原作者、山崎豊子さんの訃報で、真っ先に浮かんだ “白い巨塔”
皆さんの中では、田宮版?それとも唐沢版?
私の中では、韓国版です!^^
韓国版「白い巨塔」は、唐沢版より、より原作に忠実な内容
韓国版で素晴らしい演出だなと思うところ・・・それは、愛人関係にあるヒジェとシーンです
日本だと、そうした関係を露骨に描くのではないでしょうか?
韓国版での二人は、そうした場面が一切ないにも関わらず、
心が惹かれあっている二人・・・そう感じとれる演出で見事です
韓国は役職で呼ばれることが名誉・・・といった社会
そんな社会の渦の中、出世欲にまみれた主人公・ジュンヒョクに、愛人のヒジェは言います
「あなたの事を、名前で呼んでくれる人が、あなたを本当に思ってくれる人よ・・・」
ジュンヒョクは、母親と親友のドヨンを思い浮かべます
こうした助言をさりげなく主人公に伝える彼女
末期ガンである事など全て知りながら、お見舞いの花束をドヨンに預ける彼女
お礼の電話を掛けたジュンヒョクに、彼女が語ります
「行かないで」
「そんな言葉を聞いたことないな、なんて答えればいいのかな」とジュンヒョク
「いつまでも忘れないから」
そう言って電話を切り、号泣する彼女
二人のシーンは少ないですが、あってはならい恋も上品に描かれています
また、最後までガンであることを言えない友人のドヨン
建前で話をしなくてもよい相手・・・母、ドヨン、ヒジェ
この3人と外科医・ジュンヒョクの描き方が私は好きでした
告知をしないのも韓国版・・・
意識が朦朧とする中、ドヨンのことはわかっていたジュンヒョク
韓国らしいエンディングだったと思います
ご覧になっていない方は、昭和、平成、韓国版!
それぞれの「白い巨塔」を見比べるのも楽しいかもしれません^^