5月16日は旅の日です!
1689(元禄2)年の今日(5月16日)、江戸時代の俳人・松尾芭蕉が弟子の河合曾良とともに「奥の細道」への旅に出発しました。 下野・陸奥・出羽・越後・加賀・越前など芭蕉にとって未知の国々を巡る今回の旅では、西行や能因らの歌枕や名所旧跡を辿る目的も持っており、下記のような後世にも残る多くの名句が読まれました。
・閑さや岩にしみ入る蝉の声 (しずかさや いわにしみいる せみのこえ):山形県・立石寺
・五月雨をあつめて早し最上川 (さみだれを あつめてはやし もがみがわ):山形県大石田町
・夏草や兵どもが夢の跡 (なつくさや つわものどもが ゆめのあと):岩手県平泉町
・荒海や佐渡によこたふ天河 (あらうみや さどによこたう あまのがわ):新潟県出雲崎町
そして芭蕉は8月下旬に大垣に着き、約5ヶ月に及ぶ600里(約2400km)の旅を終えたのでした。
このことを記念して、日本旅のペンクラブが、せわしない現代社会の中で「旅の心」を大切にし、旅のあり方を考えなおそうと1988(昭和63)年に、5月16日を「旅の日」と制定しました。
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