語学学習日記です.そこらのおっちゃんが書いてます.怪しいよ!眉唾物です.

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

1310番:最後の授業(29)

2022-06-24 19:30:07 | 日記


最後の授業(29)
 
LA DERNIÈRE CLASSE
Récit d'un petit alsacien


————————— 【29】————————————————

Seulement les bancs,  les  pupitres s'étaient polis, frottés par
l'usage;les noyers  de la cour avaient grandi,  et le houblon
qu'il  avait  planté lui-même  enguirlandait  maintenant  les
fenêtres  jusqu'au toit.   Quel  crève-cœur  ça  devait  être
pour  ce  pauvre homme  de  quitter toutes  ces choses,  et
d'entendre sa sœur  qui allait,  venait,  dans  la chambre  au-
dessus,  en train  de fermer leurs malles !  car  ils  devaient
partir  le  lendemain,   s'en  aller  du  pays  pour  toujours.
  

—————————— (訳)—————————————————

ただ椅子と机は、こすられて、長年の使用でつるつるに光ってい
た;校庭のくるみは大きく成長していた.アメル先生お手植えの
ホップの木は今や、屋根のところまで窓を葉で飾っていた.これ
ら全てのものと別れることは、そして先生の妹さんが二階の部屋
で行ったり来たりして彼らのスーツケースの荷造りをしている音
を聞くことは、この哀れな人にとって、いかに断腸の思いであっ
たろうか.なぜと言って、彼らは明日出発しなければならず、永
久にこの国とおさらばするのだから.

 

—————————— 《語彙》———————————————
     
banc:(m) 腰掛、席
bancs (de l'école) 教室の生徒用椅子  
pupitre:(m) 教室机
polis:(形、過去分詞、s は複数語尾) 光沢のある、磨かれた、 
   <polir (他) みがく、光らせる 
frottés:(過去分詞+複数語尾s) <frotter (他) こする、摩擦する
l'usage:(m) 使用、「長年使ってきたこと」を言っています.
   読み手と書き手の間に了解がなければle は使えないので
   すが、使い続ければ光沢が出るという当然の原理として
   「了解」扱いで定冠詞になっている.
noyer:(m) くるみの木、くるみ材
cour:(f) 中庭、校庭
avaient grandi:(3複大過去) 大きくなった 
       <grandir (自) 大きくなる、成長する 
houblon:(m) [植物]カラハナソウ属クワ科の多年草植物、
    ホップ(ビールの原料、ビールはホップと小麦で作る)  
planté:(過去分詞) planter (他) (植物、球根を) 植える、
   (種を)まく    
enguirlandait:(半過去3単) <enguirlander [アンギルランデ](他)
    ❶花[葉]飾りで飾る; ❷叱りつける、どなりつける          
crève-cœur:(m) [複数不変] 耐え難い悲しみ、断腸の思い     
ça devait être:devait はdevoir の直説法半過去、
    ここの文は後の de quitter ...と d'entendre にかかって、
   (...と別れるということ、 ...を聞くということ、
    それはどんなにか crève-cœur 「断腸の思い、耐えがたい
    悲しみ」だったに違いない)の意味.
       つまり
       Ça devait être crève-cœur de quitter toutes ces choses.
       ç = de quitter toutes ces choses 
    toutes  ces choses = 教室の椅子や机、クルミの木や自分で
    植樹したホップの木などなど
        これらのもの全てと別れるのは、
entendre:(他) 聞く、…が聞こえる
malle:(f) 大型トランク、旅行用大カバン      
devaient:(半過去3複) <devoir
pour toujours:(副) 永遠に

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1309番:最後の授業(28)

2022-06-24 16:03:28 | 日記


最後の授業(28)
 
LA DERNIÈRE CLASSE
Récit d'un petit alsacien


————————— 【28】————————————————
  
Pensez !  depuis quarante ans,  il était là  à  la  même place,
avec  sa cour  en face  de lui  et  sa  classe  toute pareille.


—————————— (訳)—————————————————

考えてもみてください! この40年間、先生は庭を前にして
ずっといつもこの同じ場所にいたのです.そして教室も同じく
何も変わっていない.
 

—————————— 《語彙》———————————————
                       
depuis:(前) ~以来;  depuis quarante ans / このかた40年 
il était là à la même place:彼はここ、同じこの場所にいた.
      * 先におおざっぱに、「そこ」と言っておいてから
    「この同じ場所に」と追加説明する手法はよくあります.
    というか、このほうが自然な言い回しです.
pareille:(形) 同じ、同様の、よく似た(à に)   
        sa classe est toute pareille. / 彼の教室も全く変わらない.
   * 本文でest がないのは、étant に姿を変えてから消えた
    と考えます.
        こういう表現ではrester もよく用いられるようです.
    sa classe reste toute pareille. / 彼の教室も全く変わらない.
        ただしまだるっこしいので連辞になる動詞は省略するのが
    普通です.その場合「副詞句」です.そしてその
    「副詞句」には主述関係があったりするので、それに
    即して訳しましょう.

    

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1308番:最後の授業(27)

2022-06-24 16:01:21 | 日記

 
最後の授業(27)
 
LA DERNIÈRE CLASSE
Récit d'un petit alsacien


————————— 【27】————————————————
  
  De temps en temps, quand je levais les yeux de dessus*¹  
ma page, je voyais M. Hamel immobile*²  dans sa chaire et
fixant*³   les objets autour de lui,  comme s'il avait voulu
emporter*⁴  dans son regard toute sa petite maison d'école*⁵ ...


—————————— (訳)—————————————————

 時々、(書き物をしている)ページから目を上げたとき、
私は、アメル先生が椅子に座り込んで微動だにせず、周囲
にある諸物をじっと見詰めていた姿が視線に入った.まる
で先生は小さな校舎全体を、ご自分の目に入れて持って帰
りたいとでも言った風だった...


