27日は「文字・活字文化の日」だそうです
韓国文学の翻訳家 “斎藤真理子” さんは
この数週間で一番よく目にした翻訳家
斎藤さんが翻訳された「영영 여름(ヨンヨンヨルム)」が
すばる10月号に掲載されていて、
この小説は2年前、韓国文学翻訳院の翻訳新人賞募集の課題作でもありました
タイトルを直訳すると、「永遠の夏」
その翻訳新人賞を受賞された方のタイトルは「ずっと夏」
斎藤さんの訳は「ずうっと夏」
さすがですね~
ずうっと夏!
主人公のその夏の出来事が、鮮明に脳裏に焼き付いていることが
うかがいしれるタイトル
「中くらいの友だち」
どんな雑誌か吟味もせず購入すると
斎藤さんが訳した連載小説が!
そして、翻訳に対して次のように書かれていました
「何かをどこかに建てる・・・その物語を日本語の世界に存立させる。。。
敷地だから、建物よりは広くないといけない。建ペイ率を考慮するということだ。
建物のまわりの余白、ゆとりが「意訳」の余地ということかもしれない」
そして
「翻訳が終わると、敷地に建てられたものは、徐々に透明になっていく。
だが、そこを歩いたり迷ったりしていた感じは残り続ける。」と
*同書「ピンポン」翻訳ノートより抜粋
書き出しからエンディングまで同じトーンで
書き綴らなければならない翻訳
到底できない作業。。。と思いながら
同県に、先「韓国文学翻訳院」主催の2017年度日本語部門
翻訳新人賞を受賞した方がいらっしゃる事に
努力とセンスの二文字は、怠け者と不器用にすり替わり
あ~あ、とため息の “文字・活字文化の日” なのでした ^^