さすらいの青春(177)
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Il était impossible de fermer complètement la
porte, qui frottait sur le plancher. Lorsque
nous y montions, le soir, abritant de la main notre
bougie que menaçaient tous les courants d'air de la
grande demeure, chaque fois nous essayions de
fermer cette porte, chaque fois nous étions obligés
d'y renoncer. Et, toute la nuit, nous sentions autour
de nous, pénétrant jusque dans notre chambre, le
silence des trois greniers.
——————————(訳)————————————————
ドアをきっちり閉めることはできなかった.それは床に
こすりついていたのだった.夜、私たちは上の部屋に上
がっていた.大きな住居の空気の流れが吹き消そうとす
る蝋燭の火を手で守りながら、そこにいたのでした.ド
アをちゃんと閉めようとやってみる度に、蝋燭の火のこ
とはあきらめなくてはなりませんでした.夜通し、私た
ちが感じたのは、この部屋にまでしみ込んでくる3つの
屋根裏住居の静寂さなのでした.
..—————————⦅語句》————————————————
frottait:(3単半過去) <frotter (自/他) こする、摩擦する、
こすりつける
La porte frotte sur le plancher. / ドアが床にこすれている.
La porte frotte contre le plancher. / (同上)
plancher:(m) 床
montions:(1複半過去) <monter (自/他) 上がる、入る
abritant:(現在分詞) <abriter (他) 防ぐ、保護する
bougie:(f) ろうそく
menaçaient:(3複半過去) <menacer (他) おどす、脅迫する
demeure:(f) 住居
renoncer:[ルノンセ](自) あきらめる、断念する ( à を)
( à + 不定詞 ~することを)
renoncer un voyage / 旅行を諦める
Je renonce à le persuader.
私は彼を説得することを断念する.
pénétrant(e):(形) ❶しみ通る、❷鋭い、洞察力のある、
froid pénétrant 身にしみる寒さ