母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

木の葉の宴

2019年12月15日 | 季節
秋が暮れる
いのちのなごりの
木の葉が舞う

ダンサーのように舞いながら
木の葉はかすかに音を奏でる

私の歌がきこえますか と
木の葉はおのおののドレスを薄くまとい歌い奏でる
もの言わぬ木々の
控えめな宴
静寂の中で精一杯主張する
丁寧に織られた織物のように輝く色彩

秋を彩りながら消えていく
宝石のような木の葉
木枯らしの前の
とりどりの宴




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