高嶺に残雪
季節風強く吹くと校庭に埃舞いあがる
幼い草の芽
蕗の芽見える枯草の土手
少女らの声時折響く午後
小川の雪解け水は凍み陽の光は明るくまぶしく射し
真昼の校庭には陽炎がゆれる
蹴球の網の縁のむこうの雑木林はしずまりかえり
早春の通い道が白く長く延びていた
見上げると吸いこまれるような青い空を
野の鳥は泣き騒ぎ
綿雲はのんびりと流れてゆく
家々の石垣に小さなすみれ黄色いタンポポ
銀色の峰は四方に耀いて
地上にはやさしき浅き春
山をわたる風の音のみ聞こえ人影少なくも
確かに時は刻まれ
はるかに遠ざかった思い出の
まぼろしの村は山間に今も眠っている
季節風強く吹くと校庭に埃舞いあがる
幼い草の芽
蕗の芽見える枯草の土手
少女らの声時折響く午後
小川の雪解け水は凍み陽の光は明るくまぶしく射し
真昼の校庭には陽炎がゆれる
蹴球の網の縁のむこうの雑木林はしずまりかえり
早春の通い道が白く長く延びていた
見上げると吸いこまれるような青い空を
野の鳥は泣き騒ぎ
綿雲はのんびりと流れてゆく
家々の石垣に小さなすみれ黄色いタンポポ
銀色の峰は四方に耀いて
地上にはやさしき浅き春
山をわたる風の音のみ聞こえ人影少なくも
確かに時は刻まれ
はるかに遠ざかった思い出の
まぼろしの村は山間に今も眠っている