母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

ひなたのねこ

2013年03月10日 | 
日向ぼっこしてるねこ
薄目開けてまるまってるねこ
おなかの毛に触っても気づかない
お腹をぷにぷにしても動かない
お腹にそっと顔をうずめてみる
暖かくて柔らかくて
眠りに誘われそう
冬のねこは陽を追いかけて
一番温い場所で眠るから
いつも太陽にまぶされて 干した布団のいい匂いがする
そして
麦わらの様な草のような 匂いがしてくる
金色に広がる麦の畑はどこにもない
黒土の匂う畑はない
でもシャボン玉とばした懐かしいストロー 
麦わらの匂いのするねこのお腹
ふくふく柔らのお腹に顔うずめると
子供のころに戻り むにむに としあわせ





コメント
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