「ミナリ」を観てきました
母国を離れ、他国で生きていくのはどんなに大変なことだろうか・・・
移民が生き抜く様
というと重~い感じになるところだけど
*以下ネタバレあり
ユン・ヨジョンさん演じるおばあちゃんは
韓国で力強く生きてきた様を孫達にストレートに見せる
お土産は、ゆがいた栗
しかも自分で噛んで割り、孫に食べさせようとする
心臓の弱い子供に「走るな」と気遣う親に対して
子供はそれほど弱くないと「気にせず走れ」と言い
おばあちゃんはクッキーを焼く物だと思っている孫に
花札を教え
入ってはダメと言われた場所へ孫を連れて行き
海外持ち出し禁止の植物の種、芹(韓国語でミナリ)をこっそり川辺に植える
「芹はどこでも育ち、貧富の差別なく腹を満たしてくれる」人を幸せにすると
蛇に石を投げようとする孫に
「投げるな、見えている物は怖いくない、見えない物こそ怖い」と言う
心臓が弱く、死んでしまうのではないかと怯える孫を
しっかと抱きしめ、受け止めるおばあちゃん
生きてきた様を、孫達に包み隠さず表現するおばあちゃんの姿を
ユン・ヨジョンさんは見事に演じていらした
孫達との絡みは、この映画のタイトル「ミナリ」芹は2度目の収穫からが本当の味
という伏線にぴったりとハマっていた
都心から離れた場所では、子供たちに何かあったらと
心配する親とは裏腹に
自然な環境が、心臓の弱さまでも打ち消して行っていた
様々な差別といった問題点をも
家族が暮らす様の中に、本当に上手く表現されていた
前アカデミー賞を受賞した「パラサイト」ほど
強烈な印象があるわけではないけれど
アメリカ映画ながら「韓国」を素材にし
日本のアニメとは違った立ち位置でアジアの味を見せつけた「Minari」
26日を楽しみにしたい
少なくとも、助演女優賞はユン・ヨジョンさん!