—————————— 《語彙》———————————————
                
*1) de dessus: (前置詞句) 上から
*2) immobile:[イモビル] (形) 動かない、不動の 
*3) fixant:(現在分詞) 見詰めながら、<fixer (他) 見詰める
   voir + 目的語 + 属詞 [関係詞節、現在分詞など]
    ~(目的語)が属詞(…しているのを)見る、
             (…しているのが)見える 
  *この場合のvoir は「見る」という意味は弱まり、
   「~の姿が目に入る、見える」となります.
    つまり、「見る」という積極的な行為ではなく
   「見える、目に入る」という受動的な状態を意味します.        
*4) emporter:(他) 運び去る、持って行く           
*5) toute sa petite maison d'école:彼の小さな校舎全体を

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1307番:最後の授業(26)

2022-06-24 15:50:39 | 日記


最後の授業(26)
 
LA DERNIÈRE CLASSE
Récit d'un petit alsacien


————————— 【26】————————————————
  
On  n'entendait  rien  que  le grincement  des plumes  sur le
papier.  Un moment des hannetons entrèrent;mais  personne
n'y  fit  attention,  pas  même  les  tout  petits  qui  s'appli-
quaient  à tracer leurs bâtons,  avec un cœur,  une conscience, 
comme si cela encore était du français ...Sur la toiture de 
l'école,  des pigeons roucoulaient tout bas,  et  je me disais en
les écoutant:
   « Est-ce qu'on ne va pas les obliger à chanter en allemand,
    eux aussi ? »

—————————— (訳)—————————————————

ノートの上を走るペン先のカリカリという音以外は何も聞こえ
ませんでした.一時、何匹かのこがね虫が入ってきた;しかし
誰一人そのことは気にも止めなかった.ほんの小さな子たちで
さえ、棒に掛けた手本を写すことに専念していた.まるでそれ
もフランス語の授業であるかのように心を込めて、意識を払っ
て写し書きをしていました....校舎の屋根には鳩たちがとて
も小さな声でせつなく鳴いていました.そして私はそこの鳩た
ちの声を聞きながら、ひとり思ったのです:
   「今に鳩たちもドイツ語で余儀なく歌うことにならない
   かな?」


—————————— 《語彙》———————————————
                
entendait:(半過去3単) <entendre (他) 聞く、聞こえる   
grincement:(m) ❶軋らせること、軋むこと; ❷軋む音 
plume:(f) ペン、ペン先           
un moment:(副) ほんのしばらく、一瞬
  注意:不定冠詞 un がついているから「名詞」だと思って
     後続のdes hannetons を「こがね虫の」とやってしまっ
     てはいけません.こがね虫の瞬間が entrèrent、入った、
    では意味不明です.フランス語講読の時間に、先生に
    当てられて訳す番がきて、強引にそのまま「こがね虫
    の一瞬が入った」とすれば、どこに入ったのですか?
    と聞き返されますのでね.いじわるな先生に困らされ
    ないようにしましょう.        
†hanneton:[アンヌトン] (m) こがね虫 
entrèrent:(単純過去3複) <entrer (自) 入る 
fut:(単純過去3単) <être  
s'appliquaient à ~:(半過去3複) <s'appliquer à ~ qc ~に専念する
     s'appliquer à + 不定詞   ~することに専念する、
         [~することに] 身を入れる
        Il s'applique à achever son travail.
        彼は仕事を完成させることに専念している.      
bâtons:(m) 棒、棒状のもの;ここでは机に備わった棒状の書見掛
    けのようなものと思われます.これにみんなは先生が用意
    してくれたお手本を掲げて習字していたということでしょ
    う.
pas même les tout petits:personne ne の効力が切れたので、pas で
    もう一度否定形を作っています.「誰一人~なかった、
    そして全く小さな子でさえも~なかった」 
tracer:線引きする、描く;ここでは手本を見ながら、素描するよう
    に習字の練習をしていたということだと思います.
        tracer にはデッサンするという意味もあります.
    先生の手本をデッサンするように真似て書いていたという
    ことでしょうか.
conscience:(f) ①意識、自覚; ②良心       
cela encore était du français:これもまだフランス語の一部だった.
      前方のcomme si とセットで「まるで~かのように」と
    なります. 
       「習字もまるでフランス語であるかのように」と言っている
    のだと思います.           
toiture:(f) 屋根       
roucoulaient:(半過去3複) <roucouler (自) 鳩がくうくう鳴く
         ②せつなく歌う、せつない声で歌う、ささやく    
bas:(副) ①小声で、②低音で、③低く、下に       
eux:[øウー]3人称複数強勢形  「彼ら」
   ここでは「あの屋根の鳩たち」
on va les obliger à chanter:あいつら(鳩たち)を歌わせることになる
on va les obliger à chanter en allemand:あいつらをドイツ語で歌わせる
                 ことになる
Est-ce qu'on ne va pas les obliger à chanter en allemand, eux aussi ?
鳩たちもドイツ語で歌わされることにならない? 
                               (とひそかに思った)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1306番:サウンドオブミュージック(529)

2022-06-24 15:50:39 | 日記

サウンドオブミュージック(529)


—————————【529】—————————————————

 I took them all along with me,  and sitting in front of the log
cabin in the park, I told them that some time after Christmas
God would send them a little sister or brother.
 

——————————(訳)—————————————————

  私は子供たちを連れて外出し、公園の中の丸太小屋の前に
全員を座らせて言いました、クリスマスが終わってしばらく
したら、神様がみんなに妹か弟がを授けてくださるのだと発
表しました.

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする