母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

冬の句

2014年02月05日 | Weblog
 
 雪重し 老いの映像北の冬
 

 埋め埋めて 若者もなき雪の村

 牛埋め 歳越す農や冬如何に

 渡り鳥 罪なき身にて空翔けぬ

 空暗し地も暗くして 農の冬

 天と地の怒りの如き 灰の降り

 地に積もる灰に 嘆きは届かずに

 南天の赤さに忍ぶ 父母の家

 角もちの雑煮汁粉 母の卓

 面影はゆめにて候 朝の粥

 見附けにて濠のみどり 青き春は

 冬枯れの下にふくふく 福寿草
コメント
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