生選手のものが良いと思っているので、その辺でちょっと書きにくい気持ちになってしまったり…(笑)

Continues …の時にも書いたバトルさんの今回の演技なんかは、私は毎回良いと思っているのですが、同じ演目なので、以前書いているので省略してしまいました。スミマセン!

「Continues ~」の2日目と3日目も、本当はとても良くて印象的だったので、それを独立ページで書きたいのですが、時間がなくてまだ書けていないですし、そうこうしているうちにもう長野も終わっちゃいましたし(汗)、次々と羽生選手の演技が観られるのはとても嬉しいですけど、真面目に追って書こうと思うと、特に忙しい時期は大変です…!!

今年は特に、金メダルの影響で、会見だの表彰だののイベントが多いので、インタビューを載せていくだけでも大変。
私は羽生選手のインタビューは好きなので、あること自体は嬉しいのですが、少しでも正確に記録を残しておこうと思うと、やたらと大変になりますね。(笑)



今回のことについては、メドベデワ選手のやったことは、傍から見ても 「ちょっと度が過ぎた」と思ったので、このままだと今後大変なことになると予想されたので、書きました。

もちろん、今まで彼女がご自分の「公式」で、編集してねつ造に近い「印象操作」ものを、ご自分か、あるいは周囲の関係者かはわかりませんが、あえて作って配信していたのを見て、驚愕してしまった過去があり、
それ以来、そこだけはちょっと注意して見るようにしてきました。

それらを知っていたからこそ、「これだけの羽生選手に迷惑な報道があってもまだやるとは、明らかにやりすぎだし意図的」だと私は思ったし、羽生選手も明らかに困り果てていたからこそ、書いたわけで、
それらの経緯を全然知らない他選手のファンや、それらを知らない羽生ファンには、また違った印象になっているのだろうけど、
それは、単にその人たちが「その事実を知らないだけ」なので。


私は普段はツイッターやインスタグラムなど、誰か特定選手を追うようなことはしていないので、あまり知らないほうだと思いますが、(何かの公式系は除く)
「試合の演技やEX、ショーの動画」は比較的見てきた方だと思います。
明らかに意図的に編集されている類やアクセス稼ぎのものは時間の無駄だから見ませんが。
 
それでも、編集されていないそれらの映像に映っている、試合の時に見せる多数の「ロシア女子」同士の様子・確執や互いへの想いなどは、普段のちょっとした言動を見ているだけでも、むしろ良くわかることも多々あります。

今回の移籍問題ではっきりしましたけど、金メダリストのザギトワ選手に対して、コーチに言った言葉を、コーチが暴露したことそのものを批判している人たちも大勢いましたけど、
私はむしろ、この1年間の彼女の言動を見ていたら、予想の範囲内だったので、そこは全然驚きませんでした。

だからこそ、五輪で金は無理だろうと思っていたくらいなので。


でも、だからこそ、今や対立関係になっちゃったロシアの金メダルの選手やコーチもみな、「羽生ファン」であることを思えば、この「前代未聞の」失礼な形での移籍騒動を、羽生選手が実は関わっていた、などと思われたり決めつけられたりしたら、羽生選手には とても迷惑なことだろうというのはよくわかります。

今まで、羽生選手が苦労して、あるいは努力して築き上げてきた、多方面からの信頼や信用を、全て一瞬で失ってしまったり、簡単に壊しかねないほどの、そのくらいの「信頼関係や信用を破壊させる」力を持つ内容だと私は思っていましたので、

羽生選手が自ら、様々な憶測報道や記事の「完全否定」となる発言を、インタビューでわざわざ答えたのは、賢明なことだったと思います。

自分のコーチが関わっているだけに、なおさら、報道とは違って全然関与していないなら、「自分は全然関与していない」 という真実を、ハッキリさせておく必要があっただろうと思いますし、誤解を避けようとするのは当然ですね。

今回のことも、その延長線上ですね。


文化の違い、などと思いたい人たちもいらっしゃるようですが、そんな問題ではないことは明らかです。

事実、他のロシア女子で、そのようなことをやっている人もやってきた人も今までいなかったし、少なくとも私は見たことがありませんので。


少しでもお役に立てているようでしたら、幸いです…!
返信する
追加: アスリートとしての姿勢 (管理人)
2018-06-11 00:52:54
ちょっと補足です。

今回のことが、多くの人が気分が悪いのは、
やはり、こちらの記事で小平選手が語っているようなことだと私は思います。

https://the-ans.jp/column/25461/

本気でトップ争いをしている選手たちは、誰であっても、負けたら悔しいに決まっています。
そんなことは解っているし、
大変な葛藤があるというのも、置かれている環境を見ていればわかります。

だけど、そもそも、例えばプルシェンコさんを尊敬していたら、プルシェンコさんが試合においての心構えで、本気で何を語ってきたかぐらい、覚えているだろうし、それを意識するだろうと思うのです。

でも、その貴重なアドバイスに、完全に反することばかりをやっていたから、「尊敬しているっていうのは本当?本音じゃないよね」って思われちゃうんですよね。

プルシェンコさんが何を言ってきたかをそもそも知らなかったり、あるいは、その選手が何を言ってきたかなどを知らなければ、どれも全然わからないし、気づきもしないことだろうと思います。

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メドベデワ (ruru)
2018-06-11 14:29:29
お返事ありがとうございます。
スワンは、私も羽生選手が一番と思います(笑)

羽生選手のことを追うのに精一杯で、他の選手のことを詳しくは知らなかったのですが、メドベデワ選手は、そう言うことをしていたのですね。

何かあるたびに、誰にも、何事にも、羽生選手の邪魔をしてほしくないと思ってしまいます。

紹介していただいた記事を読んで、小平奈緒さんの志は潔く、自分の考えをきちんと言葉で話すことのできる自立した大人の女性アスリートだなあと思いました。

メドベデワ選手がこの一年、どんな風だったか、試合の演技しか見てこなかった私には、あまりよくわかりません。管理人さんに、詳しく教えて欲しいところですが、ブログの迷惑になっても、とも思います。

これからも、私のように、ボ〜ッと試合を見ている者にはわからない視点からの解説を、ぜひお願いしますね。
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