2015.2.14(土)曇り時々小雪
文芸選評 俳句「ほうれん草」
入選
- ほうれん草雪をブルルと振り払い
- 捨て畑と見しが一畝ほうれん草・・見しが」が逆説になっていていいです。と
- ほうれん草縮みて力蓄えて・・「て」「て」韻を踏んでいていいです。と
- 朝市の藁で束ねしほうれん草・・「藁で束ねし」が素朴でいいです。と新潟市内の作者へ生電話。落ち着いた比較的若い各地の朝市。江南区亀田の朝市で、三九市です。最近は藁では見られないですが・・と、過去に藁で買ったことがある藁の色・ほうれん草の緑・根っこの赤、結び目のピンとはねたバランスがとてもいい。
- レジ待ちの人の籠にもほうれん草・・「レジ待ち」が暗に場所を示しているのでいいです。場所を説明しているよりは、場所を想像させる巧みですねぇ。と
- 帰る子に掴んで持たすほうれん草・・「帰る子」とは、別に暮らしている子。「掴んで持たす」この言葉がいいですねぇ。これが、メロンでは、よくないですねぇ・・と。冬の親心を感じます。と
- ほうれん草一束茹でて一握り・・「一」と「一」がいいですねぇ。と
- ビバルディ聴きつ灰抜きほうれん草・・「聴きつ」「聴きつつ」のこと。楽しい句です。と
- イタリアの国旗の色やほうれん草
- ほうれん草の赤き根甘し母恋し・・甘い味覚を刺激されて母のことが思い出された。(私は今は赤い部分は捨てているが子どもの頃には甘くて好きだった)
- どの家も女が元気ほうれん草・・「女が元気」がいいですね。生電話。八戸の女性はみな元気なのでしょうか?と。電話口には作者の男性が「はい。元気です。おふくろも親戚の高齢の女性もみな元気です」と返答。
- 幸せと思えば幸せほうれん草・・実態よりも象徴的に使っていていいです。と。配合の句。プラス思考でいいですね。と、作者は今年米寿の方だそうです。
- 休みては働く日々やほうれん草・・「ては」繰り返しを暗示する。
- 寒締めという言葉ありほうれん草・・寒い時季に鍛えられたからこそ、ほうれん草に甘みが増す。ほうれん草だけでなく人間も・・と巧みですねぇ。と
- ほうれん草根の明るさは母譲り・・ほうれん草の根と人間の根の二つにかかっている。ほうれん草から発想したいい句ですね。と
かなづかいや間違い入力がありましたら、教えていただければありがたいです。
そうなんですね。
私は今でも赤い部分は好きなのですが、30年(?)ほど前に発ガン性物質が含まれていると人から言われたことがあってそれ以来食べていません。
甘くておいしかったので、子どもの頃は葉よりもそこだけを喜んで食べていました。
ネギは青いところが好みでいらしたのですね。
ネギは私は反対で、青いところは食べていなかったような。ネギといえば白い部分を食べると思っていました。
今は青いところも喜んで食べます。
面白いですね。
おっしゃるように年とともに好みが変わりますよね。
コメントありがとうございました。うれしかったです。
私は、子供のころは葉っぱの部分しか食べませんでしたが、今は、茎や赤い根の方が好きですねぇ。年とともに好みが変わりますよねぇ。そういえば、ネギも子供のころは青いところが好みでした。