母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

冬の陽に猫は人とまどろむ

2023年01月28日 | 
冬の陽にまどろむねこ
ねこも怒り
ねこも喜び
ねこも驚き
ねこも悲しみ
ねこも怖がり
哺乳類のからだを持つ

じっと眼をみつめ
はなし声を判定し
次にそなえて賢く生きる
綺麗な肢体のなかま

生・老・病・死の運命に乗り
やがてはひともねこも
全てを受容れいつかは去りゆく
脚が二本でも四本でも
息づかいを楽しみ生きてきた愛しい時間を
想う冬の陽だまり

ことばが通じたなら一つだけ
聞いてみたいねこも
未来や理想を想ったりするだろか
ねこよ

コメント (4)
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