こんなことで悩まなきゃならないなんて
バカヤロー!
体だけではなく頭も疲れているので悩むのもしんどい。
考えるをやめて夫はそこに居ないと思おうとしました。
この陶芸の村公園が昨年までは歩けの部のゴール地点だったので、
大勢の人がいて賑やかでしたが、今年は歩けの部は、陶芸の森公園がスタート瑠璃光寺ゴールです。
なので人がまだらで寂しい感じです。
そんな中でスタッフの人たちの優しい声かけや励ましが嬉しい。
最後のチェックシートにチェックを済ませ、エイドステーションで食べる
バナナがとても美味しくエネルギーになります。
普段はまったくバナナは食べないのに不思議です。
クエン酸が豊富なミカンも美味しい。
体が欲しているのでしょうか。
コーラもスポーツドリンクも美味しい。
スポーツドリンクを補充し、
ドロップバックに荷物を入れかえ、帽子と上半身だけ着替えます。
全身着替えたほうがサッパリするのですが、膝の血がタイツにへばり付いて脱げそうになかった。
窮屈なタイツを脱ぐときに足を攣りそうです。
トイレを済ませ時計を見ると陶芸の村公園で既に40分も経っていました。
夫はまだソコに居ました。
「俺は140kmも70kmも完走しているから完走には全くこだわっていない」
と言うので、伴走(歩)してもらいます。
どこまで行きたいかと聞かれ、
一升谷を越え、佐々並125.2kmまで、
最低でも一昨年のマイゴール明木115kmまでは行きたい。
13時陶芸の村公園を出発し、旧村田蒲鉾店エイド109kmを通過したのが14時頃。
県道から旧道に入り往還道に入ると急登になり、もうダメだと何度も思ったが、
我が完走は捨て伴走してくれる夫に申し訳ないので泣き言は一切言わず頑張ろうと思った。
夫からどんどん離れていくが時折立ち止まり待っていてくれます。ありがたい。
明木115.3kmエイドに到着し、飲み物とお菓子や飴を頂きました。
15時にエイドは終了するので間に合って良かった。
一昨年のマイゴール明木までは到達することができました。
ここからが一升谷の長い登りが待っています。
膝が曲げられず上がらずひきずった足で
今朝は勢いよく下った道を、逆に上らなければなりません。
山に入ると途中で止めることはできません。
もし止めたら救護に多大なご迷惑をお掛けすることになりかねません。
大丈夫か?どうする?どうしたい?
自分に問いかけます。
ヘトヘトではあるが足は不自由ながら動かせます。
ただ、時間をかなり要することが予想できます。
気持ちは一升谷を越えたい。
ならば、
行くっきゃないでしょう!
もう迷いはありません。
一歩一歩亀の歩みです。
こんなに道のりが長かったっけ?
一升谷を下るときは一気に下った印象だが、 約5kmもの道のりだったのね。
かなりの時間をかけてですが重い足取りでも一歩ずつ五合目まで辿りついたので、
このまま一歩ずつ前に進めば必ず一升谷を越えられると思うことができました。
九合目のお茶のエイドに到着しました。
片付けの最中でしたが、冷たい麦茶を出して下さいました。
ありがとうございます!元気が出ます。
もう少しで十合目です。
そして十合目五文蔵峠を越えました。
やったー!一升谷を越えられた!!
旧道から国道262号に入り左折しました。
時刻は16時を過ぎ佐々並エイド125kmの関門時間を過ぎました。
国道を左折ししばらく歩くとJRのバス停がありました。
このJRのバス停120kmが私のゴールとなりました。
自己最長記録更新120km
マイゴールを見届けてくれた夫には感謝しています。
沢山の人に逢い元気をもらったり励ましあいながら、ここまでこれました。
萩往還に夢中で終始楽しかったです
とっても幸せな時間をありがとうございました
結局、完走(完踏)できなかったのでタイトルの完走への道が偽りになってしまいました。
大変申し訳ありません
右膝は腫れて血だらけのタイツを破って脱ぎました。2万円のCW-X高級タイツを犠牲にしたのが痛かったです