旧盆過ぎ 八月の末の高原の村に
こどもたちが盆トンボと呼ぶ黄金色のとんぼが
広い空に群れて飛びはじめる
青空は高くなり
トンボの群れ飛ぶ空は不思議に輝きをはじめ
客たちの去った村にいつもの
静かな生活が始まる
土手にススキの穂伸びはじめ
少し疲れた真っ赤なカンナは
大きな葉を広げ空めざし高く咲く
夏はいつも短く小さく過ぎて
晩夏の雲が山稜のむこうから
約束したように糸のように やがてやってくるのだ
空広い山の麓の静かな村々に
こどもたちが盆トンボと呼ぶ黄金色のとんぼが
広い空に群れて飛びはじめる
青空は高くなり
トンボの群れ飛ぶ空は不思議に輝きをはじめ
客たちの去った村にいつもの
静かな生活が始まる
土手にススキの穂伸びはじめ
少し疲れた真っ赤なカンナは
大きな葉を広げ空めざし高く咲く
夏はいつも短く小さく過ぎて
晩夏の雲が山稜のむこうから
約束したように糸のように やがてやってくるのだ
空広い山の麓の静かな村々に